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パワーオブマジック  作者: レンシン
11/13

それぞれの部屋にて。1

(ユート視点)

マリー会長と別れ、部屋の前に着いた。


「一応ノックしとくか」

(コンコンコン)『あいよー』


返事とともに部屋の扉が開いてカズマが顔を出した。


「おおー、ユートおかえり!」

「おう、今戻った」

「なにノックなんかして遠慮してんだよ、ここはお前の部屋でもあるんだぜ?」

「まあ、なんとなく?」


そう、なんとなくだ。なんとなく。

部屋に入って荷解きをしながら、カズマが興味津々だったので、呼ばれてからのことを話した。隠すなとか言われてないしな!


「へぇ、ってことはお前明日から生徒会役員なのか!やっぱすっげえのなお前!」

「いやいや、そんなことないって」

「そんなことあるだろ!貴族のやつ…フリードだって驚いてたじゃないか!」


貴族様の名前そんなんだっけ?

ん?もしかしてこいつ……


「1つ質問よろしい?」

「ん?なんだ?」

「カズマってもしかして、クラス全員の名前覚えてる?」

「おう、覚えてるけど?」

「すっげえな!」


いや、すげえよ、こいつ!

あのダラダラ長くて俺は塵ほども覚えてないけど、こいつは全員分しっかり聞いてたなんて!


「んなことねーよ、普通だろ?」

「俺覚えてねーもん!」

「自慢になんねーよ」


カズマと他愛ない話をしてる間に荷解きは終わり、消灯ギリギリまで話は続いた。

同年代でここまで気が合うやつも久しぶりだ。

この出会いは大事にしよう、絶対いいことある、うん。


「さって、そろそろいい時間だし寝ようぜ。明日も早いしな」

「もうそんな時間なのか。そうだな、また校長に呼ばれたりとかしたら面倒だし」

「はは、相変わらず校長苦手だなあ」

「カズマも俺の立場になればわかるよ」


最後にそう笑い合って俺もカズマも眠りについた。

モモも空気を読んだのか、今日は出てこなかった。いいとこあるじゃん。

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