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悪役令嬢?いえ、公爵令嬢であり商会会長でございます〜ただのお仕事好きです

作者: 藤 ゆきふさ

仲良し父親同士の約束として、男女が産まれたら婚約をし結婚をさせると決まっていた、私。アマリア・ゴールド公爵令嬢として生を受けてからすぐに数日前に先に産まれた第2王子の婚約者になりましたの。0歳でございます。

そういう理由で、幼い頃より両親の愛情いっぱいに育ってきましたが、8歳になりある程度淑女教育が終わると王城に通い、王妃教育など多忙な日々を送る事になりました。王子とは初めて王城に上がったときにご挨拶いたしましたけど、まだちゃんとしたご挨拶も返せず大丈夫かしらと思いましたわ。


そんなこんなで子供ながら忙しい日々を送ってましたが王妃教育もほぼ終わり、15歳で殿下と共に王立学園に入学いたしました。

王立学園とは、優秀な庶民や貴族が入学し共に学び、良い人材が居たらスカウトしたり、貴族の社交の場でもあり、自分の基盤を固める場所でもあるのです。


私は、3年間殿下の為に優秀な庶民をスカウトし共に事業を起こして、今までの王妃教育のコネクションを活かして貿易交流で流行りはここの商品からと言われるようになる王都1の商会を立ち上げたり、身分が低くても優秀な貴族の子息や令嬢をスカウトしてゴールド家に呼んだりと忙しく過ごしておりましたの。勿論、殿下とパーティーに参加する事もございます、、、あまり気の進まない雰囲気の殿下とのパーティーは疲れます。が、将来の王妃としてはこの位気にはしてられません。たまに、殿下の浮名やアホな、いえ余り優秀とは言えない方々を腰巾着として過ごしてることは聞いてましたが、その分私がやれば良いと思ってましたの、、、この卒業パーティーが始まるまでは。


「アマリア・ゴールド貴様との婚約は破棄させてもらう。理由は言わずとも分かっているだろが、ここに居る男爵令嬢コメリ・ドットへの数々のイジメ、」

「そして、コメリ令嬢への数々の暴言や暴力を振るったからですヨ」とアホの腰巾着、宰相の三男がのたまわってきました。そもそも、私自分の基盤や殿下の為にと思って作ってきた色々な事業など忙しくて、学園長の許可のもと試験のみの出席が殆どで授業に出たのは3年間の半分も無いでしょう。王妃教育が終わってますので、将来の王族としての他国訪問、外交など本当に多忙を極めてましたからね、、、あら?来賓として来られた王様のお顔が真っ赤で、王妃様が扇を折りそうな勢いで殿下を睨んでますけど殿下大丈夫ですかね?と思っている間にも、腰巾着2.3.4がなんだかベラベラ話してますが、そろそろぶん殴りたい気分ですが、よろしいかしら?私、結構魔法も武道も得意なのですけど。

「聞いているのか、アマリア!!愛しのコメリを虐めて平然としているその態度、王族に招き入れる訳にはいかない!」

私、王様と王妃様及び両親の方をチラッと見るとやっちまえGOサインが出されましたので、言葉が通じるか分かりませんが反撃してみようと思います。

「さて、殿下及び腰巾着の皆様、コメリ?とおっしゃるのかしら、初めましてのご令嬢ですわね。貴方方の言われてる言い分について反論させて頂きますわ。まず、イジメですわね、イジメる暇はありませわ私。そもそもこの学園の意義をご存知かしら?この学園でのコネクション作り、優秀な者のスカウト、将来の基盤作りが目的ですわ。私も新たな事業開始し、将来の為に将来の王妃として外交や社交をしてましたのよ。学園に登校したのは3年間のうち半分も無い位かしら?」

「学園に来ていたならば、やはりイジメ、、」

「だから、そこの令嬢は初めましてと言いましたでしょう?私、優秀な者は庶民であれ貴族であれスカウトしてましたの、、、面識が無いのよね彼女とは。学園長?彼女の成績は?」

「はい、アマリア様が主席に対しましてコメリ嬢は、殿下と取巻き同様下から数えた方が早かったと覚えております」

「なっ!?学園長、俺の成績には色を付けろと言ったでは無いか!!!」

「馬鹿ですの?殿下。平等と謳うこの学園にそんな圧力効くわけが無いではありませんか。そして、コメリ嬢も成績がよろしくないと」

「酷い、コメリ一生懸命なのにぃー、殿下ぁ」

「俺のコメリに何と言う暴言を!」

「殿下、忘れて居るようですが私は公爵令嬢、彼女は男爵令嬢身分を平等に語る学園でも、社交の行いでは身分は下。私がもし暴言を吐いても彼女は文句は言えないのですよ、してませんけどね。話を戻しますが私優秀な者との事業、社交や外交が大変忙しかったのですよ、殿下がされない分もやりましたからね。そんな中そんなイジメなんてやる暇があったら事業拡大をもっと勧めますわ。」

「事業、事業と、お前如きが出来るはずがあるまい、何をしたと言うんだ。」

「アレン、説明を」

アレンは、子爵家の4男ですがとても優秀で空気を読めるので一緒に事業を起こした仲間の一人ですのよ。

「では、殿下にお尋ね致します。エリザベート商会と言うのをご存知でしょうか?」

「なんだ、それは。」

「殿下ぁー、流行発信のお店ですぅー、コメリ欲しいのが合ったんですけど高くてぇ、予約しようとしても断れたんですぅー。」

「当たり前ですね、エリザベート商会は現金一括のみの対応としています。分割などもってのほか。流行の発信となりたい方々のみのお店として営業を行っております。アマリア様のセンス、外交手腕、そのお陰で他国より珍しい物が沢山入荷されており、今では貴族のみならず他国の王侯貴族もご利用されてる商会でございます。」

「ありがとう、アレン。さて、殿下分かりますか?この商会の会長が私ですの。貴方様が嫌がった外交も全てこなし、立ち上げたのがこのエリザベート商会ですのよ。とても忙しくて、そちらのご令嬢と交流などしていられませんでしたの。」

「だが、」

「だが、も有りません。とても忙しい3年間でしたのよ。なので成績優秀者とは交流がありますけども、そちらのご令嬢とは残念ながら縁がなく知らないのでイジメも何も出来ませんのよ。」

「しかし、」

「しかし、なんだ愚息よ、真実の愛に目覚めたとかアホなことを吐かすのではあるまい?」

「いえ父上、その通り真実の愛に目覚めたのです。私を癒やし愛を育むのはコメリが良いのです。」

「アマリアは、どう思う?被害者であるそなたの意見を聞こう。」

「陛下、ありがとうございます。是非、婚約破棄をお願いしますわ。私、仕事が出来ない人嫌いですの。真実の愛?まずは、お勉強してから、言ってくださいませ。」

「分かった、では沙汰を下す。第2王子は王籍を抹消、男爵令嬢の家に婿入りとする。アマリアは婚約撤回、改めて皇太子となる第一王子の婚約者とすることを王命として発令する。」

「なっ、父上!?」

「父と呼ぶなお前は、男爵家の入婿となるのだ、王家に対して国王に対して口を慎めよ、言葉次第では国家反逆罪で処刑にも処せるのだからな、慈悲だ。」

「えぇーーー、王子は王子じゃなくなるならぁ、コメリ要らないかなぁー。」

「口を慎めよ、馬鹿な娘よ、男爵令嬢風情が国王に直接口を聞いて良いとでも?お前も公爵令嬢に失礼な行いをして処刑にしても文句が言えないんだぞ?黙れよ。」

あら、陛下キレ気味ですわ。でも、陛下も王妃様と共に甘やかしたのですから悪いのですわ。でも、これであのお馬鹿さんと結婚しないで済むと思いますとホッとしましたわ。私、お仕事出来ない人も基本の挨拶も出来ない人も嫌いでしたから。

「アマリア姫、これからよろしくお願いいたしますね。」

「はい、皇太子殿下。こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。」


この後、第2王子は王籍を抹消され男爵家に降下、ケンカップルとして有名になりましたわ。腰巾着達は、当たり前ですか廃嫡、国外追放など色々あり、元婚約者達のお家からは多額の慰謝料を請求されたとか?ご愁傷さまですわ。



私は皇太子殿下と結婚し、2年後に男女の双子に始まり、5人の子宝にも恵まれ、数年後国王がお仕事を皇太子殿下に引き継がれました。国王となられた陛下と共に国を更に発展させる為に頑張りだしたわ。離宮に引退されたお祖父様となった元国王様は元王妃様と共に孫達を大変可愛がってくださり、お仕事も捗りました。私は、王子妃から王妃になり、スカウトして育てていた優秀な者と共に商会も発展させ、陛下の統治しやすい基盤作りに努めました。外交は元々得意でしたが、商会のお陰で他国とも仲良く争いのない国作りを手伝いましたわ。これも大切な陛下の為、お仕事大好きな私の生き甲斐ですの。

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