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巻ノ百参 見慣れた天井 の巻

 大作たちは連れだって鍛冶屋の一室に移動した。サツキと桜も遠慮がちに後ろを付いてくる。

 隣の作業場では何人かの若者が鉄砲作りに勤しんでいるようだ。ちょっと騒がしいが話ができないほどでは無い。


「サツキと桜は鉄砲の話なんてつまんないだろ? 退屈だったら外で遊んでて良いぞ」

「そのようなことはのうござりまする。大佐が鉄砲に詳しいとは伺っておりましたが、まさかこれほどとは。興が尽きることがございませぬ」


 桜は口ではそんなことを言っているが相変わらずの仏頂面だ。どうせご機嫌取りのおべんちゃらなんだろう。

 せめて作り笑顔くらい浮かべれば良いのに。大作は心の中で毒づくが決して顔には出さない。


 四畳半ほどの狭い部屋は板の間だった。座布団は無いらしい。大作の左右にサツキと桜が座り、正面に青左衛門と慎之介が向かい合う。


「さて、鉄砲で遠くの的に当てるには、といったお話でしたかな。青左衛門殿は如何すれば良いと思われますか?」

「筒を真っ直ぐに作ることが肝要にございますな」


 青左衛門が自信に満ちた表情で間髪を入れず即答した。

 普通はそう思うよな。大作は馬鹿にしていると思われないよう精一杯の穏やかな笑顔を作る。


「残念。ぶっぶ~にございます。ひと昔前まではそう思われておったようですな。そのため、いちいち曲がりを修正しておったそうな。されど、実はまったく関係ございません。筒を出た弾はそのまま真っ直ぐ飛んで行きます。カーブやシュートが掛かっていなければ曲がったりはしないのです。そうでなければStG44の屈曲銃身みたいな物は使えぬでしょう」


 大作がスマホに表示させた写真を見て青左衛門が唖然としている。

 まあ、実際には屈曲銃身の命中精度は酷かったらしいけど。常識的に考えても銃口が跳ね上がりそうだし。


「命中精度に大きな影響を与えるのは内径のバラつきだと言われております。付け根、中ほど、筒先の内径を揃えねばなりません。量産品の公差は±百分の五ミリほどですが精密射撃に使うにはこれを百分の一ミリにまで落とします。それをさらに鉛ラッピング加工で千分の一ミリ単位まで徹底的に研磨するのです。ここまでやれば一町先の的に何発撃っても穴は一つしか開きません。三町先の一文銭を狙えるそうな」


 6mm PPCとかを使った場合だけどな。大作は心の中で付け加える。って言うか、そもそも高倍率のスコープが無いと的が見えないか?

 視力2.0の分解能は三百メートル先の四センチほどになる。アフリカ原住民みたいに視力6.0くらいある人を探してくれば何とかなるかも知れん。

 シモ・ヘイヘはアイアンサイトで三百メートルのヘッドショットを外さなかったそうだ。レンズの反射光で敵に見付かるのを嫌ったんだとか。


「残る問題は銃身長にございます。我らの鉄砲はわずか一尺の短さ。聞くところによればベンチレストではバレルは二十インチ。パルママッチの千ヤード標的射撃では三十インチのロングバレルを使っておるそうな」

「今のやり方では二尺五寸もの筒を作ることは叶いませぬ。今の物より大きな圧延機やプレス機が出来上がるのを待つしかありませんな」


 青左衛門が悔しさに下唇を噛み締めている。大作は『ぐぬぬ……』という擬音を頭の中で付け加えた。


 それはそうと、何でこんな話になっちゃったんだ? 俺はミリオタだけどライフル射撃なんて興味も知識もさっぱり無いぞ。

 大作は心の中で愚痴る。最適な銃身長なんて分かるわけが無い。

 だいたい、何が面白くてライフル射撃なんてするんだろう。軍事的には無意味なオーバースペックじゃ無いか。

 って言うか、こいつらは超遠距離狙撃の危険性を理解しているんだろうか?


「それはどうとでもなります。いざとなれば一尺の筒を二本繋げて外を巻いてやれば宜しい。どうせ内側を磨いてやらねばなりませぬからな。ブルバレルと言って銃身を太くしてやれば不要なバイブレーションを押さえることが叶いますぞ。それより大きな厄介ごとがございますぞ。青左衛門殿にはお分かりですな」


 大作は言葉を切って若い鍛冶屋の目をじっと覗き込む。青左衛門は居心地が悪そうな顔で目を伏せた。


「敵に真似をされるからだと申されましたな」

「左様。ミニエー弾もライフリングマシンも一月ほどあれば作れましょう。これすなわち、敵も一月で真似できると覚悟すべし。こちらが三町先の足軽大将を狙い撃ちできる。その代わりに敵もこちらの足軽大将を狙い撃ちできるのです。厄介とは思われませぬか?」

「戦のあり様が大きく変わりましょうな。どのような戦をすれば良いのやら……」


 慎之介が険しい顔をしながら首を捻る。こいつは鉄砲大将に任じられたんだっけ。純粋に軍事的見地から考えているらしい。

 俺が気にしてるのはそういう話じゃ無いんだけど。大作は良い説明ができないかと頭をフル回転させるが何も出てこない。お園をお使いにやったことを激しく後悔するが手遅れだ。


 スナイパーっていうのは実に厄介な存在だ。奴らはたった一組で大部隊を足止めしたり、指揮官を狙い撃ちすることができる。

 だが、大作はスナイパーが好きになれない。って言うか大嫌いだ。遠くに隠れて一方的に撃ってくるなんて、たちが悪いったらありゃしない。

 こちらが戦術として狙撃を行えば敵も必ず同じことをやり返すはずだ。戦いは常に二手三手先を読まねば。


 まずはカウンタースナイプ専門部隊の設立が最優先だろうか。

 速やかに煙幕を発生させる白リン発煙弾も作らねば。いや、赤外線センサーを妨害できる赤リン発煙弾の方が良いだろう。

 それから階級章を目立たない物に変えたり、敬礼を省略するとかして指揮官が誰か分からないようにもしなければ。それから……


 いやいやいや、もう最終回なんだっけ。とにかく話を戻そう。大作は頭の中で必死に考えを整理する。


「通常のビジネス環境においてはイノベーションを限定した先行投資はリスクが非常に大きくなります。しかし、我々は正解を知っているため、先行者利益を最大限に享受することが叶いましょう。それは大いに結構なこと。されど、特許権も実用新案権もございませぬ故、真似されるのを防ぐ術がございません」

「真に口惜しゅうございますな」

「我らに出来得ることは二つ。一つは新製品の投入が戦に最大限の効果を発揮するようタイミングを選ぶこと。いま一つはPDCAサイクルを徹底的に加速してライバルを蹴落とすことにございます。作りたい物が具体的に決まっているためPとAのサイクルが最小限で済みます。敵は絶対に我々に追いつくことは叶いません」


 慎之介はいまだに顰めっ面をしているが青左衛門は分かってくれたようだ。こんな物で良いだろう。集中力が尽き果てようとしているのが自覚できた大作は話を纏めに入る。


 そうだ! ライフリングマシンのことを説明しておかなければ。大作はかつてYouTubeでRifling Machineを検索した時のことを思い出す。

 たしか大別すると二種類あったっけ。一つは太い筒に螺旋状の溝を付けた物。もう一つはラック&ピニオンを使った物。

 ラック&ピニオンを使った方がライフリングのピッチ変更にも柔軟な対応ができそうだ。大作はタカラ○ミーのせ○せいに絵を描いて説明する。


 不意に表が騒がしくなった。お園たちが帰ってきたらしい。大作は何かもっともらしい話をして締めくくることにする。


「日高様、ジョン・エリスの『機関銃の社会史』を読んだことはございますか? 鉄砲の発達と普及を止めることは誰にもできませぬ。百戦練磨の古強者が初めて鉄砲を手にした百姓の小倅(こせがれ)に為す術もなく倒される。まもなく、そんな世が訪れることでしょう」


 慎之介の表情が見たことも無いほどの苦悩に歪む。素直な反応に大作は安堵した。落としてから持ち上げるのが人を扱うコツなのだ。


「されど、努力は人を裏切らないとも申します。鉄砲を持てば誰でも同じ? そんなはずはございません。小泉信三は申された。練習は不可能を可能にす。狙撃のコツを問われたシモ・ヘイヘは申された。修練あるのみ。精進なされよ日高様」

「真に含蓄に富んだお言葉を賜りました。肝に銘じまする」


 若侍の表情が途端にぱっと明るくなる。こいつどんだけ単細胞生物なんだろう。こんなんが鉄砲大将で祁答院は大丈夫なのか。

 まあ、どうでも良いか。ついでに青左衛門にも何か言っとこう。


「先ほど拙僧は特許権も実用新案権も無いと申しましたな。実を申さば海の向こうのヴェネツィア共和国では百三十年もの昔、ブルネレスキなる者が世界初の特許を取得しております。発明者条例と申す特許法も七十年以上も昔に制定されたそうな。我が国においても知的財産権保護に関する法的枠組みの整備が急務と言えるでしょう。そのためにも一日も早く戦乱の世を終わらせねばならぬのです」

「某には大佐様の深いお考えは分かりかねます。されど、そのような世が訪れるまでは密か事を漏らさぬ事、ゆめゆめ忘れぬようにせねばなりませぬな」


 こいつも何だかピントのズレたことを言ってる。まあ、公的権力が個人の権利を保護してくれるなんて発想自体が理解を超えてるんだろう。

 そもそも、知的財産権の保護にはマトモな政府の存在が不可欠になる。この時代の日本なんて二十一世紀の基準で見れば破綻国家その物だ。

 破綻国家には簡単な見分け方がある。『警官、兵士、教師にマトモな給料を払っていない』とかいう奴だ。

 足軽が当たり前のように乱暴狼藉を働き、公的な教育システムなんて存在すらしていないんだからどうしようも無い。


「名だたる刀工は数あれど、天下に名を馳せるような鉄砲鍛冶はいまだおりませぬ。されど、青左衛門殿ならばジョン・ブローニングと並び称される程の天才銃器設計者として歴史に名を残されることでしょう。お二人のご活躍を草葉の陰からお祈りいたします。長いようで短い間でしたが世話になりましたな。お達者で」


 怪訝な顔をする青左衛門と慎之介に別れを告げると大作たちは鍛冶屋を後にした。




 鍛冶屋を後にした大作たちは日も傾いて来たので材木屋ハウス(虎居)に向かった。野鍛冶や窯元にも顔を出そうかと思っていたのだが鍛冶屋で時間を使いすぎたようだ。

 大作とお園は寄り添うように歩く。くノ一たちも少し離れて後ろを付いてくる。


「大佐は今日でおしまいって言ってたわよね。明日からは何をするの?」

「それは気にしないで大丈夫だ。って言うか、先の展開が分かってたら演技にリアリティーが出ないだろ。アドリブ感を大切にしたいんだ」


 ちゃんとした説明をしても絶対に分かって貰えない。そう思った大作は適当に誤魔化しを図る。

 だが、お園は大作の目をじっと覗きこんだまま視線を外さない。長い長い沈黙に耐えかねた大作は素直にギブアップした。


「分かった、降参だ。本当のことを言うよ。俺たち二人は二十一世紀に行くんだ。って言うか帰るんだ」

「え~~~! 私も二十一世紀に行くの? なんで? どうして?」

「嫌なのか? これからも二人一緒にいようと思ったらそれしか無いんだぞ。お前だけこっちに残るか?」


 無条件に喜ぶとは思っていなかった。でも、何だか嫌そうにしているお園を見て大作はちょっと、いや、大いに悲しくなる。


「大佐と一緒にはいたいけど二十一世紀なんて嫌だわ。どうしても行かないといけないの?」

「もう決まっちゃったんだから仕方ないだろ」

「どうして一人で勝手に決めちゃったの? 何でも語らって決めるって言ったじゃない! こんな大事なことを私に黙って決めちゃうなんて酷いわ!」


 お園の語気が急に荒くなる。もしかして。いや、もしかしないでも対応を誤ると修羅場なのか? 最終回なのに? 大作は頭を抱え込む。


「そりゃあ相談できたらしてたさ。でも夢の中で急にスカッドとリンクして、その場で決めなきゃならなかったんだ。緊急避難って知ってるよな。お園に相談したくても方法が無かったんだ。これって補充性の要件だろ? それに、もし俺が決めかねてたらスカッドの奴がもっと悪い選択肢を勝手に選んじゃったかも知れん。それを回避することで得られた利益と代わりに侵害された利益を比べてくれ。これは法益均衡の要件って言いう大事な考え方なんだ。俺が置かれた特殊な状況も勘案してくれ。お園の幸せを最優先に考えた結果なんだ!」


 大作は自分でも何を言ってるのかさっぱり分からない。だが、これまでの二月に及ぶ経験からお園の攻略パターンはある程度分かっている。ひたすら低姿勢で頼めば何とかなるような予感にすべてを賭けるしか無い。

 お辞儀とお礼はタダなのだ。これが俺の処世術なんだからしょうがない。

 そんな大作をお園は黙って睨み付ける。だが、不意に笑顔を浮かべると大きくため息をついた。


「しょうがないわね~ 筑紫島の端っこまで一緒に来たんだもの。いまさら後には引けないわ。二十一世紀だろうとどこだろうと一緒に行ってあげるわよ」

「ありがとう。絶対に来て良かったと思うから心配すんな。きっと楽しいぞ~」


 お園の顔にようやく笑顔が戻ったので大作はほっとした。まあ、スカッドが言っていたような展開なら面倒なことにはならんだろう。大作は考えるのを止めた。




 ようやく材木屋ハウス(虎居)に辿り着いた大作たちは手早く夕飯を作る。


「食器が足り……」

「言わなくても分かってるよ。鍋から食べよう。最後の晩餐だ」


 この貧乏臭い雑炊も今日で食べ納めか。そう思うと大作は妙に感傷的な気分になる。もしかして季節性情動障害なんだろうか。

 まあ、二十一世紀でも雑穀雑炊を作れんことは無い。気が向いたら作って食べよう。


 夕飯はとても寂し気だった。会話が乏しくてさっぱり盛り上がらない。


「桜、サツキ、(かえで)紅葉(もみじ)


 大作は一人ひとりの目をみながら声を掛けた。


「逆にございます。楓は私。こちらが紅葉。お間違え無きよう」


 楓が声を荒げる。しょうが無いじゃん。間違えられるのが嫌ならアニメみたいに髪の色とか変えろよ。大作は心の中で無茶な要求をするが決して口には出さない。


「ごめんごめん。お前らとは仲良くなる時間も無かったな。山ヶ野金山のこと、返す返すお頼み申す」


 大作はくノ一たち一人ひとりと握手を交わす。自殺する直前のヒトラーを連想して吹き出しそうになったが空気を読んで我慢した。


 できればお園と二人だけになりたいが、このボロ小屋に個室なんて無い。部屋の隅に荷物を置き、筵をパーティションのように立てかけた。

 筵の上に横になってお互いの顔を見詰め合う。


「ごめんな、俺にはまだ帰る場所が残ってるんだ。こんな嬉しいことはない」

「何なの、それ?」

「著作権ってのがあるから名セリフの言い回しを少し変えなきゃいけないんだ。でも、番組が終わったらそれも関係無くなる。そうだ、二十一世紀に行ったらカラオケに連れてってやるよ。著作権を気にせず歌いまくろう」

「からおけ?」


 戦国時代で最後の夜を惜しむかのように二人は他愛のない話で夜更かしした。






「見慣れた天井だ……」


 翌朝、大作の目の前にあったのは寝る前と変わらぬ茅葺屋根の裏側だった。少し曲がった丸太の横梁(よこはり)藁縄(わらなわ)で結び付けられた縦横に組んだ竹。その上に敷き詰められた茅。

 何がどうなっているんだ? わけが分からないよ……


「昨日でおしまいじゃ無かったの?」


 お園がからかうような口調で疑問を口にする。だが、その視線が痛い。


「何か想定外の事態が起こったとしか考えられん。もしかして後番組がポシャったのかも知れんな」


 大作はサービス開始から二十六時間で突如として終了したオンラインゲームを思い出す。


「いやいや、勝手な憶測は事態を悪化させるだけだ。予断を排して機動的に適切な判断を下さねばならん。連絡が付かん以上は現場の判断が優先されるべきだ。緊急事態につき私が臨時に指揮を執る」

「何を当り前のことを言ってるの。他に誰が決められるのよ」


 お園が心底から呆れ果てた顔をする。でも、そこに突っ込むのはマナー違反だぞ。大作は心の中でぼやく。


「そんな悲しいこと言うなよ。これは決めゼリフなんだぞ。それはともかく、問題発生時のミッションルールってのが二つある。一つはシンキングタイムをなるべく稼ぐ。もう一つは事態がさらに悪化しても選択の余地を多く残すことだな」

「ふぅ~ん。それでこれからどうするの?」

「それはアレだな。すべての情報をオープンにするからみんなで考えてくれるか?」


 朝食の支度をしていたお園が大げさに肩を落とす。くノ一たちは空気を読んで話に混ざろうともしない。


「本当のことを言うと打ち切りを告げられてからもう二日経ってるんだ。一昨日の日中か昨日の朝に目が覚めたら終わってると思ってたんだけど違ってた。そんで今朝、目が覚めても終わってなかったんだ」

「それで一昨日、急にみんなで語らったのね。変だと思ったわ。ところで、その話って本当のことなのかしら。もしかして、ただの夢だったんじゃないんでしょうね?」


 お園に疑わし気な目で睨まれた大作は思わず視線を反らす。言われてみれば、その可能性は十分にある。って言うか、何で思いつかなかったんだろう。考えれば考えるほどそうとしか思えん。

 大作は頭を激しく振ってその考えを追い払う。


「予断を排するって言っただろ。このまま手ぶらで山ヶ野に帰るのも格好悪い。久しぶりに入来院や東郷でも回ってみるか? いや、ここは新キャラを開拓しよう」

「しんきゃら?」

「加治木城攻めでキーパーソンとなる蒲生(かもう)範清(のりきよ)のところに行ってみよう。前に書いて貰った紹介状もある。鉄砲を手土産にトップセールスを仕掛けるんだ」


 残された時間がどれくらいなのか見当もつかない。でも、とりあえずこいつらとの親睦を深めてみるか。大作は精一杯のさわやかな笑顔を作る。


「Let's go together!」


 やれやれといった顔でお園がため息をつく。くノ一四人組は相変わらずの仏頂面をしていた。


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