第6話 〜由姫のお弁当〜
~石田家~
姉ちゃんが中島さんと電話してるみたいだ。姉ちゃんの部屋からすごい大きな声が聞こえてくる。
その頃俺は、ひたすらゲームをしていた。
「ん?」
俺にも電話がかかってきたみたいだ。
「うお!まじかよ…」
スマホを見るとそこには「新沢 由姫」の文字が。すかさず出る。
「もしもし?由姫か、どうかしたのか?」
『あっ、翔くん?あのね、今とても暇だったから翔くんにかけてみたんだけど…ダメだった…かな?』
(おいおい、可愛すぎだろ…)
由姫が上目で言ってるところを想像している翔。
「も、もちろん!俺もちょうど暇なところだったし大歓迎だぜ!」
『ほんとっ!よかったぁ。でもね、かけたのはいいんだけど話題かんがえてなくてさ~』
「そっか、ならさ明日の昼休み二人っきりで飯食わねーか?由姫が良ければなんだけどさ…」
『え、えぇ!!もちろんだよ!じゃ、じゃあさ翔くん…』
「ん?なんだ?」
なんだかもじもじしてる様子の由姫。
『翔くんがよければなんだけどね!翔くんの分のお弁当も作ってあげたいなぁと思いまして…』
「え!?まじ!?ぜひお願いします!!!俺めっちゃ楽しみにしてるな!」
『よかったぁ!じゃあお弁当の下準備とかするから切るね。おやすみなさい!』
「あぁ!おやすみ!」
(あ~まじたのしみだなぁ。早く明日の昼休みにならねーかなー…)
「おーい、翔~?って…なにニヤニヤしてんのよ」
「うわっ!なんだ姉ちゃんかぁ、驚かすなよー」
「こっちはあんたを呼んだわよ!そしたらあんたが上の空でニヤニヤしてるから…」
(やべ!ばれてたのか!)
「さっき友達から電話かかってきてな~」
「由姫ちゃんでしょ、どうせ」
「え!なんでわかったんだよ!」
「やっぱりね…、ニヤニヤしてるときはだいたい由姫ちゃん関連だからね~」
「げっ…、まじかよ…。あ、それと明日は弁当作らなくて大丈夫だから」
「あら、そうなの?どうして?」
「じ、実は…」
(言いにくいな…これ…)
「うんうん」
「明日は由姫が俺の分の弁当を作ってくれるから…」
「…」
「ね、姉ちゃん…?」
「この………」
「え?」
「こんのバカ翔ーーーーーーーー!!!!!!!」
猛ダッシュで自分の部屋に戻っていった姉ちゃんだった…。
「こりゃ、慰めるの大変だなぁ」
~その頃の新沢家、由姫の部屋~
「よしっ、翔くんと二人きりになれる!明日の昼休みがチャンス!頑張らなきゃ!」
いつも以上に張り切る由姫さんなのでした
こんばんわ~(^_-)-☆
いきなりですがタイトルつけるのって意外に難しいものなんですね…
次回も頑張ります!