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パワーオブマジック  作者: レンシン
12/13

それぞれの部屋にて。2

(マリー視点)


ユートくんと別れ、女子寮の部屋へと向かう。

今日のことを思い返しながら、私は少し恥ずかしくなっていた。


「うぅ…まさか無意識に男性の腕を掴んだいたなんて…ユートくんに嫌がられてないかしら…」


さすがにあれはない。

初対面だし、あんなことしたら引かれてるかも…

部屋に入ってため息が出てしまった。


「はぁ…………」

「相変わらず会長どのは大変そうだねぇ」


声が聞こえたので、顔を上げるとそこには私のルームメイトで副会長のカオル・フェルトがいた。

綺麗な茶色のロングで中性的な顔立ち、誰とでも仲良くでき、飄々とした性格の彼女とは昨年からいい友人で、生徒会の全体の補佐もしっかりこなしてくれている。


「期待の新人くんとなにかあったのかい?」

「うぅ……カオルぅ~!」

「おっとー、こりゃ重症だね」


カオルに抱き着き慰めてもらった。

落ち着いたところで今日のことを説明した。


「たしかにマリーにしちゃ珍しいね。その子そんなに魅力的なのかい?」

「うん、魔力量とかそういうのとは違って楽しい子よ」

「一目惚れなんじゃないかい?」

「…………………………ええっ!?」


カオルからさらりと唐突にそんな言葉が出てきて驚いてしまった。


「わわわわわかんないよ!まだ恋愛なんてしたことないし……」

「ハハハ、相変わらずからかうと可愛いねえマリーは」

「か、からかわないでー!」

「まあ、とりあえずそんなんじゃ明日のお迎えは無理だろう?私が行くよ」

「でも、カオルに悪いよ…」

「いーや、私も不肖の弟に会いに行く予定があるんでね。そのついでに迎えに行ってくるよ」


そういえば、ユートくんと同じクラスにカオルの弟くんいるんだっけ。

カオルと一緒でなんか誰とでも仲良くなれそう。


「じゃあ、カオルにお願いするね、ありがとう」

「いーえ、どういたしましてー。そんじゃそろそろ寝ようか?寝不足はお肌の大敵だからねー?」

「そうだね、おやすみカオル」


カオルのおかげでゆっくり眠りにつけそう……。

……………………あれ?この件に関してはうやむやになってないかな?

そんなこと考えている間に私は眠りに落ちていった。

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