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最初の試練①


今は昼休み。


僕は高校生になっていきなり問題に直面している。


そう定期テストだ。


月日が経つのは早いもので僕がこの高校に入学してからもう一ヶ月経つ。


そして2週間後にはとうとう中間テストがある。


中学校の頃は赤点なんて気にしなかったが、高校生にもなれば話は別だ。


最初はなんとかなるだろうなんて考えていたが今はなんとかなるなんて思えない。


「おい大地。昼飯買ってこい。」


僕が中間テストのことで悩んでいると、僕の席の前に小銭を差し出した格好でたっている菅田がいた。


僕がぼくじゃなかったらここで


「そんなもの自分でいけよ」


なんて…


あれ?


今声にでちゃった?


「ほー、そうかそうか。実は俺もさっき野球部の先輩に八つ当たりされてよ、イライラしてたんだよ。」


その後僕は体育館裏まで連れて行かれボコボコにされたのだった。


「はあーっ。」


大の字に倒れたまま盛大にため息をついた。


別に殴られたことにたいしてじゃない。こんなの今更だし。


僕がため息をついたのは、


「空君」


そこまで考えて、声のした方をみると静奈ちゃんが立っていた。


「教室にていったら空君と菅田君が居なかったから、もしかしたここかと思って。」


そう言って静奈ちゃんは僕の横まで歩いてきて、腰を下ろした。


「これ、購買で買ってきたの。新商品なんだって。」


そう言って見せられたのは“ソーメンパン”

と書かれたパンだった。


「そ、ソーメンパン?」


「うん。ソーセージパンじゃないんだよ。なんか新しいよね。」


そう言ってまたクスクスと笑う静奈ちゃん。


かわいいな。


なんて、口にできたらな…


「はい。空君の分。」


そう言って静奈ちゃんはソーメンパンを僕に差し出してきた。


「ありがとう。いくらだった?」


僕は今更購買まで行くのも面倒だしありがたくもらうことにした。もちろんお金も払うつもりで。


でも…


「いいの。これは今回あたしが気付くのに遅れた謝罪だと思って受け取って。」



そういってお金を払おうとしたのを断られた。


「そういえばさっき何をため息ついてたの?」


お金のことを言おうとしたが、静奈ちゃんが話し出したせいできりだせなくなった。



「ため息?あー、さっき中間テストのこと考えてたんだ。」


「中間テスト?


…あー、そっかあ。」



「そういうこと。高校生は赤点とっちゃいけないから、どうしょかなって考えてた。」



付き合いが長いからか静奈ちゃんは僕が何も言わなくても事情を理解してくれた。



「僕あたま悪いだろ?だから心配で心配で。」


「そっか、そうだよね…。」


静奈ちゃんは何かを考えだあと、


よし!


と言って僕の方を向いた。


「あたしが教えてあげる。」


静奈ちゃんの言葉で、危うくソーメンパンを落とすところだった。


まだ半分も食べていない。


「え、いいの?」


「うん!だって赤点とったら大変でしょ。」


よかった!これでなんとかなりそうだ!



とここまで考えたところで気がついた。


「でも静奈ちゃんが勉強できないよ。それって迷惑だろ?」


「ううん。教える方も勉強になるから気にしないで。


むしろ教える側の方が勉強になることだってあるんだし。」



「ありがとう!これで赤点取らなくて済むぞ!」


こうして2週間、静奈ちゃんとの中間テスト対策が始まった。



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