第52話 女の子たちと夏休み? 8月13日
「結衣……俺、もう……」
「亮さん……」
「い……いいかな?」
「亮さんが初めてなら私も嬉しいです……」
「亮、私は?」
「亮君……」
「お兄ちゃん……」
「3人はすこし待っててくれ」
「じゃあ円、詩織私たちは慰め合いましょ?」
「「うん!」」
優里と円と詩織はそれぞれの指で慰め合う。
「亮さん……早く……」
「いくぞ……?」
「なんだこれは!!」
「私の夢ですがなにか?」
「なにか?じゃねえよ!!もしこの作品が削除されたらどうするんだよ!?」
「まあまあ」
「まあまあじゃねえええええ!!!!!」
「焦らない焦らない」
「なに言ってもダメな気がする……」
「私はこんな夢見たよ!」
~円ver.~
「む~」
優里が自分の胸に手をあててうなってる。
「優里また胸のことで悩んでるの?」
「だって円と結衣は大きいのに私だけ……」
「詩織がいるじゃない」
「あの子は中学生でしょ!?」
「大きくなるって」
「そうかなぁ……」
「うんうん」
「あ~あ。私も円みたいにスタイルが良かったらなぁ……」
「円~行こうぜ」
「うん!じゃあ行って来るね」
「亮とまたデート?円だけずるい……」
「今度甘い物おごるからさ」
「ホント!?」
「うん」
「行ってらっしゃ~い」
デート中。
「やっぱ俺なんかが円と一緒にいるとつりあわないな……」
「そんなことないよ亮君」
「だって円モデルみたいにかわいいし……それに比べて俺は凡人」
「亮君だってかっこいいよ」
「円……」
「亮君……」
2人はそのまま唇を……
「なんか私損な役割ね」
「優里の夢はどんなだったの?」
「私?私は……」
ボンッ
優里の顔が赤くなる。
「優里?どうしたんだ?」
俺は心配になって聞いてみる。
「な……なんでもないわよ!」
「もしかして……私と内容が似てる夢だったりしません?」
「そ……そんなわけ……!」
「大丈夫。女の子ですから」
「うぅ~」
優里は涙目だった。
「詩織は?」
「私?私はみんなが仲良く笑ってる夢だったよ?」
「「「う……!」」」
下心丸出しの3人の夢とは大違いだったため3人は呻く。
「詩織はいい子だな」
俺は詩織の頭をなでる。
詩織は気持ち良さそうに目を細めている。
「りょ……亮の夢は?」
「俺は……」
言えない……まさかあんな夢見るとは思わなかったから言えない……!
「俺は眠りが深すぎて見てないな」
「嘘ですね」
「う……!」
「この嘘発見器の前で嘘をつくことなど不可能なのです!」
「……ちょっと親父達の夢を……」
「おじさまの?」
「それだけだ!もうこれ以上はなし!」
「「「え~」」」
こうして夏休みを無駄にしていくんだよな……と思う今日この頃。




