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第22話 女の子たちとテスト勉強と……?

ストックがぁぁ!!

調子に乗りすぎた……

反省……!

さて、勉強会です。


カリカリカリカリ……


集中して俺は勉強する。


「亮……ここは……?」


彰が指差したのは中学生でもできる因数分解……


「お前高2だよな?」


「へ?」


なんで俺はこいつと同じ高校にかよってるんだろう……


「上園君そろそろ……」


「亮さん……」


会長と結衣が俺を呼ぶ。


「なんですか?」


「そろそろ実技のほうを……」


「初めてが3人っていうのも緊張しますが……」


「なに言ってるんだ!?」


俺は2人がなにかする前にイスに縄で固定してしまう。


「上園君は『S』か……」


「初めてなのにいきなり縄でなんて……亮さんのえっち……」


この2人はもうだめだ……


それに……


だめなのがもう1人……


「亮君暇だよぉ」


円だった。


「円も勉強しようなー」


「勉強嫌い!」


「勉強したらご褒美にアイス買ってあげるから」


「ほんと!?だったら頑張る!!」


そう言って円は勉強を始める。


なんかこの流れだと優里も……


そう思い優里を見る。


「……あれ?」


「ん?なによ?」


「いや~……ちゃんと勉強してるな~って」


「私は勉強好きだもん」


「勉強が好きなやつって本当にいたのか……」


俺は唖然としてしまう。


「私は癖がついちゃっただけよ。勉強しなくちゃいけない癖が。それでいつのまにか好きになってたの」


「なんで癖なんか?」


「あんたは気にしなくていいのよ」


そう言って優里はまた勉強を再開する。


(私は……常に一番じゃなきゃだめだったから……)


優里は心の中でそうつぶやいた。


そしてテストが終わり返却日。


「平均95か……下がった……」


俺はテストを見て肩を落とす。


あいつらのせいだな……


会長と結衣は騒ぐし、円は集中はしてたけど俺のひざの上でやるし、彰は馬鹿だし……


「亮~どうだった?俺は赤点回避できたぜ」


「それはよかったな……」


「なんか元気ないな?点数落ちたのか?」


「ああ……」


「落ちて平均95!?」


「よく計算できたな」


「まあな。でもこの点数ならどうせまた学年トップだろ?」


「そうだといいんだけどな」


俺は順位が掲載されている掲示板に向かう。


俺の名前は……っと


俺は自分の名前を探す。


順位は……『2位』


「なっ……」


俺は驚く。


俺が2位だったことに驚いている訳ではない。


俺が驚いている理由は優里が1位だったことに驚いているのだ。


「優里!?」


「あはっ!勝っちゃった」


優里が笑顔で俺に言う。


「予想外だったぜ……平均は?」


「98ね」


「俺の前回よりいいじゃねえか……」


「ねえ亮?」


「ん?」


「ご褒美ちょうだい」


「なんで?」


「一番になったから」


「なんでだよ……」


「なでてくれるだけでいいから……」


「む~……今じゃないとだめか?」


「うん」


「でも人がいっぱいいるし……」


「じゃあ帰ってからでいいわよ」


そう言って優里はどこかに行ってしまった。


帰って俺は優里のことをなでる。


「亮の手おっきいね」


「そりゃどうも」


優里はなにか思い出すようにしながら無言で俺になでられていた。


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