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第一章:アリシアとシアンの幸せな日常

ついにアリシアとシアンの幸せな日常生活が始まります!

ぜひお時間があれば読んで見てください!

アリシアは昨日の疲れで寝坊している。

シアンは昼まで寝かせてあげることにした。

そんなとき来客が訪れ、ベルが鳴り屋敷中に響き渡る。


「お嬢様が起きてしまうわ……」

「いったい誰なんですか……」

「もし王太子なら海に転移させてやりますか」


シアンが門の外を確認したところ、

どうやら魔法省の二人組らしい。


「ごめんください!」

「私たちは魔法省の者です」

「アリシア様の適性検査の結果をお持ちしました」

役人はベテランとエリートの部下という二人組だ。


「あー……半年前の……」

「なぜお嬢様の適性検査だけこんなに遅いの」

「私のは即日で届いたのに……」


実際凄まじい勢いで、

魔法省の役人たちが、

引き抜きにきて困惑したものだ。


「はい」

「お待たせいたしました」

「シアンです」


「おー!」

「シアン様!」

「引き抜きの件は、」

「検討してくださりましたか?」

こりもせずベテランが再び勧誘してきた。


「いいえ」

「興味がありません」

「それよりもアリシア様の検査結果は?」

催促するシアン。


「こちらになります」

門の隙間から結果を手渡すベテラン。


「どうもありがとうございます」


「いえいえ」


「なぜこんなにも結果が遅くなったのですか?」


「それは……」

「アリシア様は光魔法の低適性だけでして……」

「だいたい貴族の方々は、」

「複数属性持ちが多いものですから……」


「失礼の無いように何度も、」

「やり直していたのです……」

わざとらしく申し訳なさそうな顔をするベテラン。


「そうだったのですね」

「それでは僻地までご足労おかけしました」

「失礼いたします」

冷たい対応を続けるシアン。


「ま、待ってください!」

「全属性超適正のシアン様がいれば……」

「王国の発展どころか、」

「セカイを根底から変えることができます!」

エリートが急に話を始める。


「なぜより良いセカイを、」

「作ろうと思わないのですか?」

「神のごとき力を持ちながら……」


実はシアンはセカイで唯一の風、火、水、土、光、

闇属性全部持ちかつ超適性なのだ。


「はぁ……」

「私は世界などに微塵も興味はありません」

「魔法省もくだらないお役所仕事ですし……」


「私の天職は執事として、」

「お嬢様に尽くすことだけです」

「正直言ってあとは何も適職ではありません」

「恐らく一日で退職する自信があります」

誇らしげな表情できっぱりと告げるシアン。


「あ、それとも魔法省でお嬢様の、」

「魔法の訓練をしてくださりますか?」

シアンは表情一つ変えずに、

凄まじいプレッシャーをかける。


「いえ……」

「アリシア様は訓練しても、」

「せいぜい回復魔法が、」

「使えるようになるだけでしょう……」


「我々が来ていただきたいのはシアン様なのです!」

特大の地雷を踏み抜いたエリート……


「はぁ……」

「交渉決裂ですね」

「お帰りください」


「お、お願いで……」

シアンは転移魔法を即時発動させ、

二人組を魔法省まで送り返す。


「無駄な時間だったわ」

「そろそろアリシア様を起こして……」

「結果を伝えないとダメね……」

シアンはため息をつき憂鬱な気持ちに、

なりながら屋敷に戻る。


なぜか屋敷のドアが開いている。

「アリシア様?」

「起きたのですか?」


「……っ」

アリシアは草むらに隠れて話を聞いていた。


「大丈夫ですか?」

「そんな茂みにしゃがみ込んで……」


「さっきの適性検査の内容を聞いちゃったの」

「何もできないものじゃない……」

「お父様は三属性で、お母様は光の超適性持ち……」

「私だけポンコツな光の低適性……」


「シアンは全部超適性なのが羨ましい……」

うつむきながら落ち込むアリシア。


「正直言ってアリシア様に譲りたいほどです」

「あなたなら良いことに能力を使ってくださる」

「私は世界自体に興味がありませんから……」



「シアンが魔法省で働けば世界を救えるし……」

「変えられるのよ?」

「なんで興味ないの?」


「それは……」

「アリシア様の方が大切だからです」


「世界よりも?」


「当たり前でしょう!」

「あなたより大切な人はこの世にいません」

「もし世界があなたの敵になるなら……」

「私が滅ぼします」

そしてシアンは真面目な顔で、

必殺技の準備を始めた……

6属性が混ざり合いとてつもない輝きを放ち始める。


「それはダメよ!」

「皆必死に生きてるんだから……」

「そんな簡単に滅ぼしてはいけないわ……」

アリシアは慌ててセカイの滅亡を防ぐ。


「かしこまりました……」

「申し訳ございません」

残念そうに必殺技の準備を中断する。


「シアンの美味しい朝食が食べたいわ……」

「幸せにしてくれるんでしょう?」


「もちろんです」

「さあ屋敷に戻りましょう」

優しい笑顔で主に奉仕する執事に戻っている。


「あれ?」

「シアン」

「誰か門の前にいるわよ?」


「また邪魔者ですか……」

「今日は配達の予定はありません」

「転移させますか?」


「いやいや!」

「ちゃんと見に行きましょう」

「転移はそれからよ!」


「はぁ……」

「アリシア様は本当にお優しい……」

「見習うべきですね」


「シアンの一生懸命なところ好きよ……」

シアンの手を握って、

手の甲をなでるアリシア。


「ありがとうございます……」

「嬉しすぎて言葉が上手く出せません……」

セカイを滅ぼせるシアンが激しく動揺している。


「シアン可愛いわね」

シアンの頬に優しくキスするアリシア。


「やめてください」

「私はもう三三歳の売れ残りです……」

赤面しながら婚期を気にするシアン。


「そんなことないわよ」

冗談を言いながら、

門へと歩いて行く二人。

そこに立っていたのは……


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

アリシアとシアンの日々は、ある人物の襲来で変化していきます。

二人はどうなってしまうのか。

ぜひ見守ってくださると嬉しいです!


制作裏話やメモは WordPress にて隔週更新予定です。

→ https://shintomato.com


ツイッターでも最新情報を投稿しています。フォローや皆さんの温かい感想お待ちしております。

→@SENSHAWRITER

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