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第2話 変わった世界。

まぁ、ここからどんどん登場人物が増えて扱えなくなっていくのが僕のパターンなんですが、キャラクターは僕の趣味です。()

「…え…ね…」

何かが聞こえる気がする。

「ねぇー!!おーい!」

意識が次第にはっきりしてきた。鈴音の声だ。上にちょこんと乗っている。

「ん…わかった起きるから降りてくれ…」

「もぉー!おにーちゃんが私より遅いなんて珍しいじゃない!早く起きてね。おにーちゃんっ!」

鈴音が出て行く。

その姿を見れなかった。というか見なかった。

自分の頭の中の整理がついてなかったのだ。

…僕はトラックに轢かれたはずだ。これが一つ目だ。

…いつも素っ気ないはずの鈴音のテンションが明らかにおかしかった。なんだよおにーちゃんっ!って。頭でも打ったのだろうか。これが二つ目だ。

三つ目。鈴音が上に乗ってきていたのだが、それは一般的な高1の体型…まぁお世辞にも巨乳とは言えない体のはずの鈴音の胸が押し付けられていた。しかも凄かった。

布団から出る。

…部屋が広い。

広い。こんな訳がない。頬をつねる。

痛いじゃないか。

これはおかしい。明らかにおかしい。

何が来ても驚かない…絶対に驚かない…そう心に決めて、一階に駆け下りた。


「あれ〜?どうしたのそんなに駆け下りてきて…」好がいつものように能天気な声で好が料理を作っている。なんか尻がデカくないか?

「おはよ和音。もうちょっとまってね。」

ぶるん!と好の胸が揺れ、俺は石像のように固まってしまった。

人並みであったはずの好の胸が爆がつくほどの大きさになっていた。また、少し若返って美人になっていたのだ。

「ん〜?どうしたの?早く座ろうよ〜!」腕を掴んでくる。

その巨乳となった胸が当たる。顔が赤くなってるのが分かる。

あり得ない。昨日まで素っ気なかったのにはずだ。なんで昔のブラコンに戻ってるんだろうか。

可愛い妹がさらに可愛くなっている。

「なっ…」そして、僕は気づいてしまった。皿が、”一人分多い”のだ。

僕はいろんな事を考えて、全てを覚悟した。大物が来る。と。



「ふわぁぁあぁ…おはよぉ…」

聞き覚えのない声が聞こえた。

「あ、天音姉さんおはよ〜。遅かったねぇ。」

鈴音が笑顔でその声の方向に向かって笑顔だ。



よし。

僕は覚悟を決めて振り向いた。



…天音と呼ばれた”姉”は、僕よりも身長が少し高い。線は細いのだが、ムチっとお肉がついている。顔は本当に可愛い。整っている。

そして一番突飛しているのは胸だ。好より大きい。何か詰めているのかと思ってしまうほどだ。

出ている所は出ていて、しまるべき所は出ている。腰は絞られたかのように括れが出来ていた。

目を奪われた。まさに美少女というのはこういうものなのかなと思った。

「もぉ〜…和音ぇ!お姉ちゃんも起こしてって…」

「今日はおにーちゃんなんか私より起きるの遅かったから仕方ないよ?」

「あら、珍しいじゃないの。」

待て待て、頭がグルグル回っていく。

俺を置いて話が過ぎていく…

天音は”姉”らしい。

…が、意味がわからない。

いったい何が起こってるんだ。

ドッキリでもなんでもないのをこの現実が突きつけている。

固まっている僕に、

「どうしたぁ〜?お姉ちゃんの体に見惚れてるの〜?」と、おどけてみせた。




いつもの登校…なのだが、2人も人が多いのだ。

僕の右隣で鈴音が笑顔でこっちを見てくる。なんて異常なブラコンになってしまったんだお前は。

『いっつも、一緒に行ってるじゃん!』とか言ってくっついてきた。

その横で”いないはずの姉”、天音がクスクスと笑っている。

左隣はいつもと同じ透桃だ。もしや透桃にも変化が起きているのではないか…と思っていたが家先で「おはよぉ〜今日も賑やかだね御一行さん。」と、呑気な声で言ってきて、ある意味安心してしまった。

なんか透桃らしいなと思った。

「鈴音ちゃん〜和音のどこがいいの〜?」

「え〜もう全部だよ〜!」

何言ってるんだこいつは。透桃は笑っているが、笑うところじゃねえそこ。

「こんなに好かれてていいなぁ、和音。これじゃあ天音さんがかわいそうだ。いっそお前もシスコンになれば平和に収まるぞ?」

「何を言ってるんだお前は…」

「あら、おっぱいに関しては私の方が上よ?」

谷間を見せてくる天音。

「ちょっとなにしてんの!?」

なんてスキンシップなんだろうか。

そんなになんで誘ってくる。

みんな笑っているけど、天音はずっとここにいたってことなのか…?


学校でも天音の事ばかり考えていた。

一体、彼女は何者なんだろうか。

“姉”なんだろうか。

じゃあなんで今までの記憶は————————————————



そんなことを考えていたら、下校時間になっていた。

「おい、和音?どうしたんだ?今日1日ずっとボーッとしてたぞ?私よりも…なんかあったのか?」

透桃が心配そうに僕の顔を見てくれていた。これでもやっぱり幼馴染なのだ。

「あぁ、ごめん大丈夫だから…帰ろっか。」

「おぉ…なんか今日和音朝からちょっとおかしいぞ?」

世界がおかしいんだよと言ってやりたかった。

僕がおかしいのか…?

「今日も行くのか?」

「だな。”リガシエ”行こうず。」

透桃だけは何も変わってなかった。

すごく安心できた。

カランカラン…

ドアのベルが鳴る。繰り返すようだが俺のベルではない。

「あ、おにーちゃんだ!あ、透桃先輩も!」

「あ、和音と透桃ちゃんじゃないの〜珍しいわねこんなに揃うなんて。」

鈴音と天音もいたのだ。

「あらあら、こんなにいるなんて珍しいじゃないの。あ、鈴音ちゃん、友達はまだなの?」

空さんが微笑んでいる。空さんも何も変わっていないようだ。

鈴音はスマホを取り出し、「う〜ん…やっぱりここって分かりにくかったかなぁ…」頭を掻いている。

「ん?誰かここに来るのか?」

「そっか、みんなに見せるのは初めてだもんね〜あ、NETON来た!」

説明しておく、『NETON』とは、チャット型SNSである。ネットのバトンっていう意味らしい。

「名前はなんて言うのだ?」

透桃がお菓子をいつのまにか食いながら言った。

不知火悪魔(しらぬいあくま)ちゃんだよ?」


場が凍りついた。

なんだ、不知火でも若干威圧感あるのにそこに悪魔つけてきたんだ…

「あ…あくまちゃん?」

「名前こわいわね…」

みんなも思った事は同じようだ。

「あ〜…やっぱりみんな名前だけだとそう思っちゃうよねぇ…」


カランカラン…

鐘が鳴った。

「あ、いらっしゃーい♪」

空さんの明るい声が響く。

「はぁ…はぁ…ごめんね…鈴音ちゃん…なかなか分からなくてここ…」

甲高い声だ。

振り向いてみたらびっくりした。

かわいいツインテールが風に揺れている。

大きな瞳がぱっちりと開いている。

あざ一つ無さそうな綺麗な肌だ。

あと、鈴音よりも背が…かなり低く、とても高校生には見えなかった。

「ロリ…?」

それは完全なロリ。合法ロリだった。

「名前とのギャップがすごすぎだよぉ!」

透桃が思わず叫んだ。

「ね、かわいいでしょ?友達の悪魔ちゃんだよ。」


「し、不知火悪魔です…よろしくお願いします…!」


いや、こいつ本当に高校生なのか?ロリロリしすぎだろぉ!


僕のつまらない日常が、なんか急に隕石かなんかにぶっ潰されたらしい。


ロリですね。

最近、例のロリ神様が人気でロリ巨乳の見方が変わったんだなあと思っています。

ロリ神様バンザイ。

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