第71話 女の子たちと夏休み? お化け屋敷 会長√
石原都知事の条例が可決されてしまいましたね…
生きていけるか心配です。
まあそれはおいておいて前作だとまだ71話目だと夏休み前だったのに気がつきました。
前作…どんなペースで最後進めていったんだよ
「最後は私だね」
「もう入りたくないんですが……」
「怖いの?」
会長がからかうように聞いてくる。
「いえ、内容がわかっててつまらないです」
「えー」
「それに疲れるし……詩織のことだって……」
俺は詩織を見てみる。
「?」
詩織は首をかしげている。
「一緒に入らないと泣いちゃうぞ……」
「え……?」
「上園君はみんなとは一緒に入って私とは入ってくれないんだ……ひっく……」
会長の目に涙が浮かぶ。
「ちょ!?会長!?」
「う……なによ……」
「行きます!!行きますから!!」
「最初からそう言ってればよかったのよ♪」
会長は笑顔で言ってくる。
「嘘泣きかよ……」
「えー?なんのことー?」
そう言いながら会長は俺の手を引く。
「早く行こっ!」
会長が無邪気な笑顔で言ってくる。
そのとき普通にかわいいと思ってしまった。
会長がモテるのも納得だよな……。
昔、(以下略)なんてしませんよ?次数稼ぎのために毎回書きますよ?
昔、1つの村があった。
山にかこまれた村であまり外とは関りをもっていなかった。
とくになにごともなくすごしていく村人。
ある時悲劇は起こる。
村人全員がいきなり死んでいた。
それからその村に調査が入る。
しかし調査1日目から調査チームとの連絡は途絶えた。
それからその村に入った人は絶対に帰ってこなかった。
「……という設定らしいですよ?」
ってかこの文覚えてきたな……
「おととい話した怖い話の方が怖いわね」
会長があきれたように言う。
「まあそんなこと言わないでください」
「上園君が言うなら納得してあげる」
俺たちは歩を進めていく。
「あ、もうすぐ鉈を持ったゾンビがでますよ」
「あー!!なんでそうネタバレしちゃうかなー!!」
「ほら暇だし」
「暇だからってそんなことするなんて酷いよ!!私お化け屋敷初めてなんだから!」
「初めてなんですか!?」
「そうよ!初めてよ!!初体験よ!!」
なんか卑猥……
「あー……すいません」
「ん♪許す!」
会長は笑顔で俺を許してくれた。
それにしても会長がお化け屋敷初めてなのにはびっくりだな……
その後俺が言った通り鉈を持ったゾンビはでてきたわけです。
出てくることがわかっていたので会長はそこまで驚いていなかった。
「でもこう暗いとなにもなくても怖いね」
「転ばないでくださいよ?」
「転ばないように上園君の腕につかまってるっ」
会長が俺の腕に抱きつく。
「歩きづらいですよ?」
「いいのっ」
「会長もモテるんですから俺なんかにそう……抱きついていいんですか?」
「私上園君のこと好きだから別にいいよ?」
「そう言われると照れるんですが……」
「ふふっ」
会長は笑顔になる。
「で?返事は?」
「え……?」
会長にそう言われて俺は戸惑う。
「告白の返事よ」
「それは……えっと……」
なんて答えればいいのだろう……
俺が迷っていると会長は笑い出した。
「か……会長?」
「私はヘタレで優柔不断な上園君に答えなんて期待してないわよ」
「からかったんですか……」
「だって反応がおもしろいんだもん!」
「うぅ……」
「でも……」
「?」
「私が好きって言ったのは嘘でもなんでもないよ。『亮くん』」
「あれ……?」
「さ!早く行きましょ!」
俺は会長に手をひかれてお化け屋敷を出た。