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第80話 女の子たちと文化祭? ~ツンデレラ円~

そういえば前にリトバスアニメ化の噂を聞いてとある人(会ったことないので一応こういう明記で…)がこう語ってました。

鈴√→リフレインでおkって人いるけどさ…ゲームやった?

まずハルカ√は家族などのつらい現状を切り抜ける、転じて現状維持を打破する強さ

クド√は離れていても信じればつながっているということ、転じて願えば叶う心、諦めない心

美魚√は「俺たちを信じるな、自分を信じて進め」転じて信じる心

来ヶ谷√はさまざまな異常現象によりここが虚構の世界であるということの示唆

そして小毬√は「あなたの目がもう少し、ほんのちょっとだけみえるようになりますように」転じてこの√の全てである

これだけ大事なことをカットするのは無理がある故、小毬がなんだかんだ言って一番のキーパーソンなのでせめて小毬√は入れろよ…


リトバスをやったことある人は感動するはず…

円の過去も聞いた。


円の過去も酷いものだった。


親父たちはなにを思って優里たちをたすけたのだろう……


世界には優里たちみたいな生活をしている人がたくさんいるはずだ。


日本に絞ったとしても数え切れないくらい。


助けたのは優里たちだけなのだろうか?


他にも助けた人がいたんじゃないだろうか?


親父たちはどこにそんな力を持っていたのだろう。


普通の人にはできないことを簡単にやってのけている。


親父たちは何者だったのだろう……


俺はまったく親父たちのことを知らなかったと痛感させられる。


とりあえず結衣と詩織の過去を聞いてから考えればいいかな……


まずは……


「上園君王子の格好似合うよ!」


「お姫様も似合いそうな感じもするよ」


「文化祭終わったら着せてみよう!」


王子の格好をした俺になぜか集まる女子をなんとかしなければ……


え?これで男子は嫉妬しないのかって?


男子は優里たちのツンデレラの衣装で興奮してるから大丈夫なんだよ。


文化祭当日です。


準備期間なんて読んでもつまらないでしょ?


だから飛ばしてみました。


って誰に説明してるんだ……


教室には簡易ステージが用意されている。


「ほら、たしか亮が一番最初の組だろ?行ってこいよ」


彰が笑顔で言ってくる。


なんかバカにされてる気がする……


「俺の迫真の演技にビビるなよ?」



劇が始まる。


最初のツンデレラ役は円だった。


「私たちは舞踏会に行くから掃除しておきなさいよねツンデレラ」


「え?私掃除できないよ?」


うわ……初っ端から……


観客も唖然としてるよ……


「い……いいからしておきなさい!!」


そう言ってツンデレラの姉妹役の人が顔を赤くさせてステージから出て行く。


「どうしようかな……掃除かぁ……箒でそのへん掃いておけばいいかな?それよりも王子様に会いたいなぁ……」


円が目を輝かせながら言う。


「その願い叶えてみせましょう」


魔女登場。


「ほんと!?」


円が小さい女の子みたいにはしゃぐ。


「本当ですとも。私は大魔法使いですよ?『必要悪ネセサ教会リウス』のステ●ルにも勝てます」


これがアドリブの力か……


「私舞踏会に行きたいの!」


あ、スルー。


「いいでしょう。それ!」


魔女が掛け声とともに杖を振る。


どうやってドレスに着替えるんだ?


あ、なんかアメリカ映画とかに出てきそうなカーテンがついてて周りを囲むやつ。


なんだっけ名前……知ってる人いるー?


誰も知らないか……


円柱状になってて真ん中が空洞で側面がカーテンのやつだよ。


知ってる人がいたら教えてネ。


そこで生着替えが始まった。


しかもライトアップして影だけ見えてるよ……


「「「おおおおぉぉぉぉ?」」」


男子たちのテンションが一瞬上がったかと思ったらすぐに冷めた。


まあ円の裸だもんな……


スコーン!


ステージから靴が飛んできて頭に直撃。


痛い……


「わあ!素敵なドレス」


「「「おおおおおおおおおおおおおお!!」」」


円のドレス姿に男子たちが興奮する。


「これで舞踏会に行ける!」


「馬も用意しましたよ。さあこの鞭で叩いてあげてください」


「はぁはぁ」


馬役大丈夫か……?


クラスメイトなだけに心配だ。


「ちょっと気持ち悪いから歩いていくよ」


「あ、あと魔法にはタイムリミットがあります。気をつけてくださいね」


「大魔法使いなのにそんなのつくの?」


「も……物事に永遠などないのですよ」


「そうなんだ!」


そう言って円はステージから消える。


ってか円全然ツンツンしてないし……


これじゃあただのシンデレラだ……


そして俺の出番。


ステージにいる円に声をかける。


「そこのかわいいお嬢ちゃん。飴あげるからおじさんについてこない?」


「「「不審者か!!」」」


しまった……初っ端からふざけてしまった……


観客がツッコんでくれなかったらどうなってたんだ……


「わあ!王子様!好き好き好き好き」


円が抱きついてくる。


「あ、声かける人間違えました」


俺は円をどかそうとする。


「なんで?なんで私じゃだめなの?王子様が他の女に声をかけるくらいなら王子様を殺して私も死ぬ!!」


「ヤンデレかよ!?」


「いいえ!私はツンデレラ!!」


「もうグダグダじゃねえか!!」


「さあ!王子様!私と踊って!」


「しょうがないですね」


俺はクラスの女子に叩き込まれたから踊りは大丈夫だった。


ちょっと身長差がすごいかな?


リンゴーン!


城の鐘の音がする。


それでも円は踊り続ける。


「ツンデレラ。時間は大丈夫ですか?」


「王子様といられるのならいつまでだって大丈夫です」


くそ……せっかく俺が教えてやったのに……


「あ、私ちょっと時間がまずいので退席させていただきます」


仕方ないので俺が消えることにする。


しかし……


「どうして?どうして王子様はそんなこと言うのかな?かな?」


やばい……怖くて動けない……


「ツンデレラ。結婚しましょう」


「嬉しい!」


そこで無理やり劇を終わらせる。


もうやだ……



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