第79話 女の子の辛い過去? ~円編~
この小説のあらすじ?説明?を変えてみました。
これで物語伝わりますかね?
小学3年生の夏休み、私は親に捨てられた。
捨てられた日、私は公園で遊んでた。
その日はいつもけんかばかりしてるお父さんとお母さんが一緒にいた。
いつも1人でおとなしくしていた私にとって両親が一緒にいて公園で遊べるということは嬉しいことだった。
夕方になり、気がついたら2人ともいなかった……
家に帰ってみたけど誰もいなかった。
私は走って町中を探した。
何度も何度も「お父さん、お母さん」と叫んだ。
でも小学3年生の私には行ける範囲は限られてた。
「仕事かな?」と何度も思った。
でも現実はそんな甘くなかった。
3日経っても家には誰も帰ってこなかった。
食べ物は冷蔵庫にあるものを食べてしのいだ。
でもその食べ物も無くなってしまった。
まず私は貯金箱に入っているお金を出した。
そのお金でなんとか2日はもった。
その2日間で家の中に他のお金はないか探したがなにもなかった。
それから3日、私は水だけでしのいだ。
次の試練がやってきた電気代と水道代の滞納による配給のストップ……
これで水もなくなってしまった。
だから私は近所の公園の水を飲んだ。
飲んでいる時、私は一点に目がとまった。
テレビで草を食べている人がいた……
本当に食べられるか心配だったけどお腹がすいていた私は草を食べた……
次の日私はお腹を壊した。
当たり前なんだけどね……
それでもお腹がすいてたから……
「お前昨日ここで草食ってただろ?」
「え!?マジかよ」
「汚ねー」
公園でクラスの男子に馬鹿にされたこともあった。
石だって投げられた。
私はもうなにもかもが嫌だった。
「お嬢ちゃんどうしたの?」
優しそうなおじさんが声をかけてくれた。
「お父さんと……お母さんが……いなくなったの……」
「それは大変だねえ。よし、おじさんについておいで」
私は疑わずについていった。
でもついていくにつれてだんだん怪しくなってきた。
「どこに行くの?」
「いいところだよ」
おじさんは笑顔でそう言った。
だんだん怖くなった私は走って逃げ出した。
「あ!!おい!!」
おじさんは当然のように追ってきた。
私は身体が小さいからその特性をいかして狭いところを逃げ回った。
そして私は逃げ切った。
それでも私には行く場所が限られているからまた公園に戻ってきた。
公園におじさんは現れなくなった。
きっと警察に通報されるのがこわかったのだろう。
私にそんな体力ないのに……
公園のベンチで1人で座っている時間が長くなった。
家にいたら寂しくなるから……
だったらまだ誰かがいる公園にいたほうがマシだった。
私は日に日に弱っていった。
私はもともと身体が小さいから少し痩せてても誰も気がつかなかったんだろうね……
警察も来なかった。
公園ベンチに座っているのがやっとだった。
いっそここで倒れたほうが楽なのではないか?と考えたこともあった。
その時私の目に生気は宿ってなかった。
でも手を差し伸べてくれた人がいた。
「帰ろう」
その人は温かい笑顔でそう言った。
私は無意識に差し出された手を握っていた。
前のおじさんみたいに怖い人かもしれないのに手を握っていた。
「私おにぎりつくってきたのみんなで食べましょう?」
手を差し伸べてくれた人の隣にいたおばさ……じゃなくてお姉さんがそう言った。
すごくおいしかった。
食べてたら涙がでてきた。
「そんなに焦らなくてもいいよ」
そう言いながらおじさんは私のほっぺについたご飯を取ってくれた。
食べ終わるとおじさんは携帯を取り出した。
そしてどこかに電話をかけた。
「今、君のお父さんとお母さんに電話がつながってるけど話すかい?」
おじさんはそう言った。
「それとも一緒に帰るかい?」
「帰る?」
「とっても温かい場所だ。でも私はまだ一緒に暮らせない。だからもうちょっとだけ待っててくれるかな?その間は優しい人がめんどう見てくれるから」
私は無言でうなずいた。
お父さんとお母さんとは話してもなにもない。
だったら私はこの人についていこうと思った。
それから私は施設に預けられた。
でも私が中学1年生の頃本当におじさんは迎えにきてくれた。
「それから何年か経って私はここに来たの」
「優里よりも先に親父たちに会ってたのか」
「私が一番最初だったんだよ」
「優里にも同じようなこと聞いたけど……円、俺は円に温かい場所を提供できてるか?」
「もちろん!」
円は笑った。
「そっか。なら帰ろう」
俺は立って円に手を差し伸べる。
「うん!」
円は俺の手をとって一緒に歩きだした。
優里編よりも1話少ないですが文字数的には一緒だと思います。
多分……




