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番外編 ~デレたい彼女の裏表~

「伊織、最近何か暇じゃない?」

「唐突だな……」


 俺は目の前の椅子に座る少女、幼馴染の氷菓からそう話しかけられる。

 また何か始まったよ……。


「そういえば、陽は?」

「職員室」

「また? 何かいつも職員室行ってる気がするけど」

「さあ、理由は知らないけど……」


 ふうん……と、氷菓はつまらなそうに溜息をつく。

 じーっと外を眺めたり、爪を眺めたり、宿題を忘れて頑張って氷菓の宿題を写させて頂いている俺の手元を眺めたり……どうやら本当に退屈らしい。


「……何か本でも読んでみたらどうだ?」

「本? おすすめの小説でもあるの?」

「ライトノベルだけど……」


 俺はおもむろに鞄から一冊の本を取り出す。

 タイトルは「デレたい彼女(ヒロイン)の裏表」だ。


「……なにこれ?」

「ツンツンなヒロインが、主人公のもう一人の幼馴染の登場で危機感を覚えて、デレたい本心を曝け出す話らしい」


 すると、氷菓ははあ……と大きくため息をつく。


「あのねえ、そんなわかりやすい女の子がいる訳ないじゃん。危機感を覚えてデレデレする? 私だったらそんなことしないかな」

「そ、そうか……」

「まあでも……イラストの女の子が私に似てるし、折角だから読んでみよっかな」

「貸すよ」

「ありがとう」

 

 氷菓はラノベを受け取ると、ペラペラとページをめくりだす。

 そして、気が付けば氷菓は黙々と読み進め、それ以降下校するまで俺の方に話しかけてくることはなかった。


 こうして、氷菓は借りたラノベを徹夜で読んだのだった。

 ヒロインと自分を重ねてしまったのはいうまでもない。

と言う事で、短いですが書籍発売編の短編でした。


ご覧の通りweb版は既に完結していますが、2024/12/20(金)に「デレたい彼女の裏表」として、GCN文庫より書籍の発売が決定しました! 

大幅な加筆修正により、かなりブラッシュアップされております。氷菓や陽も、竹花ノート先生により完璧な美少女として描かれており、表紙もめちゃくちゃ可愛いです。

完結から大分年月が経っていますが、Web連載時に気にいって追ってくれていた方々には絶対に満足いただける内容となっているかとおもうので、是非手に取ってみてください!!

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