第3話 ロリとブラコン
5話くらいまでをとりあえず連載します。
そこからまたストック頑張ります。
「し、不知火悪魔です…よろしくお願いします…!」
とのギャップがすごい妹の友達がやってきた。
「ロリっ子ねぇ…」
天音がなんか笑ってる。
いや、笑っているというかなんか危ない顔をしている。
悪魔ちゃん…この謎な姉とは関わらない方がいいぞ…!
「あ、悪魔ちゃん、これがおにーちゃんだよ〜」
鈴音がニコニコしてる。
こいつ、昨日までと本当に正反対だ。
そんなに近づかないでくれ恥ずかしいから…
「あ、お兄さんの和音さんですねっ!いつも鈴音ちゃんから、いろいろ聞いてますよ〜!」
ニコッと笑っている悪魔ちゃん。
鈴音も「えへへ〜」とか言ってる…
こいつ僕の何をいつも話してるんだ…なんか変な事を言ってそうで、そうで怖いじゃないか…
「悪魔ちゃんかわいいわね…身長はいくつなの?」
空さんが興味があるようで聞いている。
「えっと、147cmです…私、すっごい子供っぽくて…ロリっ子なんですよ…」
なぜか半泣き。
しかもロリと自覚してるって、そんなパターンもあるのか…
「かわいいなぁ〜…アニメでも普通に生きていけるぞ〜?」
「お前の基準はなんなんだ…」
「いやぁ〜描きたいなぁ〜…」
透桃がいつものテンションで言っている。
「今も近いし、とこだから来てみればいいよ〜!おにーちゃん来るかもだし。」
「うんっ!一緒に今度は来ましょう!迷っちゃうんで…」
鈴音よ…後者はおかしいだろ…
空さんはまた固定客をゲットしたわけだ。まぁ、そんな事考えてなさそうだけど。
ロリっ子パワー全開の悪魔ちゃん。
可愛い。笑顔が本当に可愛い。これ食べていいのかな。いいよね。あ、人間は食べれなかったか……。
やはりどう見ても小学生にしか見えないが、ちゃんと15歳らしい。こんな可愛いが、鈴音が言うには頭も結構いいらしい。ただドジっ子らしい。可愛いものだ。
「私だって、も〜っと大きくなりたいんですよ!」と言っているが、それはそれでいいと思うが…
その悪魔ちゃんの目は、確実に天音と鈴音の”あそこ”に見えていた気がするが、まぁ気のせいだと信じたい。ロリっ子はそんな思考無いはずだ。ない…はずだ。
悪魔ちゃんは、『また来っま〜す!』と最後までロリっ子全開で”リガシエ”を立ち去った。
家に帰宅してみると、その家の変わりようにも驚きだ。
ドアの一部が自動ドアになっていた。なんの意味があるんだろうか。まぁ楽だからいいんだけど。
自動ドアじゃなくても、引き戸が大半になっている。しかも廊下や部屋が広い。
今は夕食を待ってリビングにいる。
そのメンバーは変わってはいないのだが、その変貌は凄いものだ。
鈴音は完全なブラコンと化してしまった。巨乳になった胸とか気にせずにくっついてくるのが色々と問題のような気がする。恥ずかしいし。
母の好は確実に若返った。下手すれば20台にも見えるのではないんだろうか。
そして、その胸やお尻も発達している。
元々から元気だった人が、さらに元気になった気がする。
そして天音…『いないはずの姉』がいる。
テーブルにドカッと”あれ”が乗っかっている。それは好のやつよりも大きくて、驚く大きさだ。
そして、この人は変態なんだなぁとすぐに分かった。僕までもを誘ってきた。谷間見せてきたりして、本当に困るんだよね…
まぁ自由な人だ。好の子供って感じだが…本当に僕の姉なのだろうか…。
昨日までいなかったはずなのだ。僕の記憶では…。
「はい、出来たわよ〜!」
今日は、リガシエでもメニューにあるハンバーグである。ベタだが、これが本当にうまいのだ。
焼き方が絶妙で、じゅわ〜と旨味が広がってくる。肉汁も素晴らしいのだ。
まさにお店の味なのだ。好の料理の腕前は本当に頭が下がるばかりだ。
「は〜い。あ〜ん!」
鈴音がなんかこれまたベタなことをしてきていた。
「はいはい…」
仕方なく乗ってあげたら、ものすごく嬉しそうだ。
何してるんだ僕なんかに。
昨日までの素っ気ないお前はどこに行ったんだ…
「ねぇ…久しぶりにお風呂入らない?」
…え?
「だから、一緒にお風呂入ろって言ってるの!」
「何言ってるんだお前は…」
「いーじゃん!久しぶりだし!」
こいつ引く気ないんですけど!!
あの!!これってまずくないですか色々と!!!
「もう、今入ったらいろいろまずいじゃないか…その…なんだ…お前の裸なんて絶対にアウトだし…」
「おにーちゃんだったらおっぱい見せたって恥ずかしくないもん!!」
こいつダメだ…そんな事できるわけない。
「おにーちゃんの役に立ちたいんだもん!」
なんの役に立つんだよ。
「待ってくれ…とりあえず今日は…な?」
鈴音は不満そうだが、なんとか修羅場を乗り越えた。
けど、これ何回もありそうだぞ…
本当に入る事なんて…絶対に僕はダメだぁ…
風呂で色々と考えた。天音の存在。この世界の変わりよう。これが現実だと突きつけられた…
全く僕は受け入れられなかった…
でも、受け入れるしかないのだろうか…
一人で考えても、結論なんて出なかった。
風呂から上がると、また鈴音が来た。後ろで天音がクスクス笑っている。入れ知恵したのだろうか…
「一緒に寝てよ!せめて!!」
半泣きで言ってきた。
なんという事だ。なんでこんな事で半泣きになってるんだ。
僕は情に負けた。
「分かったから…一緒に寝よう?な?」
もうこれ断ったら絶対に余計にめんどくさいことになっていく…そう考えたからだ。
シングルベッドに二人で入る。
やはり結構狭い。
「おにーちゃん…ちょっと狭いからもうちょっとそっち行って?落ちちゃうから…」
かなり鈴音は近い。その柔らかい感覚が僕の心臓をドキドキさせる。
「おにーちゃん…最近だんだんこんな感じに私がなってきて…混乱してたよね?」
いきなり鈴音が言い出した。
「どうしたんだいきなり…」
なんかいきなり深刻な感じになってきた。
「ちょっと前までずっと素っ気ない感じで…おにーちゃんなんて嫌い…どうでもいいって思ってた。でも、なんか気持ち悪かったの。」
鈴音の目が潤みだしている。
「でもね。姉さんが、妹は年の近い兄弟は絶対好きなものだし、妹は兄や姉をお世話するものなんだって教えてもらって…」待て待て。何を言っているんだこいつ。
あの姉か。あの姉がこいつをこうしてるのか。
「…それで気付いたの。私、本当はおにーちゃんが大好きだったんだって。昔は素直だったのに…いつからか、恥ずかしくなって…素っ気ない態度で…ごめんなさい…」
ボロボロと泣き出している。
彼女は、昔から何一つ変わっていなかったのだ。あのブラコン野郎から。
-----「おにぃちゃん!一緒にお風呂はいろー!」
昔の鈴音は本当にブラコンで困った。目がキラキラしていた。
よく遊んでやったし、楽しかった。
「おにーちゃん…」
その時から何一つ変わっていなかったんだ。恥ずかしくて言えないだけだったんだ。
あの変な母からの子供だ。やはり変わった子が生まれるわけだ。
それを謝るために、今日2人になりたかったんだ。
鈴音らしいっちゃ鈴音らしい。
僕はこのブラコン野郎を受け入れなければならないらしい。
鈴音を撫でてやる。
「分かったよ鈴音…もう泣かなくていい…僕はあんな事で鈴音を嫌いになったりなんてしないから…な?」
それは和音の本心だった。
それが届いたのだろうか。鈴音は笑顔になった。
「おにーちゃん…」
笑いながら泣いていた。相当今までの溜め込んでいたのだろう。そのうっぷんを涙に変えているのだろう。
ぎゅっ。
「うわぁ!?お前胸がぁ!!」
「おにーちゃんにだったらいーもん…」
抱きつきが強くなり。胸が押し付けられて赤面する和音だった。
あ〜あ。これでブラコンの妹確定だな…
まぁ嫌いではなかったんだけど、ちょっと面倒くさいんだよねブラコン。
スヤスヤと鈴音が寝ている。泣き止むとすぐに寝てしまった。
和音は寝れず、トイレに行こうと部屋を出る。
すると姉の部屋が少し開いていて、光が差している。
まだ起きているんだろうか。
和音は覗いてみた。
そこにいた天音は先ほどまでのど変態の明るい天音ではなかった。
「…」
凄く何かを考えているようだった。
どうしたんだろ。
この謎の姉は、一体何を考えているんだろう…
和音は、また『いないはずの姉』を考え始めた。
次回は姉回です。
頑張っていきます。
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