白銀 舞う
この作品はゆったり行きたい、、
「私がガリュオンとやらを狩ろう」
テユに告げる。
「で、ですが…イタル様…」
「テユには、世話になった。借りを返したい」
「イタル様…」
「ガリュオンの居場所を教えてくれ」
…
ガリュオンの居場所を、村人から教えてもらい、テユの家でライダースーツに着替える。
「イタルお姉ちゃん、危ないよ!やめよう?」
心配そうに私の顔を覗くルー。
「問題ないさ。ルーも見ただろ?私がモンスター倒す所を」
あのモンスターがガリュオンなら、何匹居ても問題はないだろう。
「でもガリュオンは群れで動くし、全員で襲われたらイタルお姉ちゃんだって…」
「大丈夫さ…」
安心させる為、ルーの頭を撫でる。
そして家を出る、入り口にはテユがいた。
「イタル様…必ずお戻り下さい」
頭を下げるテユの肩に手を乗せる事で返事して、ガリュオンの巣に向かった。
…
「確か、村の連中が言うにはここら辺らしいが…」
村の人間が入らない様に、目印をしてある場所まで来た。
「コノ先デショウカ?マスターソノ前ニ、技ノインストールヲサセテ下サイ」
言い終わると私の目線の前に、立体的なバイザーが空中に出現した。
「学習プログラム__起動…」
すると、私の目の前のバイザーから脳に情報が流れるのが分かる。
便利なモノでどんな技術も、これがあれば習得が出来る。
「学習プログラム__終了…」
ヒュンと目の前のバイザーが消えた。
「学習した、能力の詳細を頼む」
「了解。デハ、詳細ニ移ラセテイタダキマス__機甲近接戦闘術・バリツハ、相手ノ「魔力」ヲ感ジ、ソレヲ利用スル武術デスネ」
”以降クエーサー粒子=『魔力』大気に存在するモノで呼び、「魔力」は内部に流れる存在とモノと分けて呼称する”
相手の「魔力」を感じるか…試しに近くの木を見てみる。
目で木を捉えると、若干薄く血管の様な物が流れているのが分かる。
「これが「魔力」か…」
其処に触れ、私の力を流すイメージで触れると数秒後、触れた箇所が内部からパンッ!と破裂し弾けた。
「ソレダケダハアリマセンガ、後ハ実戦デ使エバ、理解出来ルデショウ。_
モウ一方ノ技ハ、アクセラレイションデス。コレハ、タキオン粒子ヲ利用シ、光ヨリ速イ速度デ加速スル技デス」
「よくタキオン粒子を利用する事を、この短時間で思いついたな」
そもそも、私の世界ではタキオン粒子は未だ確認する為の研究段階で利用も何もあったモノではなかったはずだ。
「私ハ一度、タキオン粒子ヲ観測シマシタ。観測ノ方法ガ分カレバ、私ノ高イ知能ナラバ利用スルノハ造作モナイ事ナノデス。エッヘン」
言葉で胸を張るニルヴァーナ。
アクセラレイションも使ってみれば分かるか…
開けた場所が見えて来た。
「グルルッ」
匂いを嗅ぎつけたのか、数匹のガリュオンが巣と思われる所から続々と出てきた。
「”ー変身ー”」
『イエス・マイマスター
変身プログラム起動…承認
ニルヴァーナmakeover』
空気中のクエーサー粒子が変身ベルトに集まり、眩い光を放つ。身体中が光に包まれ、銀色の変身スーツに変わった。
そして直ぐにアクセラレイションを起動させる。
「”ーアクセラレイションー”」
その名を告げ、ベルトに触れる。
すると、ベルトにタキオン粒子と思われる光が、ベルトに吸い寄せられていく。
背中からタキオン粒子とクエーサー粒子が混ざり翼の様なモノが形成されていく。
瞬間、世界が止まったかの様な錯覚をさせられる。
「マスター、アクセラレイションハマダ試験段階デスノデ、時間制限ガ存在シマス、気ヲツケテ下サイ。3分デス_」
「ああ…」
正直1分もあれば、ケリはつく…
そして、止まった時間の中を走り出した。
全てのガリュオンに、機甲近接戦闘術を利用した打撃を一打、二打と与えていく。
そして全てに打撃した後__
「”ーtime_overー”」
とニルヴァーナが告げた。
背中に形成されていた翼が散り、光の粒子が羽根の様に空中に舞う。
瞬間、止まっていた世界が動き出し…
変身スーツの仮面が粉々に割れたと共に、ガリュオンは理解する間もなく…内部から爆発四散し息絶えた。
「生命センサー反応無シ、ガリュオンノ全滅ヲ確認シマシタ_」
「了解」
そう呟き、未だ髪に残る光の粒子をかき上げて散らし息を吐く。
そしてそのまま村に帰還した…




