1/13
プロローグ
俺、神凪優斗はどこにでもいる普通の高校生である。
普通に学校に行って、普通に授業をうけて、普通に帰って、普通に寝る。
そんな普通な毎日を過ごしていた。
厨二病じゃあるまいし、普通じゃない刺激を求めてるわけでもない。
そんなある日、俺の身に普通じゃないことが起きた。
☆
その日は短縮で、いつもより早く授業が終わった。
帰ろうとするとクラスメイトに呼び止められた。
「おーい、神凪。今日早く終わったしどっか行かねーか?」
「………………」
たまにはいいかもしれない。
そんなことを思って、クラスメイトと遊びに行くことにした。
カラオケ、ゲーセン、その他いろいろ。
帰るときにはすっかり日が暮れそうになっていた。
「俺、こっちだから」
「おう、じゃあなー神凪」
交差点でクラスメイトと別れて横断歩道を渡る。
その途中……
「おい!神凪危ねえ!」
「あ?」
さっきのクラスメイトの声で立ち止まると体にものすごい衝撃。
その衝撃で俺、神凪優斗の人生は終わった。