第28話 女の子たちと会長と? ~ぬいぐるみ~
ストックがなくなった……
「そろそろお昼にしよっか」
会長が提案する。
「でもどこで食べるんですか?」
「う~ん……その辺のファミレスかなんかに入ればいいんじゃない?」
そう言って俺たちは学生のお財布に優しいサイ●リヤに入ることにする。
「ほんとサイゼ●ヤって学生の味方だよな~」
「作者がバイトしてるのはガス●だけどね」
「さて、なに食べよう……」
俺はメニューを見ながら考える。
まあここは妥当にミラノ風ドリアだろ。
安いし。
そして俺たちは注文を終える。
注文したものは俺以外全員パスタだった。
え?俺だけ仲間はずれみたいな感じ?
そして料理が運ばれてくる。
俺はミラノ風ドリアを食べる。
そこまではよかった。
問題は会長が俺にパスタを巻いたフォークを俺の口に持ってきたことだ。
会長がやるならとうちに居候している3人も当然俺の口に運んでくる。
そしてただでさえ周りからの視線が痛かったのにさらに痛く……
「地獄だった……」
「次はゲーセンよ!!」
会長が歩き出す。
俺たちはゲーセンに行く。
「亮~これとって~」
「亮君私これ欲しい~」
「亮さんこれとりましょう!」
みんなそれぞれ欲しいものを言う。
「お前ら自分でとる努力もしろよ……」
「「「お金がもったいない(です)」」」
俺は3人が希望するものをとる。
「あれ?会長は?」
俺はあたりを見回す。
会長はぬいぐるみをとるために頑張っていた。
う~ん……
俺は会長の隣で会長がとろうとしていたぬいぐるみをとる。
「上園君ずるい~」
「会長も頑張ってくださいよ」
「む~」
会長は頑張ってとろうとする。
それでも無理だと悟ったのか会長はあきらめた。
「欲しかったな……」
なんかしゅんと肩を落としてる会長が可愛いな……
「会長」
「ん?」
「これあげますよ」
「いいの?」
「まあもともとあげるつもりでとりましたから」
「ありがとう!」
会長は笑顔になる。
すごくドキッとした。
やっぱり会長ってモテるんだな~
まさかこの1日で2回もこう思うなんて思わなかった……
やっぱり俺も健全な男子ってことかな?
俺たちは会長と別れて帰路につく。
「楽しかった~」
優里が笑いながら言う。
「そうだな」
その時俺の携帯が鳴る。
「ん?彰からメール?」
『お前の家誰もいないんだけど』
まさか……
あいつ抜け出すことに成功したのか!?
そして俺の家にGW中彰が泊まることになった。