第3話 女の子たちとお買い物? ~食べ物~
「歩きにくいんだけど……」
夕飯の材料を買うためにデパートに向かう俺たち。
なぜか3人は俺にくっついてくる。
優里は服をつかんでるだけだが……
「亮君あったかいんだもんっ!」
「円と同意見ですぅ」
「いや、でも周りの視線が……」
「気にしたらそこで試合終了だよっ」
「それ諦めたらだから……」
そしてやっとデパートにつく俺たち。
「りょ……亮はなにか食べたいものある?」
優里に聞かれる。
「俺か?俺はなんでもいいよ」
「そうゆうのが一番困るんだけど……」
「じゃあオムライス?」
「オムライスね。楽しみにしなさいよ!」
そう言って買い物を開始する。
「あれ?円は?」
買い物をしている途中に円がいないことに気がつく。
「確かにいませんね……」
結衣も辺りを見ながら言う。
「あっ……いた」
俺は円を見つける。
「円その手に持ってる物は?」
「お……女の子は甘い物が生きていくのに必要なのっ!」
円の手には大量のお菓子が抱えられていた。
「……太るぞ」
俺は小さな声で呟く。
「女の子に太るって言葉は禁句なの!!それに少しづつ食べるからいいもん!」
「そ……そうなのか……」
俺は円に圧倒されてしまう。
「ほら、会計に行くわよ」
優里にそう言われて俺たちは会計を済ませる。
「あっ……デパート来たついでにさお前たちの服買わないか?」
「「「え?」」」
「持ってるの少ないと女の子なんだし不便だろ?」
「でもいいの?」
優里が心配そうに聞いてくる。
「別にいいって。親父たちの保険金があるし。それに一緒に暮らすから俺からのプレゼントだ」
俺がそう言うと3人共涙目で俺を見てくる。
「?」
俺は首をかしげる。
「「「ありがとう!」」」
「うわっ!?」
3人がいきなり俺に飛び付いてくる。
「いいんだよ。さっ!早く行こう」
俺たちは服を買いにデパートの二階に向かった。