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第36話 男の子の本気の告白?

「彰!!」


「ん?亮?どうしたんだ?」


「お前嫌われた理由クドわ●たーのせいじゃねえじゃねえか!!」


「え?」


「お前杏奈の誕生日なに約束したよ?」


「一緒に出掛けようって……あっ……」


やっと彰も気づいたみたいだ。


「ど……どうしよう……俺取り返しのつかないことを……」


「いいから今すぐに謝って来い!!」


「お……おう!」


彰はすぐに杏奈の家に向かう。


「え?俺の出番これで終わり?俺主人公だよ?」


~彰視点~


杏奈になんて謝ればいいんだよ……!!


なんで俺はそんなに大切なことを忘れてたんだよ……!!


せっかく誕生日プレゼントも買っておいたのに……!


でも俺はなんでこんなに必死なんだ?


杏奈のことそんなに好きだったのか?


いや、違う……


俺は心地よかったなんだ……


杏奈がそばに居てくれる。


そんな日常が好きなんだ。


そして俺が杏奈に嫌われてしまったことでその日常は崩れたんだ……


俺はそれが本当に嫌なんだ……


俺は緊張しながらも杏奈の家のインターホンを押す。


『はい』


「あ……杏奈?俺だけど……」


『開いてるから入っていいよ』


俺は杏奈の家に入る。


「あ……杏奈……本当にごめん!!」


俺はまず杏奈に頭を下げた。


「お……俺絶対に忘れちゃいけないこと忘れてた!!遅れたけどこれ……!!」


俺は杏奈のために用意した誕生日プレゼントを渡す。


杏奈はなかなか誕生日プレゼントを受け取ってくれない。


「俺……!杏奈から嫌われて気づいたんだ……!杏奈がそばにいる日常が好きだってことに……!!だから……ずっと俺のそばに居てくれ!!」


俺はそう言ってから顔を上げる。


杏奈の顔は真っ赤だった。


「あ……彰……?それって……」


「俺は杏奈が好きだ!!」


杏奈の目から涙がこぼれる。


「わ……私……独占欲強いよ?私わがままだよ?それでもいいの?」


「俺は杏奈が好きなんだ!!」


「私が……私が彰のこと嫌いになるわけないじゃない!」


杏奈がそう言った瞬間俺の唇にやわらかい感触が伝わる。


「私も彰が好きだよ」


杏奈は笑顔でそう言ってくれた。


それからすこし落ち着いた頃。


「ねえ、プレゼント開けてもいい?」


「もちろん」


「ネックレス?」


「杏奈そういうのつけてないなって思ってな」


「嬉しいよ」


「さて、遅いかもしれないけど今から約束果たさないとな」


「約束?」


「一緒に出掛けるんだろ?」


「うん!」







「この小説って彰が主人公じゃないよな?」


「亮がもっと私たちを愛せばこんなことにはならなかったんじゃないの?」


「亮君安心してもいいよ!きっと次の話からは亮君が主人公だから!」


「亮さんが私たちを襲えばいまから主人公なんですけどね」


「結衣はちょっと黙ろうな?」


「亮お兄ちゃんこれつければ大丈夫っ!」


詩織に渡されたのは『あんたが主人公』って書かれたたすき……


「俺が……主人公……だよな?」



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