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第129話 女の子たちとテレビゲーム?

[岩陰]_・。)こそこそ……

~亮~


「はあ……はあ……」


「みんな……いるか……?」


「なん……とか……」


スライムから逃げ切った俺たち。


「運動部じゃないやつに運動させるなよ……」


俺は愚痴る。


「この……ゲーム……夢のくせに……つか……れる……」


「沙織大丈夫か?」


聡が沙織を心配する。


「あんた……余裕そうねぇ?詩織は先輩におぶってもらってたわよ?」


「俺は、さ……沙織にはなんでも一人でできるようになってもらいたいんだよ……」


「聡……」


二人が見つめ合う。


「一人でできないのはあんたでしょうがああああああああああああああああああ!」


「ひい!ごめんなさい!」


「お兄ちゃん、ごめんね。おぶってもらっちゃって……」


「大丈夫だ……俺をなめるな……」


「でもすごい疲れてるよ……?」


「じゃあ次から自分で走れるようになろうな?」


「お兄ちゃん!目が笑ってないよ!?」


「あ」


「どうした沙織?」


なにか見つけた沙織に声をかける。


「町だ……」


「本当だ……」


「きっと装備も手に入る……」


俺たちは顔を見合わせる。


「「「町だあああああああああああああああああああ!」」」


疲れなど知らないかのように走って町まで駆け出す。


「初めてこの世界の住人を見る……!」


「スライムなんかじゃない!」


「もう町についてゴールでいいでしょ!」


俺たちは歓喜する。


「…………大事なこと忘れてたんだけど」


沙織が口を開く。


「どうした?」


「私たち……この世界の通貨持ってない……」


「「「…………」」」


「なあ、聡」


「どうした亮?」


「ここには顔がそっくりな二人がいるな」


「ああ、そうだな」


「それ利用しない?」


「話を聞こう」


「ちょっと……私たちになにも言わないでなに決めてるのよ」


沙織の言葉はとりあえず無視。



「さあ!よってらっしゃい!見てらっしゃい!」


「世にも奇妙なマジックショー!」


俺と聡は客を寄せるため大声を出す。


「ここに一人の女の子がいます!」


詩織を紹介する。


「いますねー!」


「なんとその娘がー!」


「なんとー!」


「この箱にいれるとー!」


「いれると!」


「はい!瞬間移動!」


俺たちが指さした方向には沙織がいた。


つまり同じ顔してるから『これありじゃね?』みたいなノリのマジックだ。


「なんだ。ただの瞬間移動じゃねえか」


「見て損したわー」


客が散っていく。


「「え?」」


「そんなの魔法使いならできるだろ」


「「ここファンタジー世界だったあああああああああああああああああああああ!!」」


俺たちはまた考える。


「……もう普通に働かねえ?」


聡が言う。


「給料いつもらえるんだよ……」


「そこは日雇いのバイト探して、さ」


「それしかないか……」


俺たちはバイトを探す。


とにかく町を歩く。


「お、これなんてよくね?」


「売り子やるだけで金もらえるのか。しかも当日に」


「すみませーん!バイトしたいんですけど!」


俺たちは店に入る。


「はいはい。じゃあ身分証だして」


店の奥からおばさんが出てくる。


「え?」


「だから身分証」


「ちょっと出直してきます」


俺たちはすぐに店を出る。


「なんでこんな細かい作りになってるの!?」


沙織が文句を言う。


「てか最初に身分証渡せよ!!」


「これどうしろと!?もうなにもしなくていいってこと!?」


「……歌おう」


詩織が顔をあげる。


「私たちで歌おうよ!」


「ごめん。詩織がなに言ってるのかわからない」


「だから!こっちの世界なら元の世界の歌なんてないでしょ?その歌を歌って一儲けしようって話!」


「楽器ないぞ?」


「ア・カペラだな」


「聡できるのか?」


「俺にできないことなんてない」


「あんた勉強だめじゃない」


「沙織がその辺の機能もよくしてくれたらできたよ!?」


とにかく俺たちは歌うことにした。



~優里~


「脱走脱走」


「城の衛兵もちょろいもんですねっ!」


私たちは城から逃げ出した。


方法は聞かないでほしい。


とりあえず夏希がすごかったとしか言えない……


「さて、この世界には魔王がいないことがわかった」


彰君が話を切り出す。


「でもそれじゃあゲームが成り立たないんじゃないの?」


「そこなんだよ……」


「魔王も知り合いって線はありませんか?」


「じゃあまだ来てない……?」


「まず必要なのは金だな」


「彰君なにか方法あるの?」


「勇者の基本といえば民家から金を盗むことだ」


「「それはダメ(です)」」


「えーなんでー」


「ゲームだからってやっていいことと悪いことがあります」


「夏希の言うとおり」


「じゃあどうするの?」


「彰君がモンスターみたいなのを倒せばいいんだよ?」


「え?ちょ……優里さん?それ本気で言ってます……?」


「杏奈が好きに使っていいって言ってたから」


「俺、そんなに頑丈じゃないですよ……?」


「がんばって」


「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!」



~結衣~


「これで装備は最強です」


「なんでもかかってこいって感じだね」


「これ……露出が……」


「恥ずかしがってる場合じゃないです!」


「この剣かっけええええええええええええええ!」


カジノで稼いだお金で私たちは最高の装備を整えたです。


「さて、一狩りしますか」


「モンスターハントだね!」


「俺たちはハンターだ!」


「だから露出が……」


私たちは町を後にしたです。


「どんなー敵でもかかってこーい」


円がその辺にいるモンスターを魔法で蹴散らすです。


「俺も活躍したいぞおおおおおおおおおおおお!」


優輝さんがもってる剣からでる雷で大型モンスターも一発です。


「見ないで変態!」


杏奈さんは武器も使わずにモンスターを倒してるです。


「圧倒的ではないか我が軍は!」


とりあえず言ってみておくです。


そういえばそろそろ魔王が来てもいいころなんですけどね……



~???~


「ごめん。状況がわからないんだけど……」


「私だってわかりませんよ!」


「なんで私はこんな悪の親玉みたいな恰好してるの……?」


「そっちの服ならいいじゃないですか!こっちなんて露出度はげしいんですけど!」


「結衣ちゃん……あとで覚えておきなさいよ……」


[岩陰](((((((/;_;)/ ヒィィイイー!!

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