15歳
-8年前
気づけば中学校生活もラスト。
15歳になっていたわたしは、13歳のわたしからは
到底想像のつかない存在になっていたと思う。
大きめ女子は変わらないけれど、少しダイエットなんかして
57キロになって私服選びも楽しくなりはじめていた。
制服の着こなしひとつとっても、
わたしの中学はブレザーだったんだけれど、
まず、リボンはダサくてつけない。
シャツは第二ボタンまで開けて、スカートにインするのはありえない。
スカートは3回くらいウエストの部分を折って短く穿いた。
靴下は当時流行っていた120センチのルーズソックス。
シャツから透けて見えるインナーにも気を配る念入り様。
ピアスもあけて、化粧もして、髪も染めた。
タバコも吸ったし、酒も飲んだし、家出もしたし
盗んだバイクで走ったこともあったような、なかったような。
友達と"ともだちのあかし"だって言って
根性焼きを三ツ星でいれたのもこの頃だった。
警察にもお世話に・・・わたしは運よくあまりならなかった。
ちょうどそのくらい、上には上がいる訳で、
やりたいこともたくさんあったし
あんなに熱心で、大好きで、わたしのステータスだったことに対して
向き合う頻度が徐々に減っていった。
ペンを握ることも、想像で一晩費やすことも、
あんなにコレクションしていた画材も
日が経つにつれて、なくなっていった。