第19話 女の子と夢の国?
ストックがあるとなぜかどんどん更新したくなる……
きっとその気持ちは僕だけじゃないはず……
ある日俺は優里に無理やり起こされて駅に来ていた。
あれ?なんかデジャブ……
そういえばデジャブってデジャブ?それともデジャヴ?
まあいっか……
それよりも……
「えっと……優里さん?」
「なによ?」
「俺はどうしてここにいるのでしょう?」
「私がつれてきたからでしょ?」
ですよねー。
「一体今日はなにを?」
「あ……アンタが円とデートしたんだから私ともデートしてもらおうと思って……」
優里は最後の方ゴニョゴニョとなってしまっていた。
「つまりデートしたいと?」
「そ……そんなわけ……!」
「じゃあ帰って寝ようぜ~」
俺は帰ろうとする。
キュッ……
服がつかまれる。
「ま……待って……!」
「ん?」
「その……あの……デート……」
「ん?よく聞こえない」
俺は優里を見る。
優里は涙目だ。
すこしいじめすぎたかな?
「亮……私と……」
俺は優里の頭に手をのせて優里を撫でる。
「わかったよ。優里デートしないか?」
「あ……アンタがそう言うならしてあげてもいいわよ!」
素直じゃないな~とか思いつつ俺たちはデートを開始する。
「どこか行きたいところとかあるのか?」
「う~ん……わ……私は亮と一緒にいれればそれで……」
優里が顔を赤くしながら言う。
一瞬ドキッとしちまったじゃねえか……
「遊園地でも行くか?」
「いいの……?」
「もちろん」
まあ優里とかは遊園地も行ったことないって言ってたからな。
そして俺達は遊園地へと向かう。
「わあ~」
優里が目を輝かせながらあたりを見回す。
俺達が来た遊園地は浦安にあるにも関らず最初に東京とつく夢の国だ。
そこには中に人が入ってるなんて言っちゃいけない動物たちがいっぱい……
「なにか乗りたいものとかあるか?」
「あれ!」
優里が最初に選んだのはス●ラッシュ●ウンテン。
「まじで……?」
「うん!」
優里のこんな笑顔見たら断れねえ……
俺……ジェットコースターとかだめなのに……
「亮!早く早く!」
優里が俺の手を引く。
………………
「…死ぬかと思った」
「楽しかった!」
「ん?電話?」
俺は携帯が鳴っていることに気がつき携帯をだす。
「円か……」
前回は失敗したが今回は失敗しないぜ。
「もしもし?」
『あ!亮君!?どこにいるの!?』
ここで優里といるなんて言ったら前回の二の舞だ……
「彰と遊んでるんだよ。お前らも来たかったか?」
『嘘だッ!!』
「へ?」
『彰君ならいまここにいるもん!!』
「なっ……!」
『どうせ優里に朝無理やり起されて今は……そうね……音からすると遊園地かな?遊園地なんて行ったことないのに……テレビでしか見たことないのに……』
すごい……
すごすぎる……
『私も1回同じことしたからちゃんと正直に言えば許してたのに……亮君は私に嘘つくんだね……』
「ま……待つんだ円!!」
『帰ってきたらおしおきだよ?』
「待っ……!」
ツーツー
切れた……
帰りたくない……
「どうしたの?」
「帰りたくないな……優里。一緒にどこかに逃げないか……?一緒に平穏に暮らそう……」
「えっ!?えっと……その……プロポーズ?」
優里の顔は真っ赤だ。
「へ?」
そこで俺の頭も元に戻る。
「あれ?俺なんか言った?」
「りょ……亮のバカー!!」
俺は優里に殴られる。
「な……なんで俺は殴られたんだ!?」
「なんでもない!!次の行くわよ!!」
そう言って優里に手を引かれて次の乗り物へとむかう。
辺りがもう暗くなってきた。
「もう帰ろうか」
「うん!楽しかったよ!」
「それはよかっ……」
そこで俺の口はふさがれてしまう。
俺の口をふさいでいたものが俺の口から離れる。
「亮……好きだよ」
優里が頬を紅潮させながら言う。
なんか反則だよ……
「さっ!帰りましょ」
優里が自分の指を俺の指に絡ませる。
俺達は並んで家に帰った。
「ギャアアアアアアアアアア!!」
その日の晩俺の悲鳴が響いた。