第69話 女の子たちと夏休み? お化け屋敷 結衣√
「亮さん!!次は私と入るです!!」
「えー!!私は!!」
詩織が文句を言う。
「順番的に私です!!」
「順番!?」
「いろいろあるんですよ!!もうそういう設定にした後での変更だからしょうがないです!!」
「結衣お姉ちゃんなに言ってるかわからないよ!?」
「私的には知らないほうが幸せなことってあると思うんですよ」
「う~ん……よくわからないけどわかった」
納得しちゃったよ……
「さ!亮さん行きましょう!」
俺と結衣はお化け屋敷に入っていった。
昔、(以下略)なんてしませんよ?次数稼ぎのために毎回書きますよ?
昔、1つの村があった。
山にかこまれた村であまり外とは関りをもっていなかった。
とくになにごともなくすごしていく村人。
ある時悲劇は起こる。
村人全員がいきなり死んでいた。
それからその村に調査が入る。
しかし調査1日目から調査チームとの連絡は途絶えた。
それからその村に入った人は絶対に帰ってこなかった。
「……という設定らしい」
「いや、そんな設定よりも……」
「ん?」
「暗いと変な気持ちに……」
「落ち着こう結衣」
「はぁはぁ」
「いや、その息遣いやめません?」
「ひっひふー。ひっひふー」
「落ち着こうよ!!ねえ!?」
「冗談です」
「冗談に聞こえなかったんだけど……」
そんな最初からぐだぐだでやっと歩を進める。
草陰から鉈を持ったゾンビ登場!!
「ひっ!」
結衣が俺の腕に顔を埋める。
意外に怖がりなんだな……
そこがまあかわいいところでもあ……
「もし漏らしたらどうする気ですか!!責任とれるんですか!!あ、責任なら亮さんにとってもらえばいっか。ナイスです!!」
鉈を持ったゾンビに結衣が不吉なことを話しかけていた。
「俺の思ったことを取り消しにしてくれ!!」
「どうしたんですか?亮さん」
「悲しくて泣きそう……」
「私が慰めてあげますよ。よしよ~し」
「結衣の責任なんだけどな……」
「?」
俺たちは歩を進める。
そして民家にたどり着く。
「入れって書いてあるんで入りましょう」
俺は結衣に手を引かれ民家に入る。
「こ……これは!!」
「ん?どうした結衣」
俺は結衣の背中から中を覗き込む。
そこには血まみれの死体が……
「死体か……これは怖……
「布団があります!!布団+夜そして男女!!することは決まってます!!」
「そっち!?」
「さあ!!亮さんはやくしましょう!!」
そう言って布団に進んでいく結衣。
そして盛大に転んだ。
転んだ?
結衣の足を見てみる。
結衣の足に死体の手が……
円でも転ばなかったのに……
「いひゃいれす……」
結衣が布団に顔をつけながら言う。
そして程なくして死体の手が結衣から離れる。
「もう布団はあきらめました!!外でしましょう!!ちょうどいい草陰もありましたし!!」
「もういやだあああああああああ!!」
お化け屋敷。
お化けは怖くなかった。
結衣がすごく怖かった。