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5 ランクアップいただきました

『おらおらぁ! お前の魔石は何色だ~!』


 剣に転生して5日目。本日、12匹目の魔獣を血祭りにあげた直後だった。


〈自己進化の効果が発動しました。自己進化ポイント10獲得〉


 ステータスをチェックしてみる。


自己進化〈ランク2・魔石値102/300・メモリ12・ポイント10〉


 魔石値が100を超えていた。


『あれ? 早くないか?』


 今朝、確認した時には魔石値は80だったはずだ。


『うーん、昨日と違うのは、狩場を移したくらいだけど……』


 遺跡周辺の魔物相手には、問題なく戦えることが分かったので、更に遺跡から離れたところまで狩場を移したのだ。


 遺跡から離れる程、敵が強くなるようで、槌の様な鼻を持つ大猪のクラッシュボアや、岩さえ噛み砕く巨蟻の魔獣であるアイアンアントの様な、大きくて硬いモンスターが出没するようになっていた。


 レベルも高く、所持スキルの数も多いし、魔石も一回り大きい、そんなやつらだ。


『そうか、魔石の大きさ……。もしかして、強い魔獣の魔石から得られる魔石値は、1じゃないのか?』


 多分そうだ。そもそも、2メートルを超えるクラッシュボアと、雑魚のゴブリンの魔石が同じ値なわけがない。


『もう少し詳しく確認しとこうかな』


すると、ステータスもアップしていた。しかも、想像以上に。


攻撃力:162 保有魔力:300 耐久値:200


『おお! こいつはご機嫌だ! 魔石を吸収しまくれば、世界最強の剣も夢じゃないってことか! はっはっは、やる気が出てきたぞ! 地味に、メモリ数も増えてるし』


 よし、目指せカンストだな。


『それと……自己進化のポイント10っていうのは何だ?』


 レベルアップした時にもらえたみたいだが。そこを更に詳しく調べてみる。


 お? なんか色々な項目が出たな。スキル一覧?


獲得可能スキル一覧

攻撃力小上昇、耐久値小上昇、念動小上昇、念話小上昇、保有魔力小上昇、メモリ増加(小)、スキルLvアップ、魔獣知識、植物知識、鉱物知識


 おお? 色々あるけど、あれか? ボーナススキル的なやつなのか?


 とりあえず一番気になった保有魔力小上昇を選んでみた。


〈ポイントを5使用し、保有魔力小上昇、を獲得しますか? Yes/No〉


本当に獲得できるのか? もちろんYesだ。


〈保有魔力小上昇、を獲得しました〉


 すると、自己進化のポイントが5に減り、スキルの項目に保有魔力小上昇が追加された。さらに、保有魔力が100も上昇する。自己進化センセイスゲー! つ、次はどうする? 全部欲しいが、ポイントが足りないだろう。


 今度は、スキルLvアップを選んでみる。なんとこれは、現在所持しているメモリスキルをレベルアップさせることができる様だった。ただし、スキルを個別に選択しなくてはならないらしい。


 試しに剣術を選んでたら、必要なポイントは2だった。全部試していくが、どれも2だ。ただ、毒の牙、浮遊のレベルアップには5ポイントもかかるようだった。


 この差は何なのか? 毒の牙と浮遊がLv表記のないスキルだという事が関係しているのだろうか。


 うーむ、色々迷ってしまうが、ここは攻撃力小上昇にしておこう。魔獣に対して、一番効果が出るだろうしな。


 そして、スキルに攻撃力小上昇が追加され、俺の攻撃力が50上昇した。いいね。これで魔石値を溜めるのがより一層楽しみになった。


『よぅし、やる気出てきたぞ! この辺りの魔獣を、狩って狩って、狩りつくしてやるわ!』


 そうと決まれば、早速行動だ。俺は意気揚々と、平原を滑空する。そして、上空から魔獣を探し、発見次第突撃していった。


 エサを探す猛禽類の様に、発見した魔物に向かって急降下し、刀身を突き立てる。ほとんどの魔獣は、高空からの一撃で絶命し、生き延びた魔獣も瀕死の状態だ。あとは、無残な殺戮しかない。


 そして、魔石の吸収を確認すると、再び大空に舞い上がり、獲物を求めて徘徊するのだ。まさに血に飢えた魔剣状態。サーチ&デストロイなのだ。平原の魔獣たちが哀れになるね。まあ、手加減なんてしないけどな。


『よしよし、新しいスキルゲットだぜ』


 スキルは着実に増えている。中には、俺にとっては全く意味ないスキルもあるけど。消化強化とか、味覚強化とか、どこで使うんだって話だ。将来的に、装備者が現れたら役立つとは思うが、今は完璧に無意味だった。


 とは言え、スキルの収集は、俺のオタク心を非常にくすぐるのは確かだ。魔石値の増加よりも、嬉しい程に。


 なので、できるだけスキルを沢山持っている魔獣と戦いたいのだが……。


 そして、そう考えると、ある魔獣が思い浮かぶ。


『実は、ゴブリンはけっこう美味しいな』


 集団でいることが多く、魔石値もそこそこ手に入る。そして、何より、スキルが多彩だ。人に近く、器用なゴブリンは、生活の中で後天的にスキルを得ているのだろう。獣形の魔獣に比べ、手に入るスキルの幅が広かった。


『こりゃあ、ゴブリン狩りだな』


 幸い、奴らは台座の周辺に多いようだし。探すのに苦労はしないだろう。暫くはメインにゴブリンを狩りつつ、魔石値を溜めるとしよう。

5話終了時のステータスです。

多分、毎回の掲載はできないと思います。


名称:不明

種族:インテリジェンス・ウェポン

攻撃力:212 保有魔力:400/400 耐久値:200/200

スキル

鑑定:Lv6、自己修復、自己進化〈ランク2・魔石値108/300・メモリ12・ポイント0〉、自己改変、念動、念話、攻撃力小上昇、装備者ステータス小上昇、装備者回復小上昇、保有魔力小上昇、スキル共有、魔法使い

セットスキル

隠密:Lv1、回避上昇:Lv1、警戒:Lv1、剣術:Lv1、狩猟:Lv1、振動感知:LV1、投擲:LV1、魔力吸収Lv1、痺れ牙、鷹の目、毒の牙、浮遊

メモリスキル

穴掘り:Lv1、解体:Lv1、脚力上昇:Lv1、弓術:Lv1、棍棒術:LV1、採取:Lv1、指揮:Lv1、生存術:Lv1、槍術:Lv1、体術:Lv1、天候予測:Lv1、登攀:Lv1、毒耐性:Lv1、斧術:Lv1、罠作成:Lv1、嗅覚強化、コボルトキラー、吸収強化、消化強化、味覚強化

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― 新着の感想 ―
周りの魔獣殺しまくったらゴブリン養殖場作れるな!
[気になる点] 消化強化は前の話で既に持っているので、新しく増えたのは吸収強化ではないでしょうか。
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