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第14話 女の子がイルカに触る?

「あっちでイルカを触れるらしいよ!行こっ!」


円が走る。


「走ると危ないぞ?」


そう言って俺は円を追う。


イルカを触るために俺たちは順番を待つ。


そして俺たちの番。


「どうぞー」


係員さんが言ってくる。


触られるイルカも大変だよな……


「ん?円触らないのか?」


「りょ……亮君から触っていいよ」


「?」


俺はイルカに触る。


「ほら円も」


「か……噛まないよね?」


「噛まないだろ?もしかして怖いのか?」


「そ……そんなこと」


そう言って円は震えながらイルカに触ろうとする。


「ほらこれなら安心だろ?」


俺は円の手を握ってイルカを触らせようとする。


そして円がイルカに触る。


「わあっ」


円はイルカを撫でる。


円の顔がどんどん笑顔になっていく。


それから俺たちは水族館を出た。


「楽しかったねっ」


「そうだな」


「また来ようねっ」


「ああ」


俺は携帯の電源をいれる。


「うげっ……」


「どうしたの?」


「不在着信35件……それも全部家から……」


「うわ……」


「帰りたくない……」


「私も一緒に謝るから?ね?」


「うん……」


俺たちは家の前にたどり着く。


そっと家のドアを開ける。


「た……ただいま………」


俺は小さな声でそう言いそっと部屋に逃げようとする。


「おかえりなさいっ!亮!円!」


「亮さん!円!どこ行ってたんですかっ?」


まずい2人共笑ってるのに目が笑ってない……


「あはは……さらば!!」


俺は走って自分の部屋に逃げ込む。


そしてすぐに鍵をかける。


「あっ!!ちょっと亮!!待ちなさい!!」


「亮さん!!」


2人が部屋の扉を叩く。


「嫌だ!!」


ギィィィィ……


「亮?」


「亮さ~ん?」


「なっ……!?どうやって扉を開けた!?」


「そんなの本気の私達にかかれば朝飯前よ」


ガチャリ……


部屋の鍵が閉められる。


「拷問の時間よ?」


「ギャアアアアア!!」


俺の悲鳴は密室に虚しく響いていた……


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