第90話 女の子たちと修学旅行?
なんか最近辛いです……
宿についた俺たち。
部屋は4人部屋。
俺たちの部屋には彰と名もないクラスメイト。
だが、なぜか俺の部屋には結構な人数の男子がいる。
「お前らなにやってんの?」
俺はそいつらにむかってそう言い放つ。
「なんかこの部屋に集まれって言われてさ」
「は?」
俺はすぐに彰を見る。
彰は首を横に振る。
「すまないな上園!」
いきなり扉のほうからそんな声が……
「あれ?竹中?」
やってきたのは竹中(弟)だった。
まあ姉が来るわけない。
「ちょっと俺の部屋だとだめでさ~」
「なにが?」
「人生で1度しかない修学旅行なんだぜ?楽しまなきゃいけないだろ?つまり……覗きだ」
竹中がそう言うと周りのテンションが上がる。
「今から作戦を発表する。みんなとりあえず班をつくってくれ」
竹中がそう言うとすごい速さで班ができていく。
なぜか俺も入れられた……
ってかなんで俺が班長なわけ?
「ここにこの旅館の地図がある」
そう言って竹中は教師に配布された紙を広げる。
「そしてこれが風呂の見取り図」
「なんで持ってんだよ!!」
「ふっ……何事も前準備というものが大切なのだよ」
おかしいって……
まあとりあえず言われた作戦はこうだ。
女子の風呂場に行くには渡り廊下を渡らなければいけない。
しかし絶対に教師は渡り廊下を張っている。
だからまずはいくつかの班が3階の渡り廊下を攻める。
そうすれば教師は自然と3階に行く。
その間に残りの班は1階の渡り廊下を堂々と渡る。
タイミングを見計らって3階を攻めていたやつらは退却。
以上が作戦内容だ。
「そううまくいくかね……」
「各班長は携帯を本部にある携帯につないでおいてくれ。作戦開始時刻はこれより10分後だ。解散!」
そう言って男子たちは解散する。
「竹中はここにいるんだな」
「ここが本部だからな」
「もし失敗したら竹中のせいにするぞ?」
「じゃあ副隊長は上園だな」
「なんでだよ!?」
「散る時は一緒だろ?」
「そんな爽やかな笑顔で言われても……」
10分後……
誰から借りたのか携帯が6個くらいある。
そしてその全ての携帯を竹中は口に近づける。
「任務開始!」
一瞬リト●スの沙耶を思い出した……