第32話 女の子たちと中学生の女の子?
前話を見直してみたけどひどいな……
GWから何日かが経った。
もうGWのだらけきった雰囲気は抜けて1部の人は期末試験にむけて頑張っているようだ。
まあ俺は頑張ってないんだけどね。
「彰いいかげん元気だせよ」
「身体のあちこちが痛い……」
彰はGW中なにかすごく怖い目にあったらしくGWが終わっても身体が震えている。
「亮帰ろう」
「亮君!晩御飯の買い物行かなきゃいけないんだって」
「だから早くするですぅ」
「わかった」
俺は席から立ち上がり帰ることにする。
「じゃあな」
「ああ……」
彰に別れを言って俺たちは教室を出た。
俺たちは帰りにデパートに寄る。
商店街じゃないのはまあ現代っ子だからかな。
そしてそこで俺たちは夕食の買い物を済ませて帰路につく。
「期末試験どうしよう……」
帰り道、円と結衣が頭を抱えながら言う。
「ちゃんと勉強すればできるだろ」
「そうだよ」
俺と優里が2人に言う。
「2人は勉強ができるからそんなこと言えるんだよ!」
「そうです!私たちとは頭の造りが違うんです!」
「はいはい。ん?」
俺は家の前に中学生くらいの女の子を見つける。
「えっと……うちになにか御用ですか?」
俺はとりあえずたずねてみることにした。
「あっ!お兄ちゃん!」
「お兄ちゃん?……ってうわっ!」
いきなり中学生くらいの女の子が抱きついてくる。
「亮!なにやってるのよ!」
「亮君浮気!?」
「ちょっとおしおきが必要ですかね?」
なんで3人共俺を責めるの!?
「ちょ!離れて!」
「え~なんで~?」
「3人に俺が殺されちゃうから!」
「お兄ちゃん死んじゃいや!」
そう言って中学生くらいの女の子は俺から離れる。
「ってか君誰?」
「私?私は詩織。山崎詩織」
「……誰?」
「う~ん……わからないなら……あっ!そうだ!パパにこれ渡せって言われたんだ!」
女の子から渡されたのは1枚のDVD……
「なんかすごく嫌な予感するんだけど……」
俺は女の子を一旦家に入れてみんなでDVDを見る。
『うい~っす!』
「うわ……」
「おじさまだ!」
円が言う。
円が言った通りだった。
テレビに映ったのは俺の親父……
『えっと……これはお前はいつ見るんだろうな?母さん分かるか?』
『私の予知によると5月の中旬ね』
当たってるよ……
おふくろ何者……
『さて、もう1人女の子が来たと思うけど……その子も預かってくれない?』
俺は詩織を見る。
詩織は満面の笑顔だ。
『ちなみにその子はお前のことをお兄ちゃんと呼ばせてるから。嬉しいだろ?』
こいつ……
『あんた!まだその教育してたの!?あんたにパパなんか呼ぶあの子が可哀想でしょ!』
『ちょ!やめ!その包丁しまって!』
そして映像は途切れた。
親父大丈夫か?
「優里なにか親父から聞いてた?」
「円と結衣のことなら聞いてたけど……」
「優里お姉ちゃん。これからよろしくおねがいします」
「礼儀正しい!この子も今日から家族!」
優里が勝手に決める。
まあ今更1人増えようと関係ないよな……
「今日からよろしくな詩織」
「よろしくですぅ」
「よろしくおねがいします。亮お兄ちゃん。結衣お姉ちゃん」
「私は?」
「円お姉ちゃんは私より胸ないもん」
そう言って詩織は胸をはる。
「な……」
まあ確かに円よりはふくらみが……
っていかんいかん。
「詩織。目上の人にはちゃんとしなくちゃだめだぞ」
「は~い」
なかなか聞き分けのある子だ。
「円も年上なんだからすこしは我慢しなくちゃ」
「はい……」
そして俺の家にもう1人居候が増えた。
今は俺たちの家に家族が増えたのほうがいいのかな……?
ま、いっか。