第6話 女の子たちは転校生?
今日は月曜日。
俺は学校に行くために重いまぶたをあける。
右を見ると昨晩一緒に寝た円がいた。
そこまではよかった……
左腕に心地よい感触……
左を見るとそこには俺の腕を自分の胸に挟んだ結衣が……
足元には優里がいた。
どうゆう状況だ?
俺はそんなことを考える。
待て……これは今まで女の子と触れあってこなかった俺がいきなり女の子と触れあってしまったためもっと欲がでてしまった……
つまり俺がつくりだした夢だ。
ほら、一旦目を閉じてまた目を開けたら一緒に寝た円だけが隣に……
「夢じゃなかった……」
結局目をもう一度開けても結果は変わらなかった。
俺はみんなを起こさないように起きる。
そして部屋を出ていこうとするが。
ガシッ!!
「ひっ……!」
いきなり腕と足をつかまれる。
後ろを見るとそこには昨日から居候している女の子達が……
「どこ行くの亮君?」
「朝ごはんなら私が作るわよ?」
「おはようのキスがほしいです」
「ほら、今日は学校だし……」
「「「あっ」」」
みんなも思い出したようだ。
でもみんなどこの学校に行くんだ?
俺はその疑問を朝食時に聞く。
「ん?まだ編入手続きが終わってないから今日は学校ないわよ?」
「じゃあ早く起きることなかったんじゃ……」
「亮の朝ごはんがないでしょ?」
「ありがとな」
俺は朝食を食べ家を出ようとする。
「いってらっしゃい」
「いってきますのキスだよ!亮君!」
「私もほしいです!」
「馬鹿なこと言ってないで早く着替えろよ?じゃあいってきます」
俺は家を出て歩いて学校に向かう。
俺の行く学校は『私立橘学園』
生徒の意見を尊重するとかで生徒会が中心の学校となっている。
生徒会が修学旅行はハワイに行くと言えば修学旅行はハワイになる。
そんな自由な学校だ。
「亮!」
後ろから俺を呼ぶ声がする。
「ん?彰か」
声の主は『佐々木彰』
俺の親友だ。
正直バカなんだけどすごくいいやつ。
「バカはよけいだよ」
「紹介に口出しするな」
「それよりも!今日さ転入生が来るらしいんだよ!」
「へ~」
手続きが終わってないって言ってたからあいつらじゃないよな?
「それで?男?女?」
「女の子らしいんだよ!かわいい子がいいな~1人でも彼女になってくれないかな~」
「1人でも?」
「なんでも転入生は3人らしいよ?」
ま……まさかな……
「亮どうしたの?顔色悪いよ?」
「なんか嫌な予感が……」
学校に着きHRが始まる。
担任の『斎藤一』が前に立つ。
斎藤先生はだるそうにあくびをする。
「えっと……えー……何言うか忘れちまった」
あんたそれでも担任か?
「先生!転入生は来ないんですか!?」
「それは他クラスだ」
その言葉を聞いた瞬間俺の心は軽くなった。
「……と言いたいところだが、入ってきていいぞ」
先生が廊下にいる生徒に声をかける。
「男子共よかったな~女の子だぞ~」
「ひゃっほい!!」
「キターーーーーー!!」
そして転入生が入ってくる。
正直来るのは1人だけだと思ってた。
それなのに……
「3人同時に来やがった……」
入ってきたのは俺がよく知る少女達。
そしていま俺の家に居候している少女達だった。