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占い同好会殺人事件  作者: 山本正純
第二章 矛盾する不可能犯罪
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 個室に入った亡霊風水は荷物を机の上に置く。

「二泊三日か。時間は必要ない。今夜中に終わらせる。大丈夫。あのトリックは完璧だ」

 亡霊風水は荷物を置くと浦内館を抜け出し、外にある小屋へ向かう。そこにはブレーカーや電話線などの通信機器が設置されている。

 亡霊風水の手には金槌が握られている。そして亡霊風水はその金槌で通信機器を叩き壊す。全ての通信機器を破壊した後、亡霊風水は電話線を切断した。

「絶海の孤島。これであいつらは閉じ込められた。後はあいつらを地獄に連れていくだけだ」

 惨劇の準備が終わると、亡霊風水は急いで浦内館に戻る。


 午前十時。合宿参加者たちは遊戯室に集まる。遊戯室内には五つの机が置かれている。その机を挟み対面する形で一番から十番までの数字が書かれた紙が椅子に貼られている。部長の木村クリスは一度咳払いをする。

「これから実戦形式の占いの練習を行います。この場に机が五つ置いてあるでしょう。その机に向かい合う形にパイプ椅子が二つ置かれている。その席に二年生と三年生の占い同好会メンバーが座る。顧問教師二名と三人の新入部員。合わせて五人をお客さん役として先占う。一人を占う持ち時間は十五分。それからトイレ休憩と称して五分間の休憩が行う。この形式の練習を五セット行い、午前十一時三十分に食堂で占いの感想を伝え合う。尚ローテーション及び席順はくじで決めます」

 堂本瑞樹は木村の説明後、数字が書かれた十枚の紙を全員に見せる。そして一番から五番までの数字が書かれた紙を赤い色の箱の中に入れ、六番から十番までの数字が書かれた紙を青い箱の中に入れる。

「これでいいよね。木村部長」

「OKです。机に数字が書かれたプレートが置いてあります。二年生と三年生は赤い箱から、一年生と顧問教師は青い箱からそれぞれくじを引いて、数字が書かれた紙と同じ席に座ってください。尚席を移動するのは一年生と顧問教師だけで、二年生と三年生は席を変えることができません」

 この場にいる十人はそれぞれ分けられたくじを引く。その結果席順は以下の通り決まった。

一番。堂本瑞樹。

二番。火野相馬。

三番。木村クリス。

四番。金森月夜。

五番。土田明介。


六番。氷川希。

七番。成瀬隆司。

八番。倉崎優香。

九番。有安虎太郎。

十番。南野朱里。


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