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第73話 女の子たちと夏休み? 8月22日

いつのまにか前作の総アクセス数が100万を越えていました。

嬉しい限りですね~

こっちはまだ50万…

会長の別荘で夏休みも満喫したし、宿題も終わったし、あとの夏休みは久しぶりにギャルゲーでも……ってそれは無理だよな……


だって居候してる人がいるし……


「お兄ちゃん……休憩させてよ……」


「だめ」


「ケチ」


「受験勉強してなかった詩織がわるい」


「むぅ……」


今現在詩織は受験勉強しています。


まあ俺が無理やりやらせなかったらやらなかっただろうけど……


でもちゃんと宿題はやってあるんだよな。


そこは評価すべきだろう。


それに比べて……


「優里写させてよー!!」


「このとおりです!!」


宿題も終わってなく、写させてもらおうとしているこいつらは……


「お前ら詩織の前で……プライドとかないのか……?」


「背に腹はかえられないんです!!」


「亮くんが写させてくれないから優里に頼んでるんだよ!?」


「あんたたちがちゃんとやってないのが悪いんでしょ……」


「「うぅ……」」


ピンポーン


「ん?」


家のインターホンが鳴ったので俺は立ち上がる。


そして外付けカメラの画面を見る。


「彰?」


む……こいつも宿題パターンだな……


杏奈に写させてもらえばいいのに。


『杏奈に勉強なんて教わったら保健の勉強になるだろ!?』


というセリフを思い出す。


ああ……だから俺のところに来たのか。


まあこいつには自分でやってもらおう。


ドンドンドン!!


ドアが叩かれる。


「亮!!お前が家にいるのはわかっている!!出てきなさい!!」


「お前は借金取りか!!」


とりあえずツッコミをいれる。


「やっぱりいたな……早くドアを開けろ!!」


「どうせ宿題だろ!!自分でやれ!!」


「う゛……」


「お前が来るとめんどうなことになる!!とっとと帰れ!!」


「お前!!それが親友に対する言葉か!?」


「これが俺の優しさだ……」


「りょ……亮のバカヤロー!!」


ふっ……優しい親友に感謝するんだな……


結衣たちが杏奈に写させてもらおうと杏奈のことを家に呼んでたからな……


俺はリビングに戻る。


「なんでいるんだよ!?」


「結衣ちゃんたちに入れてもらった!」


「お前は後悔することになるぞ……」


「へ?」


ピンポーン


とりあえず彰を捕縛する。


そして彰をひきずりながら玄関に行く。


「亮……なんで俺のことこんなことするんだよぉ……」


「まあまあ」


俺はドアを開く。


「杏奈、ちょっと早い誕生日プレゼントだ」


「ほんと!?」


「ああ」


俺は笑顔で彰を差し出す。


「亮!?」


「ありがとう!」


「好きに遊んでいいぞ」


「うん!」


杏奈は嬉々とした様子で俺とリビングへ向かう。


「救世主が来たよー!」


杏奈はそう言いながらリビングへ入った。


「「救世主メシア様ー!!」」


すぐに円と結衣は杏奈に泣きつく。


「ん、よしよし」


杏奈は2人を撫でる。


「そもそも宿題に作文なんてあるのがおかしいんですよ!!」


結衣が文句を言う。


うちの学校では夏休みの作文がある。


なんで作文なんてあるのかが謎だけどそのおかげで国語の宿題がかなりすくなくなってる。


「ふっ……2人とも作文なら大丈夫だよ」


「「?」」


なにやってるかわからないけど暇だから詩織の様子を見ながら優里と話してるか。


「優里~」


「ん?どうしたの?」


「暇だよ~」


「じ……じゃあ私の膝で寝る……?」


ん?今なんと?


優里が正座をする。


「どうぞ」


こ……これは……


なんて魅力的な……


優里の肌ってきれいだなー


あ、身体が勝手に……


「「こ、これは!!」」


いきなり円と結衣が大きな声を出す。


「なになに?」


優里が行ってしまった。


膝枕……


俺も一応見に行ってみる。


詩織も勉強の手を止めて見に行く。


どうやらそれは作文のようだった。


『しょうらいのゆめ』


題名はそう書かれていた。


そして名前欄には……


『うえぞのりょう』


「って俺の作文かよ!!」


「このおもしろ……じゃなくてすばらしい作文をみんなにも見せてあげなくちゃ♪」


「あー、あれは笑わせてくれるよなー」


いままでなにもしゃべらなかった彰がいきなりしゃべる。


「お前は黙ってろ」


「亮が酷い……」


そして俺の作文の音読がはじまった。

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