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占い同好会殺人事件  作者: 山本正純
第一章 疑惑の新人教師
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 無事に入学式が終わり、ホームルームの時間が始まる。

 南野朱里は高校生活のオリエンテーションを早々と済ませると、質疑応答コーナーを設けた。そのコーナーは南野朱里個人に対する質問や高校生活に対する相談など質問は多岐にわたる。

 そうして有安虎太郎たちの高校生活初日は幕を閉じた。

 その帰り道を有安虎太郎は倉崎優香と共に歩く。

「南野先生が真面目な先生でよかったね。虎太郎も南野先生にメロメロなの」

「そうじゃないと言ったら嘘になる。かわいいと思っただけで恋愛感情はない。ファンクラブに入るつもりもない」

「よかった。それで虎太郎は何部に入るの」

「まだ考えていない。最悪帰宅部でも構わないと考えているが」

「なるほど。明日部活動紹介があるから、そこで考えよう」


 午後六時。仕事が終わり帰り支度を済ませた南野朱里が靴箱に向かうと、白髪の男子教師が声を掛けた。

「南野先生。少しお時間よろしいかな。先生には占い同好会の顧問になってもらいたい」

「成瀬先生。占い同好会ですか。なぜ私に頼むのでしょうか」

「噂に聞いた。先生は生徒たちに人気らしいな。占い同好会の繁栄のために顧問になってほしい。もちろん一人ではない。私も占い同好会の顧問だ」

「客寄せパンダですか。文芸部の顧問も担当するので考えさせてください」

 その後南野朱里は駐車場に向かう。その道中彼女の携帯電話にメールが届いた。南野朱里はハーレーダビッドソン・CVOに跨り、メールをチェックする。

『操り人形が天王州高校に紛れ込んだようです』

 南野朱里にはメールの送り主の真意が分からない。

 南野朱里はフルフェイスのヘルメットを被り呟く。

「操り人形。退屈しそうにないですね。教師生活も」

 ハーレーダビッドソン・CVOが颯爽と走り去る。


 翌日の午前七時。南野朱里が暮らすマンションのインターフォンを一人の男が押す。その男は灰色のスーツを着ている初老の男性。前髪に白髪が混じった黒縁眼鏡の男。彼の名前は綾瀬光二郎。南野朱里とは親子ほど歳が離れている。

 南野朱里は玄関のドアを開け、突然の訪問者に驚く。

「珍しいですね。あなたが来るのは」

「昨日のメールの件で訪問しました。お時間は取らせない。私の愛車が駐車場に止めてありますから」

「天王州高校まで送迎付きですか。帰りも自宅まで送ってもらえるのでしょうか」

「もちろん」

 その言葉を聞き南野朱里は頬を緩ませる。

「そういえば初めてですね。あなたの車に乗るのは」

「あなたが我々の仲間になってから半年ですから無理もない。そろそろ準備を済ませたらいかがでしょうか」

 その言葉に促され、南野朱里は支度を整える。

 それから五分後彼女は綾瀬が運転する青いアウディ・R8に乗り込む。


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