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風に愛された少女  作者: 白湯
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風に愛された少女

誤字・脱字、設定のミスはご了承下さい。

この国の果ての森の奥。

誰も近寄れないような場所に、特別な力を持った人たちが住んでいます。

その力は、風を操る力。

常人ではありえないような魔法の力。

しかし、彼らは自らを戒め、滅多に人の前に現れることはありません。

なぜなら、理に逆らった力が行き着く先は滅亡だから。

だからこそ、彼らは息を潜め、人知れず暮らしていたのです。


そんな暮らしを何百年と続けたある年。

風の集落に一人の女の子が生まれました。

風の象徴と言われる、綺麗な銀の髪に、銀の瞳。

その子は、今までの者たちとは違いました。


彼女の持つ風の力は、他の誰とも比べものにならないくらい大きかったのです。

幼くして、彼女は一族の中でも最強とまで言われました。

意識などしなくとも、鳥のように空を飛び。

手を振るだけで風を巻き起こし。

息をするよりも自然に、西へ東へと自由自在に飛び回る。

史上、類を見ないほど強い力でした。


しかし、そんな強力な力を持ちながらも、彼女は周りから愛され、すくすくと育っていきました。

そして、彼女もまた一族を愛していました。

大きくなったら、一族の長となり、大切な人々を守っていくのだと。

当たり前のように思っていました。


しかし―――













自由に空を駆ける鳥。

気ままな風。

最初の印象は、それだった。

人を蟻でも踏みつぶすかのように殺していくにも関わらず、その姿は綺麗で美しく。

正しく、あの世界の救世主で。


だから、自らの翼をもがれて、鎖で地に縛り付けられているなんて、誰が想像できただろう。

もう、確かめる術なんて、この世のどこにもないけれど。


あの時、一体彼女はどんな顔をしていたのだろうか。




















これは、『風の一族』と言われた、最後の少女の物語。

短編ないしに短編寄りの連載って素晴らしいですよね。

出てきた案をぱぱっと試せるし、自分の苦手なシーンはカットカットカット。

素晴らしすぎて怖い。

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