第58話 女の子たちと夏休み? 8月15日~8月20日
今回は身体に関係のないところは○○(○○)と表記していません。
俺と彰が会長の別荘に着き、遊んでいたときに『あれ』が起こった。
俺が海を泳いでいる。
優里も海を泳いでいる。
俺は優里に向かって。
優里は俺に向かって。
そして頭がゴッツンコ☆
「いたっ!」
「大丈夫か優里?」
俺は優里を見る。
優里も俺を見る。
「「へ?」」
「ななな……なんで私がそこにいるのよ」
「それはこっちのセリフだ……なんで俺がそこに……」
前にもこんなことがあったような……
「また私!?」
「今度は俺!?」
今のところ誰にもバレていないらしい。
「……」
「どうしたのよ亮……急に黙らないでよ……」
「いや……女の子の身体だな~って……」
そう言うと俺(優里)は顔を赤くさせる。
俺って顔赤くなるとこうなるのか……
「み……見るな!!」
「見るなって言われても……」
俺は優里(俺)の身体を見てしまう。
「恥ずかしいからやめてよ!」
俺は見ることをやめる。
「でもどうやって戻る?前回は結衣の発明があったからなんとかなったけど……」
「頭でもぶつけてみる?」
「多分痛いだけだと思うぞ?」
「じゃあ真美先輩にでも話してみる?」
「おもしろがってダメだ……」
「う~ん……」
「とりあえず今回も誰にも言わないってことで」
「それがいいと思うんだけど……」
「?」
「今回入れ替わったのは男女と言う訳で……その……」
「なんか問題でもあるの……はっ!」
「……気づいた?」
「俺が料理を作るのなんて無理だぞ!?」
「そこじゃない!!」
「??」
「私が言いたいのは……ほら……トイレとか……」
「っ!!」
俺(優里)は顔を赤くする。
「大丈夫だ!!見ないから!!」
「見なくても……女の子は……男の子と違って……その……」
「????」
「ふ……拭かなきゃいけないのよ!!」
「っ!!!!!!!」
これなんてエロゲー?
もしかしてこのイベントはかなりまずいんじゃ……
事の重大性に今気づく俺。
「そんなこと言ったら風呂も……」
「お風呂は……一緒に入れば……」
「なんとかなるか……?」
「多分……」
優里は自信なさそうに言う。
「とりあえず陸にもどろうか」
俺たちは陸に戻る。
陸に戻ると結衣は日光浴(その身体をそんな見せ付けないでほしい……)
円は詩織と会長と海で遊んでいる。
彰は杏奈に……これ以上は言わないでおこう。
「あれ?亮さんと優里帰ってきたですか?」
結衣が話しかけてくる。
「お……」
俺が返事しようとすると俺(優里)に叩かれた。
「(あんた少しはしゃべりかた注意しなさいよ!)」
「(わ……悪い)」
「どうしたです?」
「お……俺たちちょっと気分悪くなったから部屋に戻るわ」
「そ……そうなの!」
「大丈夫ですか?」
「少し休んだら大丈夫だと思うから」
「結衣たちは気にせず遊んでて!」
俺たちは少し早足で別荘にもどる。
「これは……かなり大変だぞ……」