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第75話 女の子たちと夏休み? 8月25日

この話から1話1話の長さを長くしようと思います。

なのでちょっと更新が遅れるときもあるかもしれませんがよろしくおねがいします。


もうすぐ10万文字だ……

この総合得点ならピックアップされるかな……?


「亮~!」


「亮くん!」


「亮さん!」


「お兄ちゃん!」


居候している4人が俺の腕を掴んで俺を揺らす。


「絶対ごちゃごちゃしてるから嫌だ」


「亮のケチ」


「行こうよ行こうよ~!」


「家にいるなら亮さんのこと襲いますよ?」


「お兄ちゃん、受験生には息抜きも必要なんだよ!」


どんなに言われたって行きたくないものは行きたくない。


「大体、なんで祭りなんかに行かなくちゃいけないんだよ」


そう、居候している4人は今祭りに行きたいと言っているのだ。


「だって……」


「私たち……」


「お祭りとか……」


「初めてだし……」


リレーして話すな。


怖いから。


正直祭り自体は俺も好きだ。


でもあんなに人がごちゃごちゃしているところが嫌いなんだよな……


俺は頭のなかに天秤を用意する。


『初めて祭りに行って楽しむ優里たち』VS『ごちゃごちゃしている祭り』


よし、勝負開始だ。


優里たちのターン!

『浴衣』を発動!

亮の心が傾く!


ごちゃごちゃのターン!

『嘘だッ!!』を発動!

うちには浴衣がない!

亮の心が目を覚ます!


優里たちのターン!

奥義!『笑顔』を発動!

『まあこんなに嬉しそうな姿みれるならなんだってしてもいいかな……(第18話より)』

自分のセリフが頭をよぎる!

亮の心が一気に傾いた!


ごちゃごちゃのターン!

もう何もできない!


『優里たち』WIN!



俺の回想終了。


「しょうがない……行くか……」


そう言った瞬間4人の顔は笑顔になる。


「でもうち浴衣なんてないぞ?」


「浴衣なんてなくたって亮くんと一緒に行ければいいんだよ」


円が上機嫌な様子で言う。


とりあえず俺たちは家を出る。


歩いているとだんだんお祭りの雰囲気になってくる。


「楽しみだね優里」


「そうね」


「いったいどんなものがあるんでしょうか」


「りんご飴食べてみたいな」


お祭りも行ったことないなんてこいつらがどんな生活をおくってきたか想像がつかない。


とりあえず俺ができることはこいつらの過去を忘れられるくらいの幸せを提供してあげること。


正直祭りに行くことは渋ってはいたが結局連れて行ってやるつもりだった。


こいつらは幸せにならなくちゃいけないから。


「亮!なにやってるの!」


いつの間にか俺と優里たちの距離は離れていた。


考え事をしていたせいで歩くペースが遅くなっていたらしい。


まああいつらのテンションが上がって歩くペースが速くなっていたのもあるだろうが……


俺は小走りで優里たちに追いつく。


そして祭りの会場にたどり着く。


4人の目は輝いていた。


比喩とかじゃなくてマジで輝いていた。


「なにか食べたいものでもあるか?それともなにかやるか?」


俺は4人に訊く。


「お兄ちゃん!あれ……!あれ……!」


詩織が必死に指差す。


「りんご飴か?」


詩織は必死に首を縦に振る。


「優里たちも食べるか?」


そう訊くと優里たちもうなずく。


俺たちはりんご飴を買いに行く。


「おっ!兄ちゃん両手に花どころか腕にも花か?」


りんご飴の屋台のおっちゃんがそう言ってくる。


「そうなんですよ。モテる男は大変なんですよ~。だからちょっとまけてくれたり……」


「兄ちゃん……モテる男は全世界の男の敵だ」


「くっ……」


俺は普通にりんご飴を4本買う。


「まいど~」


俺は買ったりんご飴を優里たちに差し出す。


「あれ?亮は食べないの?」


「俺はいいよ」


そう言うと優里はりんご飴と俺の顔を交互に見る。


「一口食べる?」


優里の上目遣い。


「じゃ……じゃあもらおうかな」


優里はなぜか口をつけたほうを俺に向けてくる。


「は……早く食べなさいよ」


「お……おう」


なんか恥ずかしかったが俺は一口もらう。


「あー!優里が!!」


円がいきなり騒ぎ出す。


「抜け駆けですか!?」


「優里お姉ちゃん酷い!」


円につられて結衣と詩織も騒ぎ出す。


「亮くん私のも食べて!」


「亮さん!」


「お兄ちゃん!」


3人がりんご飴を俺に向ける。


「いや、優里に一口もらったからお前らで食べろよ」


「亮くんはそう言うと思ったよ……」


「わかってたことですね……」


「お兄ちゃんだもんね……」


3人は肩を落とす。


「ほら、歩いてまわろうぜ」


俺は肩を落としている3人を促す。


そしてくじ引き屋の前で結衣がなにかを思い出したように俺のほうを向く。


「亮さん、あの中にほしいものはありますか?」


結衣はくじ引き屋を指差す。


「特賞に温泉旅行なんてあるのかよ……」


しかもペアチケットじゃなくて家族用だし……


あの屋台すごいな……


ん?家族用っていったら4人じゃないか?


なのにあれは5人になってるよ?


誰かの作為を感じる……(まあ犯人は作者だろうが……)


「温泉旅行!それでいいですね!」


結衣はくじ引き屋に歩き出す。


俺たちはそれについていく。


「1回おねがいするですぅ!」


「300円な!」


結衣はポケットを探る。


「亮さん……」


「あー……なにも言うな」


俺は300円を店のおっちゃんに払う。


「それ!」


結衣は勢いよくくじを引く。


そしてくじを開く。


「特賞です!」


結衣は引いたくじを上にかかげる。


そこにはたしかに『特賞』と書かれていた。


「マジかよ……」


そもそも『特賞』なんて入ってないと思ってたのに……


はら店のおっちゃんも唖然としてるよ……


「姉ちゃんやるねー!ほら!持っていけ!」


『特賞』と書かれた封筒を受け取る結衣。


「すごいじゃない!結衣!」


「なんで当たったの!?」


「結衣お姉ちゃんかっこいい!」


「ふっふっふ……当たるのは必然だったのですよ!」


「「「え?」」」


みんなが結衣の発言に驚く。


「今回私が作った超アイテム!『悪魔の運喰らい(ラックイーター)ver.1.02』!!」


結衣はポケットから出したお守りをかかげて見せる。


「これは1人1人の運をちょこっとずつ集めることができる超アイテムなんですよ!いや~お祭りにこんなに人が居てくれて助かりました」


すごすぎる……


これ特許とれるぞ……


「だけどちょこっとって具体的にどれくらいなんだ?」


もしもそのせいで怪我などするようだったら今すぐ破壊しなければ……


「例えば卵を割ったときに黄身がふたつでるはずなのがひとつしかでなかった程度です」


「なんかわかりにくい……」


「このお祭りで10円拾うという運命だったけど拾えなくなったみたいな感じでわかります?」


あ、わかりやすい。


「……って本当にちょこっとだな……」


「人の運を取りすぎると死んじゃいますからね」


「そうなのか」


「まあこのアイテムは今回限りで封印です」


「どうして?」


「運っていうのはその人だけのものです。それを取るなんてだめです」


「じゃあ今回はどうして?」


「それは……亮さんをよろこばしたかったから……」


うっ……


なんだこの健気な態度……


これは効果抜群だぞ……


「亮さん?」


「ななななんでもないぞ!?」


「まあ今度みんなで行きましょうね」


その後普通に祭りをまわって家に帰った。



うあぁぁぁ……!

なんかおとなしいキャラがすごく書きたいーーー!!

もしも優里がおとなしくなったら……


優里「どうしたの……?」

優里が首をかしげる。

亮「いや、優里がかわいいなって」

優里「ばか///」

亮「ちょ!叩くなよ!」

優里「照れ隠し///」

男「言ったら意味ないだろ……」


みたいな感じ!

前作の夏希みたいなキャラがすごくほしい!

夏希をだしたとしても前作の最後明るかったから書けないし……

でもこれ以上ハーレム要員を増やすと大変だし……

ゆきのフラグ回収もしっかりしないといけないし……

おとなしいキャラは次の作品にまわすか……

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