第86話 女の子たちと催眠術?
今から頑張って準備すれば『猫』と『死神』どっちも連載できるような気が……
とある休日。
俺は家の物置にいた。
なぜ物置にいたのかというとうちにいる居候約4名が野球をしたいなどと言ってきたのでその野球のための道具を探している途中だった。
別に俺じゃなくてもいいんじゃないかって?
ジャンケンって知ってるか?
……ということで俺が物置でその道具を探しているのだった。
「物置が汚すぎる……」
俺はダンボールなどをどかす。
その拍子にダンボールが倒れて中身が出てきてしまった。
「あー……」
なんかこういうときってイライラするよね?
「ん……?」
俺はダンボールの中から出てきた一冊の本を手にとってみる。
「俺……こんなの買ったっけ……?」
『誰にでもできる催眠術』
親父か……?
でも催眠術ってすごいよなー
なんか普段は人間の身体って100%の力をだせないけど催眠術つかえばそれに近くなるんだもんなー
俺はそんなことを思いながら中に目を通す。
「やってみようかな……」
俺は物置から出てリビングに向かう。
「野球道具あったのっ?」
円が真っ先に駆けてくる。
「いや、それよりもさ」
俺はみんなを集める。
あらかじめ用意してあった5円玉に糸をつけたものをたらす。
「なに?催眠術でもやるの?」
優里が最初から気づく。
「あなたたちは野球がしたくなくな~る」
俺は5円玉を揺らしながら言う。
「……なんてあるわけないよなー」
「野球なんてやめない?」
野球をしようと言っていた円がいきなりそう言う。
「そうです。野球なんて疲れるだけですぅ」
「そこまでやりたいものでもないしね」
「私も受験前だし」
ま……まさか……
俺って天才……?
いや!待て!ここで調子にのると絶対に失敗する……!
もうちょっと実験だ……
まず結衣に……
「あなたはエロくなくな~る」
そして……
「結衣、やらないか?」
「亮さん?なに言ってるんですか?」
これは……
ギ●スにも匹敵する力!?
「あなたたちは猫にな~る」
「にゃ……にゃ~ん」
まず優里が擦り寄ってくる。
「……!にゃー!」
今度は円が。
そして結衣と詩織もやってくる。
やべえ……
これすげえ……
男の夢のアイテムやん……
男の夢のアイテムっていったら『透視ゴーグル』とかだけどそんなの比にならねえ……
これで世界征服だって夢じゃない……
俺は優里の頭を撫でる。
「ひゃう!」
「ん?」
「にゃ……にゃー」
「優里……?」
「いきなり頭撫でるから……」
優里の顔は真っ赤になっていた。
「あー。優里のせいだよー」
今度は円が普通にしゃべった。
「まあおもしろかったしいいんじゃないですか?」
「うん!おもしろかった!」
あれ……
「み……みなさん……?」
「そういえばさっき亮さん『やらないか?』って言いましたよね?やりましょう!今すぐに!」
「や……やめ……」
本日私の貞操はなんとか守られましたがすごく恥ずかしい思いをしました。
なんかすいません……
催眠術って言ったらもっとエロいことできるはずなのに……
……じゃなくて!
こんなグダグダな話ですいません。
え?いつもグダグダだって?
今回のは特にグダグダですいません。