第78話 女の子の辛い過去? ~円編~
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
今年は年賀状全部手書きで描きました……
大変だった……
でもうさぎの擬人……ごほんごほん!うさぎを描くのは楽しかったですね~
とりあえず今年の目標(この小説での)としては2日1話更新の復活ですかね。
応援よろしくおねがいします!
文化祭まであと2日。
俺たちはとりあえずセットの準備をしていた。
衣装作りは演劇部の衣装担当している人が作ってくれることになった。
放課後になっても準備は続いた。
俺は一応自分の仕事が終わったので他のところを手伝おうと思った。
しかしここで俺は思い出す。
あれ?今日ってAma●onで注文した商品が届くんじゃなかったっけ?
「俺、先に帰るわ」
クラスメイトにそう伝え俺は学校を後にした。
家に帰りAm●zonから届いた商品を部屋に持っていく。
Amaz●nって佐川急便になっちゃったんだよな……
俺はそんなことを思いながらリビングに戻りテレビを点ける。
あれ?そういえば優里たちが俺の家に居候してから一緒に帰らないのって初めてじゃないか?
「ただいま~」
玄関から詩織の声がする。
「おかえり詩織」
「あれ?お兄ちゃん早いね?」
「ああ。早く作業が終わったから早く帰ってきたんだ」
「優里お姉ちゃんたちは?」
「まだみたいだ」
「そうなんだ♪」
詩織はすぐに俺の隣に座る。
「着替えないと制服汚れるぞ?」
「もうちょっとだけ♪」
そう言って詩織は俺に身体を預ける。
「で?勉強は進んでるのか?」
「それ今言うことかな」
「詩織が心配なだけだよ」
「心配してくれてるの?」
「もちろん。で?勉強は?」
「ふっふっふ……お兄ちゃん聞いて驚きなさい。橘学園には余裕で入れそうだよ。でも……」
「ん?俺たちと同じ高校じゃ嫌なのか?」
「私立なんかに行ってもいいのかな……って……」
「別に大丈夫だろ。遠慮しちゃだめだぞ?」
「うん♪」
「「ただいま(ですぅ)」」
優里と結衣が帰ってくる。
「あれ!?亮さん帰ってきてたんですか!?」
「あれ?円は?」
「私たち買い物があったから先に帰ったのよ……亮がまだ学校にいたと思ったから……」
「ん?円だって1人で帰ってこれるだろ?」
「それは……そうです……でも……」
結衣の歯切れが悪い。
「とりあえず亮!!今すぐ学校に戻って!!」
優里の真剣さに圧倒されてしまい俺は自転車を使って学校に戻る。
教室にはまだ何人か作業していたが円の姿はなかった。
「円しらないか!?」
「さっき帰ったよ?」
俺はいつも学校の登下校につかう道を通ってきたからすれ違ったということはないはずだった。
俺は携帯で円に電話をかける。
つながらない……
俺は不安になってきた。
優里たちはなにか知っている?
1人にしちゃいけない……
優里たちが知っているということはもしかしたら円の過去と関係しているのかもしれない……
俺はとりあえず円を探すことにした。
クラスメイトにメールをして、駅前を探し、コンビニを見て、近所を自転車で走った。
自転車で走っていると公園のベンチに座っている円を見つけた。
「円」
俺の声に円は反応しない。
俺は円のもとへ向かう。
円はゆっくりと顔をあげる。
円の目は絶望したような目だった。
「円、帰ろう」
俺は円に手を伸ばす。
円はゆっくりと俺の手をとった。
俺の手を握った瞬間円の目に生気が戻る。
「亮……くん……?」
「ん?」
「あれ?亮くん……なんでここにいるの?」
「円を探してたんだよ」
「だって亮くんは私を捨てたんじゃないの?」
「捨てる?なに言ってるんだよ。俺はそんなことしないよ」
「だって……!だって……!1人になったらもう会えない……!そうだったもん……!」
円の目から涙が出る。
俺は円の横に座る。
「私はね……ここに来る前……」
円はゆっくりと口を開いた。