第67話 女の子たちと夏休み? お化け屋敷 優里√
とりあえず優里と円と結衣のお化け屋敷は書き終わりました。
あと2人か……
「亮さんは何番ですか?」
「俺か?俺は3番だ」
「あ、私も3番だ」
俺と一緒に行く人は優里か。
「何で私3番引かなかったんだろう……」
いや、円さん?引かなかったじゃなくて引けなかったんですよ?
「うぅ……お化け屋敷なんて大丈夫かな……」
詩織はちょっと心配だな……
まあ他の人もついてるし大丈夫か……
「じゃあ行くか優里」
がしっ
お化け屋敷に入る前から俺の腕をつかんでくる優里。
「これだと歩きづらいぞ?」
「でもこうしてなきゃ私歩けない……」
ああ……優里は幽霊が苦手だったか……
「じゃあこのままでいいよ」
俺たちはお化け屋敷に入る。
昔、1つの村があった。
山にかこまれた村であまり外とは関りをもっていなかった。
とくになにごともなくすごしていく村人。
ある時悲劇は起こる。
村人全員がいきなり死んでいた。
それからその村に調査が入る。
しかし調査1日目から調査チームとの連絡は途絶えた。
それからその村に入った人は絶対に帰ってこなかった。
「……という設定らしい」
「亮……帰ろう……出れなくなっちゃう……」
「あれ?俺の最後のセリフ聞いてた?」
「いや、もうなんでもいいから帰ろう」
「いや、もう出れないし」
俺は後ろを指差す。
そこはもうすでに扉が閉まっていた。
「うぅ……」
「ほら、俺がついててやるから。な?」
「うぅ……」
俺たちはお化け屋敷を進む。
草陰からいきなり鉈をもったゾンビが!!
え?竜宮●ナ?
「キャアアアアアアアアアアアア!!」
「うおっ!!」
優里の驚く声に驚いてしまった。
優里は泣きながら抱きついてくる。
「ほらほら、大丈夫だから」
俺は優里の頭をなでる。
「……ほんとぉ?」
涙目+上目遣い。
攻撃力抜群だ!!
「ああ。大丈夫だから先に進もう」
俺たちは先に進む。
一軒の民家が見えてくる。
「看板に入れって書いてある……」
俺たちは民家に入る。
「うぅ……血が……倒れてるよ……」
民家の中には血まみれの死体が倒れていた。
ガシッ!
「っ!!!!!!!!」
優里の足が死体につかまれる。
これ危なくね?
へたしたら転ぶぞ?
あ、そのための布団か。
死体の前には布団が置いてあった。
きっと転んだ人用だろう。
そういえば優里のやつ叫ばないな……
俺は優里の顔を覗き込む。
立ちながら気絶していた。
「おい!優里!大丈夫か!?」
俺は優里のことをゆする。
「はっ!朝ごはんつくらなきゃ……」
優里が壊れた!
「優里大丈夫か!?」
「亮、今日は起きるの早いね。ちょっと待っててすぐに朝ごはんつくるから」
「いやいやいや、落ち着きましょう」
「?。落ち着いてるじゃない」
「ここはお化け屋敷」
そう言うと優里の顔はみるみる青ざめていく。
「夢じゃなかった……」
「夢ってことにしたのか……」
「亮ぉ……!ここ怖いよぉ……!」
「あー……俺が守ってやるから」
うわっ!クサッ!
「亮が守ってくれるなら……頑張る……」
しかし純粋な優里にはけっこう効いたみたいだ。
俺たちはさらに歩を進める。
それから何度も優里は俺に抱きついてきたがその度に俺は優里のことをあやしてなんとか出ることが出来た。
普通なら15分くらいで出れるものを35分もかけてしまった。
本当……もうしわけない……