第26話 女の子たちと会長と? ~ピッキング~
お気に入り件数100件突破だぁ!
今作は前作に達成できなかった200件突破したいな~
GW2日目。
朝、俺は彰からのメールで目を覚ます。
「あいつ……こんなに早くからなんだよ……?」
俺は怪訝な顔で携帯を開く。
そしてメールを読みながらリビングにむかう。
なぜリビングに向かったかって?
ベットにあいつらがいたからだよ……
メールの内容はこうだった。
『今日ホテルを抜け出す。それでGW中は亮の家に泊まらせてくれないか?』
あいつ……
俺が杏奈の味方だって言ったの忘れてるな?
さて、杏奈にメールしておくか。
これで彰も抜け出せないだろ。
「うん。いいことした」
「偉いね」
「そうかな?ってうわっ!!」
「そんなにびっくりしなくてもいいでしょ?上園君」
「なんで会長がここにいるんですか!?」
「いや~。暇になっちゃって」
「暇になっちゃってじゃないですよ!!それよりも鍵がかかってたでしょ!?」
「そんなの朝飯前よ」
最近の女の子ってすごい……
優里たちもつかってたよな?
「それで?今日はなんの用ですか?」
「お買い物に付き合ってっ」
会長が笑顔で言う。
「優里たちに無言で買い物に付き合ったら俺が殺されます」
「じゃあ言ってから行けばいいじゃない」
「言ったら行けません」
「じゃあ優里ちゃんたちも連れて行けばいいんだ!」
「俺が行きたくありません」
「も~つれないな~」
会長が頬を膨らませる。
「男の子だったらすぐにつれるのに」
「俺をあんなやつらと一緒にしないでくださいよ」
「む~」
「それに会長はそんな簡単に男をつってないでしょ?」
「わかる?」
「会長の性格ですからね」
なんで俺が会長のことをよく知っているのかというとただ単に生徒会が一緒だったからというだけだ。
俺が1年の時、俺は部活に入っていなくて暇だから入ったってだけだった。
そして今の会長が俺にいろいろ教えてくれた。
まあそうやって一緒にいる内にわかったってだけなんだけどね。
「亮おはよう……」
優里が目をこすりながら起きてくる。
「おはよう優里」
「おはよう優里ちゃん」
「か……会長!?」
「あら~。優里ちゃんまで会長って呼ばなくていいんだよ?」
「じゃあ……後藤先輩?」
「私上の名前あまり好きじゃないの」
「じゃあ真美先輩?」
「うん!」
会長は嬉しそうに笑う。
「上園君も下の名前で呼んでもいいのよ?」
「会長のほうが呼びやすいからこのままでいいです」
「なんだ残念」
会長が舌をチロッとだす。
これが男にモテる理由だろうな。
普段は会長という役職で真面目でクールって印象があるのに会長はそんなイメージがない。
誰とでも話せてちゃんとやるときはやる。
そこは見習いたいところだった。
「ん?どうしたの?」
「いえ。なんでもないです」
俺は無意識に会長の顔を見てしまっていた。
「真美先輩は朝ごはん食べました?」
「まだなのよね~」
「じゃあ私つくりますよ」
「ほんと!?」
「はい」
「ありがと~」
そしてその後円たちも起きてきて朝食を食べた。
「今日買い物行くんだけどあなたたちもどう?」
会長が提案する。
「買い物……ですか……」
「ちなみに買い物するお店は後藤グループのお店だからお金はいらないわよ?」
「「「いいんですか?」」」
「もちろんっ」
しまった……
そんなことを言われたら優里たちがいかないわけない。
優里たちはうちの金をつかうのをまだためらっている。
しかしその金をつかわないならよろこんで付いて行ってしまう。
そして当然俺も無理やり連れて行かれるわけで……
「会長さすがです……」
「私の勝ち~」
会長が笑顔で言う。
ってなわけでGW2日目は買い物に行くことになった。