始まりの死
ド素人なのであまり上手くないかもですが
よろしくお願いします。
いつも通りの日常、このままいつもと変わらない平和な時を過ごしていくものだと思っていた。
俺(相川 湊)は今日も何処にでも居そうな高校生のごくごく普通な高校生活を送っている。
あえて、他の人との違いを挙げろと言われたら、お隣さん家の可愛い女の子と少し仲がいい事ぐらいだ。(所謂、幼馴染みという奴だ。)
しかし、何処かのマンガの主人公とは違い、幼馴染みにはすでに彼氏が居て、今となっては挨拶をする程度の仲だ。
最近は彼氏と上手くいっていないみたいでメールによる相談を受けるが、またすぐに元の関係に戻るだろうと思う。付き合う前も付き合った後もあんなに仲が良かったのだから。
そんな何の変哲もない日常を送っていたある日、学校の帰り道の途中、反対側の歩道で幼馴染みとその彼氏がいた。何やら二人は口論をして揉めているみたいだ。
彼氏の方も知っているし、見て見ぬ振りは流石に後味が悪い。知らない中でもないので「めんどうだけど、仲介にでも入ってやるか」と思い反対側の歩道を目掛けて歩き始めた。
すると突然、幼馴染みの方が彼氏に一発平手打ちをして泣きながら道を駆け出し始めた。幼馴染みはこちら側の歩道に行こうと信号を目掛けて走っていった。
(これで、解決はしないだろうから今晩あたり相談メールがきそうだな。)
俺はこれから来るであろう相談メールの返信についてぼんやり考えながら歩きだした。
すると突然、全身が悪寒に震えた。
昔から何か嫌なことが起こる前は決まって悪寒に襲われた。
いつもは大した震えしか感じなかったが、今回のは震えあがるほどの悪寒が全身を駆け巡り、一瞬だけど金縛りにあったかのように体が動かなくなったかのような錯覚に襲われた。
咄嗟に俺は五感を集中させ、周囲の情報を集めた。
すると後ろの方から大きな音が聞こえてきた。
音は段々と大きくなってくるので気になって後ろを振り返って見てみると、大型のトラックが明らかにスピード違反であろう速度で減速もせず赤信号目掛けて突っ込んでくる。
俺はその瞬間、直感的に「幼馴染みが危ない」と思った。
カバンを投げ捨て俺自身も信号を目掛けて全力で走り出した。
幼馴染みは泣いているせいかトラックの存在に気付いておらず、いまだに赤信号目掛けて走っていた。
(頼む、間に合ってくれ〜)
俺はそう心の中で叫びながら全力で走った。
信号の交差点に幼馴染みが差し掛かかり半分を超えたあたりで幼馴染みがトラックの存在にようやく気が付いた。
だが、恐怖のためか幼馴染みの体が固まって動いていない。
なんとか、交差点に追いついた俺は、飛び込むように体を伸ばした。
(間に合えぇぇぇぇぇ)
そして、幼馴染みがトラックとぶつかる寸前、何とかギリギリ間に合った。
俺は片腕だけを強引に伸ばして幼馴染みの右肩に触れることができた。そしてそのまま幼馴染みの右肩を強く押し、後ろに突き飛ばした。
その結果、何とか幼馴染みをトラックの車線軸上から助け出す事が出来た。
しかし、今度は俺がトラックの目の前に出てしまった。
俺は頭の中で懸命に回避方法を考えたが、頭の中がパニックになっているためか何も考えが浮かばない。
最後の頼みとして、俺は運転席の方を見た。
(もしかしたら、運転手が気付いて、ブレーキをしてくれているかもしれない。)
と淡い期待を寄せたが、運転手はうつ伏せになっていた。
「あ、これはヤバい」と思ったが回避方法も浮かばず、運転手はうつ伏せになっている、そのため流石にもう回避する事は不可能であった。
俺はそのままトラックに跳ねられた。
そしてずいぶん先まで跳ね飛ばされた気がする。
衝突時のあまりの衝撃と痛みに着地時の受け身も取る事も出来ず、まともに頭から地面(コンクリートの上)に落ちた。
頭を強く打ったため衝撃で俺は意識を失った。
気付くと、俺は広いホールにいた。
白と黒の垂れ幕が至る所に見える。
「此処はどこだ?」
と思っていた事を口に出していってみた。
しかし、誰もその問に答えてくれない。まるで聞こえていないかの様に誰も反応してくれない。
ひとまず落ち着き、冷静になって辺りを見回すと、泣いている人や下を向いている人などがちらほらいた。
色々な人がいた。クラスメイト・担任の先生・校長先生・教頭先生・他クラスだが友達のA君B君C君・近所のおばさん方・最近はあまり会っていなかった従姉・家がお隣さんの幼馴染みと幼馴染みの両親・滅多に帰ってこない俺の両親、などなど沢山の人がいた。
「何かあったのか?」
みんなが見ている方を見てみると、そこには周り一面に花が飾ってあり、その中央に俺の制服姿の大きな写真が置いてあった。
俺はすぐに気付いた。
これって、もしかして、
「俺の葬式‼」
思わず大声で叫んでしまった。
ウソ〜、マジで〜と思う気持ちでいっぱいになった。
本当に死んだかどうか確かめたくて、棺桶の中を覗き込んだ。
そこには俺の身体があった。
両目を閉じて胸の前で手を合わせて静かに眠っている。
肌はすでに白くなっており、身体が冷たくなったのを物語っている。
それを見ると俺は死んだ事を納得せざる負えなかった。
ふっと気絶する前の事を思い出した。
幼馴染みが彼氏と喧嘩→幼馴染み駆け出す→突然悪寒に襲われる俺→スピードオーバーのトラックを発見→俺ダッシュ→幼馴染み助ける→代わりに俺が轢かれる→俺死亡
あれから、幼馴染みはどうなったのか知りたくなり、幼馴染みを探した。
(トラックの車線軸からは外れたから、大丈夫)
俺は自分に言い聞かせるように、探し回った。
幼馴染みはすぐに見つかった。泣き過ぎた為か目が少し腫れている。今も少し目がウルウルしている。
周りには彼女の両親が慰めるように抱きしめている。
そんな幼馴染みを見て俺は安心した。
(良かった。特に怪我とか無さそうだ。)
素直にそう思った。
(俺は幼馴染みを助けることができた)
未練なんかはたくさんあるがまずは一安心。
安心仕切った頃、お坊さんらしき人が出てきてお経を唱え始めた。
始まってからちょっと経つと徐々に身体が消え始めた。
次に意識も薄れていくのがわかった。
(あ、これ死ぬ)
考えてもどうすることもできなかった。
そしてお経が全部唱え終える少し前に俺は意識を失った。
今日俺は完全にこの世界から消えたのだった。
いかがだったでしょうか?
楽しんで頂けたでしょうか?
こんな感じに進めて行きますので
よろしくお願いします。




