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第34話 女の子たちとつり橋効果?②

やばい……

目標のお気に入り件数200件がもう完結した作品で達成しそうになってる……

「さて、つり橋効果でベタなのはつり橋の上で危険な目にあうというシチュエーションですがそれは無理なので家の中で実行したいと思います」


結衣が女の子3人に言う。


「1人1人ごとに危険なシチュエーションをつくって亮さんとラブラブな展開を目指しましょう」


「あの~」


「はい詩織ちゃん!」


「それって私も参加していいの?」


「もちろん!」


「やった!」


詩織は嬉しそうにする。


「結衣しつも~ん」


「なんですか円」


「1人1人ってことは成功した人は亮君を独占できるってこと?」


「まあ結果的にはそうなっちゃいますね」


「順番はどうするの?」


優里が言う。


「まあそれはくじ引きで決めましょう」


順番はこうなった。


1番 詩織

2番 優里

3番 結衣

4番 円


「勝つのは私よ」


優里が不敵に笑う。


「そう言った人って負けるよ?優里お姉ちゃん」


「う……うるさい!」


「じゃあ詩織ちゃんから行くですぅ」


結衣にそう言われて詩織は亮のいるであろうリビングへむかった。


~詩織視点~


う~……私から……


正直なにしたらいいかわからないよ。


とりあえず亮お兄ちゃんのところに行ってみよう。


「あれ?」


亮お兄ちゃん寝ちゃってる。


寝顔かっこいいな~


はっ!いけないいけない。


見とれちゃってたよ!


「亮お兄ちゃん起きて」


私は亮お兄ちゃんのことをゆする。


「う……」


亮お兄ちゃんが目を覚ます。


危険な目に……危険な目に……


「亮お兄ちゃん!!宇宙人が侵略してきたよ!!」


「へ?」


「えっと……あの……」


「詩織?」


「やっぱり無理!」


私は走ってリビングから逃げ出した。


「なんだったんだ?」


亮はなにがあったかわからなかった。


「やっぱり私には無理だよぉ……」


「あれが全力だったらすこし詩織ちゃんを疑うですぅ……」


「次は私ね」


~優里視点~


さて……亮がドキドキするようなシチュエーション……


まず大きな音をだして亮をびっくりさせて私が泣きつくそして亮はドキドキ……


なんか嫌ね……


プライドを捨てる感じだわ……


でも大きな音でびっくりさせるってのはいいかもしれないわね。


私は爆竹を用意する。


爆竹がどこから出てきたのかは禁則事項ですっ。


ん?なにこのセリフ……


まあいいわ。


そして爆竹を亮の近くにばら撒く。


バン!バン!バン!バン!


「うわっ!?」


亮は飛び跳ねる。


「亮大丈夫!?」


私は亮に身体を密着させる。


「あ……ああ」


亮の心臓の音すごい……


そんなに驚いたんだ。


私はつい笑いそうになってしまう。


「優里?」


「な……何もしてないわよ!」


「もしかして……今のはお前がやったのか?」


亮が私の顔を覗き込む。


私はつい目をそらしてしまう。


「優里!」


「ごめんなさーい!」


私は走ってリビングを抜け出した。


「ふっふっふ……優里もまだまだですね」


「悪かったわね」


「今度は私の番です!」


~結衣視点~


私はもうストレートにいくですぅ。


亮さんはソファーに座ってる。


よし。


私はそっと亮さんに近づく。


「結衣?」


「バレた!?」


まさかバレるとは思わなかったですぅ。


こうなったら……!


ガッ!


「えっ?」


ボフッ!


「ちょ!結衣!?」


さて、効果音だけで亮さんを押し倒すことに成功したですぅ。


私は亮さんにまたがる。


「結衣!?いきなりなにやってるんだよ!?」


亮さんがなにか叫んでいますけど聞こえないことにしましょう。


え?つり橋効果じゃないんじゃないかって?


亮さんの貞操が危険な目にあってるからおっけーですぅ。


「結衣!今ならまだ間に合う!やめるんだ!」


「やめません!……痛っ!」


後ろから叩かれた?


「結衣なにやってるのよ!」


「結衣だけ抜け駆け?」


「結衣お姉ちゃん酷い……」


「お前達……助けてくれるのか!」


私は3人に引っ張られてリビングから退場したですぅ……


「もう!結衣ったら!最後は私ね」


~円視点~


危険な目にあわせればいいんだよね?


「亮君っ」


「ん?ま……円さん……?そそそその手に持っているものはなにに使うんですか……?」


亮君は振り返ると私にたずねてきた。


「ん?この包丁のこと?」


亮君は無言で首を縦に何度も振る。


「これはね……亮君を危険な目にあわせるために使うんだよ?」


「ま……待つんだ円……俺が悪いことしたならすぐに謝るから……」


「亮君は悪いことなんてしてないよ?」


「じゃあなんで!?」


「亮君は今ドキドキしてるよね?」


「もう心臓が破裂しそうなくらいに」


「そのドキドキが私への恋愛感情だって誤認してくれるまで私は包丁をしまわない」


「怖い怖い怖い!!ってか無理だよね!?そんな包丁を俺に向けてる人に恋愛感情を抱くなんて誤認でも無理だよね!?」


「あっ……」


「だから包丁しまおう?な?」


「うん」


「よし、いい子だ」


亮君が私の頭をなでてくれる。


「ずるい!私もなでてお兄ちゃん!」


「あっ!詩織!」


「優里も行くなら私も行くですぅ!」


3人が出てきた。


~亮視点~


「で?つり橋効果を利用したと」


「「「「はい」」」」


「う~ん……これは俺が原因で起こったことだし……怒れないよなぁ……」


でもな……


二股とか最低なことはしたくないしな……


二股とかしたらスクール●イズみたいになるかもしれないし……


それだけはなんとしてでも避けたい……


でも俺は今の生活が気にいってるし……


そんな1人に依存するってことはできない。


でも二股とか最低なことは(以下略)


「なあ、今のままじゃだめなのか?」


「え?私は別にかまわないけど?でも……亮がもう少しき……キス……とかしてくれたらなぁ……って」


「私は亮君に抱きしめてほしい!」


「私はちょっと身体が寂しいなぁ……って」


「結衣お姉ちゃん!?」


結衣の発言はまだ中学3年生の詩織には毒だ……


「結衣のは置いといて」


「置いとかないでください!」


「まあ……みんなにも失礼だし……俺もできる限りのことは……する……かな?」


「「「「ほんと(ですか)!?」」」」


「で……できる限りだぞ!?」


「「「「うん(はい)!」」」」


これは……俺たちの距離が縮まった……のか?


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