いざ、部活へ!
放課後に近づくにつれて、僕の気分は悪くなっていった。
そして、帰りのホームルームも終わったころには、気分は最悪だった。
そんな僕のことを知らない一樹は、もの凄い笑顔で、
『貴治、部活動に行くぞぉ〜!』
と言いながら、僕の手を引き、陸上部の部室があるグランドに向かった。
部室が見えるところまで来ると、部室の前で小原先輩が待っていたので、小走りで部室の前まで向かった。
部室の前に着くと、小原先輩が、
『待ってたよ!
なら、この中で体操服に着替えてきて!
あと、中には先輩たちもいるからしっかり挨拶をするのよ!』
と言われたので、僕たちは部室の中に入った。
部室の中には、4人居た。
1人目は、色黒でシュッとして細マッチョな人。
2人目は、天然パーマなのか髪の毛がクルクルになってる陽気そうな人。
3人目は、ぽっちゃりでメガネをかけてて、顎が割れてるのに目がいってしまう人。
4人目は、目が細くぼぉ〜っとしている人。
みんな着替えたり、シューズを履き替えたりと部活の準備をしていた。
ひとまず、怖そうな人はいないなと思っていると、一樹が大きな声で挨拶をした。
『こんにちは。
今日、練習に参加しに来ました一年の柴川一樹と申します。
今日は一日、よろしくお願いします。』
僕も遅れをとってはいけないと思い、一樹の挨拶が終わるとすぐに、
『こんにちは。
僕は一年の坂井貴治といいます。
今日はよろしくお願いします。』
と、挨拶をした。
すると、天然パーマの人が近づいてきた。
『こんちは。
俺は三年でキャプテンの林康幸って言います。
小原から今日来ることは聞いてたから、とりあえず今日はよろしくな。』
僕たちはよろしくお願いしますとだけ挨拶し、林先輩の指示のもと着替えたりと準備を始めた。
そして、いよいよ練習が始まる。