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第53話 女の子たちと夏休み? 8月15日~8月20日

夏休み中あまり家を出ていなかった俺だったが今現在強い日差しのもとで立ち尽くしています。


「暑い……」


もうそれしか言葉が出てきません……


周りにいる人といえば彰だけ……


「亮……どうしようか?」


「俺に聞くなよ……」


「とりあえずコンビニでも探すか?」


「そうだな……」


俺と彰はここがどこだかもわからない。


あぁ……どうしてこうなったんだっけ?




事の発端は昨日の会長からの一本の電話。


『海に行こう?』


「は?」


『海よ海。夏の強い日差し。きれいな水しぶき。女の子の水着姿。男の子ならこんなイベントを逃すはずないでしょ?』


「なんか嫌な予感しかしないんですが」


『そんなこと言ったってどうせ優里ちゃんたちは行く気満々だよ?』


「へ?」


俺が優里たちのほうを見ると確かにテンションがあがってる。


『あとは上園君の許可だけなんだけどな~』


ここで俺が断る→優里たちが悲しむ→なんか死にそう。


「わかりましたよ……」


『じゃあ明日迎えに行くね』


「明日!?」


『善は急げってね』


「男1人じゃ辛いんで彰もいいですかね?」


『どうせそんなことだろうと思ったから誘ってあるよ。もちろん白鳥さんもね』


「助かります」


『じゃあまた明日ね』


ここまででこんな風に男2人で迷子になるフラグはたっていなかったはず……


ではなぜか?


それは会長の別荘に行く途中の車の中で起こった。


これは会長がいけなかったんだ……


「男女が集まってやることといえば……!」


会長が席を立ち上がって言う。


「えっちなこと?」


結衣はなにを言ってるんでしょう?


「乱●ってのもいいんだけどちょっとせまいでしょ?それに男の人数が足りないわ」


「3:1くらい大丈夫じゃないですか?」


「まあそれにしたって広さが足りないわね」


「うぅ……」


つっこんだら負けだ……!つっこんだら負けだ……!


自分に何度もそう言い聞かせた。


「男女でやることと言ったら王様ゲームよ!」


「合コンか!」


はっ!つっこんでしまった!


「いや~。ちょうどいいところに割り箸もあるしね?」


会長の手には割り箸が握られていた。


それを一本ずつ取って行く。


「では……!王様だーれだ?」


「ふっふっふ……私ですね」


初っ端から結衣か……


「18禁なのは禁止な」


「もちろん♪そうですねぇ……3番の人が持ってきた水着を着るってのはどうでしょう?」


「私だわ」


3番は会長だった。


会長はもともと下に水着を着ていたらしくそのまま服を脱いだ。


今考えるとこの罰ゲームにあたらなくてよかった。


正直目のやり場に困る……


「(亮……俺、幸せだよ)」


彰が小さな声で言ってきた。


彰には後ろが見えていないらしい。


「目がぁぁ!目があああああああ!!」


天空の城ラ●ュタのム●カですねわかります。


その後俺は王様にもならず。罰ゲームにもあたらずといった感じで進んでいった。


あたらないとつまらないよな……


まあいいものも見れてるし……?


女の子同士のキスなんかもう……!


そして次に悲劇は起こる。


「私が王様だ!」


円が王様になったらしい。


「じゃあ1番の人と6番の人が2人でここから別荘まで行く!」


女の子と2人っきりですか。


それはおいしいイベントですね。


でもめんどくさいから……って俺1番かよ……


「6番誰……?」


「俺だ……」


彰が手を挙げる。


「つまんない!」


「王様の命令は絶対だから早く!」


「もう2人なんか知らない!」


……といった感じで車から降ろされてしまった俺達。


電車とか使っていけって感じだったんだろうけど俺たちは無理やり降ろされてしまったため財布などは持っていなかった。


そして今になる。


さて……どうなるんだ?


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