第77話 女の子たちとツンデレラ?
次話の都合で今回の話はちょっと短いです…
まあ長くする前と比べたらいつも通りなのですが…
とりあえず次話に期待してくださいね!
俺達の戦いはこれからだ!←これは打ち切りでの『次回作に期待してください』か…
文化祭準備期間。
この期間は基本授業はない。
俺たちのクラスは演劇の練習が必要ないためとりあえず役決めをしていた。
「そもそもツンデレラって役誰がいるんだ?」
クラスの男子の一言で静かになる。
「と……とりあえず王子は必要だろ」
ツンデレラ発案者の彰が口を開く。
「その前にツンデレラも必要ですぅ」
彰に続いて結衣が口を開く。
「じゃあ魔女も必要だよね?」
円が口を開く。
「本物の馬を用意するわけにはいかないから馬も必要じゃない?」
優里も口を開いた。
そしてクラスメイトはその流れにのってどんどん案を出していく。
「でもそんなに人数いないよな」
俺の一言でまた静かになる。
「よ……よしこれから絞ろう……」
彰がなんとか口を開いた。
ってことで役は……
ツンデレラ、王子、馬(1人)、魔女、ツンデレラの姉妹、王子の執事(馬役からだす)
となった。
まあこれならなんとか回せるだろう。
「よし!まずツンデレラ役やりたい人!!」
彰が前にでてクラスメイトに訊く。
「ツンデレラってツンデレなんでしょ?ちょっと恥ずかしいかな……」
クラスメイトの女子が恥ずかしがってる。
「優里やれば?」
「へっ?」
「ほら、優里ってちょっとツンデレ入ってるじゃない」
「い、いやよ!」
クラスメイトの女子が優里にツンデレラ役を勧めているらしい。
「じゃあ私やるよ!」
円が立候補する。
「円、身長的に演劇というよりお遊戯か……いたっ!」
俺はセリフの途中で円に消しゴムを投げられた。
「なんか言ったかな亮くん?」
「い……いえ……なにも……」
「円がやるなら私もやるですぅ」
続いて結衣も立候補する。
「ほら、優里2人とも立候補してるよ?」
「うぅ……」
「優里」
「わ……わかったわよ!やるわよ!」
ってことでツンデレラ役が決まった。
「次王子役か……亮やらないか?」
「彰。俺はお前に興味なんてないぞ?」
「そのやらないか?じゃねえよ!!王子役をやらないか?って意味だよ!!」
「えー。俺裏方やろうとしてるし……」
「そっか……王子役やりたいやついる?」
彰がそう言うと男子からいっせいに手が挙がった。
「こ……これは一体……」
彰が俺のそばにやってくる。
「いいのか亮?優里ちゃんたちがとられちゃうぞ?」
「それはないだろ」
「いや、わからないぜ?王子とツンデレラが一緒に練習→それから仲良く→そして……」
彰のその言葉を聞いて俺も手を挙げる。
「ツンデレラ役に3人選んでもらうか」
そして俺は王子役になった。
彰も王子役だった。
あと1人は名前ももらえないクラスメイトだった。
まあそんな感じで適当に配役は決まっていった。
「あ、亮」
彰が俺の席に来る。
「さっき王子役と練習って言ったけどこの劇練習なんてないぞ?」
彰にだまされた……
この時点で文化祭まで後3日。