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8月の再開

大野メモリアル





ープロローグー



ねぇ、なに描いてるの?



その絵は不思議なせかいだった

だけど何を描いてるのかわからない

顔も覚えてない。ノイズが入る


ガガッ… ガツ


これはね ーーーーーーの世界!


ピーーーーーガッ…ガガッ


これが?


ーーーーーでーーーーなるんだよ

それでみんなーーーーーちゃうんだけど〜

結局ーーーーーになるの



聞こうとするが聞こえない

思い出そうとするが思い出せない。



いいでしょ?ーーー?




ガガッ…ピーガッガッ…ピーーーーー………


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





ジリリリリリリリ!!!!!



白い天井が目の前に広がった




「…………なんだよ…あの夢」


汗で身体がグッショリとなっていたので

シャワーで気分を爽快にさせた。


クーラーの時間設定はとっくに切れていたようだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




シャワーを浴び終え

替えの半ズボンと半袖をきて冷蔵庫にストックしてあった冷たくてほのかに甘い清涼飲料水を取り出しそのまま自室に戻っていった。


「テレビ、テレビと」


ベットに座り寝そべった状態でまくらを

高くしてテレビを見るようにした。



ピッ…



『今年は記録的な猛暑になり…各地では』



ミーンミンミンミンミーン



ゴクッゴクッ…



ミーンミンミンミンミーン



ゴクッ…… ふぅ…



ミーンミンミンミンミーン

『次のニュースです…』


夏かぁ…



ミーンミンミンミンミンミーン

『海亀の…』


みんな、元気かな



ミーンミンミ



『え〜…ここで緊急のお知らせです第二仮想世界では大規模なアップデートを行うため今日から8月28日まで出来ないようです。対象は

fast horsu、青網 です』



ん、?



ミーンミンミンミーン


「ちょっとまて今日は…」



まさか と予期して予期したくないことを理解しつつ、カレンダーとスマートフォンの日にちを見た。



7月28日 木曜日 AM 8時59分59秒



ミーンミンミンミンミンミーン



1秒で事の重要性を理解した瞬間

心には表せない叫びが声となった。





「……あぁぁぁぉぁぁぁぁ!!!!!!」





ジリリリリリリリリリ!!!!!!!!!!




時計は1時間設定で

僕の叫びと調和したが美しい調和とは海王星並みに果てしなく遠く、代わりにドアを破壊したきた姉から、拍手の喝采ならぬ壮絶なアッパーの制裁をくらった。


「ウルセェェェェェ!!!!!!」


バキィィ…



ミーンミンミンミンミーン……






第1章 8月の再開


「ここか…」


繁華街の片隅にある居酒屋「詠丹屋」

幼じみが経営していて、知る人ぞ知ると

ネットでも現実でも有名なところだった。


「行くか…」



ガラガラガラガラ…


「いらっしゃいま…って」


「よっ…琴ちゃん久しぶり」


「もしかして大くん?」


二階に指をさしながら確認として言った。

「もうみんな来てる?」


「あんたが二世で少し遊んでる間にみんな来てるよ。」


と強気でキツイ事を言いながら 本日閉店 という看板を外に出して開き戸を閉めた。



「みんなが来るって言うから特別だよっ!」



パッと明るい笑顔な表情で言った。







二階の襖を開けるとみんながそれぞれ

食べたり飲んだりしていた。


「よぅ 遅かったじゃないか」

開口一番に手塚が酒を一口飲みながら

言った。


「色々ね 色々」



カタカタカタカタ…


「イチジョーさん?」


カタカタカタカタカタカタ…



「今、作業してるよ やらせときな」


鈍い光がこちらを照らしてくる


「なぁ…またデコが広がってないか?長谷部?」


「まぁな」



zzz……Zzz…



「長澤?」


「疲れてるから寝かせて……ムにゃ」




羽田…そういや羽田がいないな…



「羽田はね〜来れないって」


「そうなのイチジョーさん、てか終わったんだ」


「意外とハックが短時間で終わったんだ」



ハックって……



そのあとはみんなと食べたり飲んだりしながら時間が過ぎていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






「みんな高校の時の都市伝説覚えてるか?」


手塚が思い出したようにみんなに言った



「都市伝説?あったのかそんなの?」



「いや…正確には平成だった時に世界で

起こった不可解なこと。おぼえてないか?」



「仮想二次世界の大勢のBTユーザーと青網ユーザーの現実世界の大勢の行方不明者の事件

だったけ?」



「へぇ〜 って琴ちゃんいたのか?」



すごい形相で睨まれたので

何も言わないことにした。



「結局あの事件はわからずじまいさ

んでもってここから都市伝説が絡んで来る訳だ。浦島太郎プロジェクトはさすがにわかるだろ?。」





浦島太郎プロジェクト


僕が小学校の頃からある都市伝説だ。


通常、第二仮想世界では規則があり

一ヶ月以上いると強制的にログアウトさせられる、その代償として10年後にタイムスリップするか10年過去に戻るという都市伝説。

妙になさそうでありそうな話ではあった。


「でもまだタイムスリップって…過去に戻るっていうのもさ…まだその技術はないじゃないか。」




否定したい気持ちがいっぱいだった。

今、現在開発はされているというが、そんなものが生まれたらと思うとゾッとする。



「意外だな、お前なら喜びそうな話なんだけどな。」

酒を飲み笑いながら長谷部は呟いた。





「行ってみる?」


ほんのりとアルコールで赤くなった頬で

琴ちゃんは呟いた


「第二仮想世界」






第二章 侵入


第二仮想世界 午後11時



ゴォォォォォ…………



人工的な青と明るい月の光に照らされてる


僕らはイチジョーの第二仮想世界の空中母艦に乗っておりカタパルトの上にある丸く重厚感のある球体の前に待機していた



「風が…強いな…」


風が強く足を踏ん張るのが

精一杯だった




『SOW BUG解放 』


ウィィィィム…



「みんな、それぞれのSOW BUGに入ってくれ」


「なぁイチジョーこれってダンゴムシに似てない?」


不思議そうな口調で長澤は言った。




「よくわかったね〜 英語でSOW BUGってダンゴムシだよ。半導体の海に着水しても大丈夫な設計になってるし、装甲の硬い部分は情報のダミー塗装になってるんだ」



なんて 合理的な設計何だろう。

と思いつつ備えてあったイスに座り開閉装置の確認を行う


「問題無し オープンドアをロック」



ウィィィィン カチッ.




ヒィィィィン…


すると目の前に

青緑色の淡い光で目の前に計器表示や状況表示が浮かぶように表示された



《各個 状況報告をしてくれ イスの横にボイスチャット用のヘッドフォンマイクがある。》


イスの横に声が出たそのヘッドフォンを取り

状況報告を開始した


《 No.1 ichijo 問題なし》


《 No.2 Oo No 問題なし》


《 No.3 aizawa 問題なし》


《 No.4 tezuka 問題なし》


《 No.5 nagasawa 問題なし》


《 No.6 hasebe 問題なし》



モーターの駆動音が聞こえ

腹に心地よい振動が伝わってくる。



《射出の対Gに備えよ 再度確認を行え》


計器表示と状況表示を再度確認し

浮かんでいる射出OKのボタンを押した



《 全機 発進用意 》


その瞬間に青緑から赤に変わり

射出サイレンがなった。


ウゥゥゥゥ………………




目の前丸い輪が現れカウントダウンを

刻んでいた


5秒前 4 3 2 1





息を飲み込む。






《ゼロ グットラック 幸運を》






ドシュッ と重く一瞬の柔らかな音が聞こえ

正面に一気にきたGを受け止める。


そして重力が消えて物が落下するという

法則に 僕らは従った。








第三章 流れ



落ちた というよりは誘導されていた


状況表示を見るお情報の大動脈の流れに

そって流れていった。




『なぁ俺たち 本当にアップデート中の入ったんだよな』

不安そうに長谷部はボイスチャットで告げた



『問題ないよ バレないっていう自信はある

ほらっウィルス検閲をすぎたろ?』




状況表示を見ると確かにもう通り過ぎてはいるが 妙な感覚が襲った。


『イチジョー おかしくないか?』



『どうしてだ?大野?』



『なんでこうも ・情報・の流れが速くなっているんだ?』


状況表示を見て

ながれている他の丸い表示情報を人差し指と親指でズームしてみた。


『おいおい…なんだこれは…全部軍事系統とかウィルスの種類ばかりだぞ』


手塚がまずいという表情がわかるような声で

驚いていた。


『おい…まずいぞだんだん速くなってくる』



正面に受けるGが段々と強くなり

痛くなってきた。



『ガガッーー聞こーーるーーーーまずいーーーうぁぁぁぁ!!!ーーーーーーー』

下に表情されてあったNo.6の表示が消えた


『 おいっ!!!!どうしたっ!!、!

応答してくれ!!! 』


『あっーーーー こっちもーーーーーーーーー』

No. 3 消失


『あぁぁぁぁ!!!!!!ーーーーー』


No.5消失


No.4消失


No.1消失






「 ここで死ぬのかな…」



目の前がうっすら暗くなり

警告の赤い光が点滅している。


苦しくなり 目をつぶる







ーこれはね みんなが幸せになれるせかいー


ガガッーーーピー……ガーーーーー……







完全に目の前が真っ暗になり

意識がどこかへと消えた。















「 誰が残るのか 僕は楽しみだよ特にー」






大野 大





お前だけは絶対にな。


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