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第124話 女の子とお父さん?

今回の冬コミは企業ブースだけにしようと思います。

狙いはギルティクラウンのブースのギルクラセットとビジュアルアーツのブースのkeyセットとKiller Song、あとはprojectDDのブースにも行きたいんですよね……なのはとちゃんと並ぶ列分けてくれるといいんですけど……

pixivのブースはどうしようか悩んでます……

バイトの関係で行けるのは1日目のみに……

『祭りに行こうぜ!』と言ってファンネルは確保できたんですけど、たった2機……

まあ企業ブースだけなんで大丈夫でしょう(多分)

一応始発で行く予定ですけどなにせ千葉県在住なんで到着は6時ごろになりそうです……


どうもみなさんこんにちは。


せっかく詩織の過去も終わって日常だー!って思ってたのに……


このバ会長がね?問題持ってきたらしいんですよ。


「だってぇ……」


「だってもなにもないでしょう」


「きっと来たら連れ戻されちゃうよぉ……」


「許可とってないんですか!?」


「うん」


「そんな笑顔で言わないでください」


「いや、久しぶりの登場だから顔売っておかないと」


「連れ戻されちゃえ」


「ふざけてごめんなさい」


会長が謝る。


「真美さん」


優里が手をあげる。


「はい優里ちゃん」


「ここにいるにはもうお父さんの許可もらうしかないんじゃないですか?」


「そうだよねぇ……」


ぴんぽーん


「来たです」


「うわわわわ……どうしよう……」


「どうしようもないでしょう」


俺はそう言いながら玄関に行き扉を開ける。


「どうもこんばんわ」


どこか上品そうな中年のおじさんが笑顔を浮かべてそこにいた。


「どうも」


「私の娘がここにいると聞いたんだが」


「ええ。どうぞ」


俺はそのおじさんを家に上げる。


「真美」


「お父さん……」


二人はお互いを見つめあう。


「帰ってきなさい」


「私帰らないもん」


同時にそう言った。


「なんで帰ってこないんだ?」


「なんで帰らなきゃいけないの?」


また同時。


さすが親子……


「(亮さん、亮さん)」


結衣が小声で話しかけてくる。


「ん?」


「(あの人なんであんなに笑顔の仮面つけられるんでしょう?)」


「(笑顔の仮面?)」


「(だってあんなとってつけたような笑顔……見てるだけで吐き気がします)」


「(仕事柄必要なんじゃないか?)」


「(それにしたって娘に向ける笑顔じゃないです)」


「(むう……一応仲介してみるか……)」


俺は二人の間に入る。


「二人ともこのままじゃずっと無駄な話し合いになりますよ?ちゃんと一人ずつ話し合いましょうよ」


「それもそうだな」


「亮くんがそう言うなら」


よし、なんとかちゃんとした話し合いになりそうだ。


「じゃあまず私から言わせてもらうが……この少年の家に迷惑だろう?だから帰ってきなさい」


「私はそんなことが聞きたいんじゃないもん!!」


会長が叫び声に似た声で言う。


「なんでお父さんはいつもいつもそうなの!?」


「どういうことだ……?」


「そんなのもわからないなんて……わかるまで私絶対に帰らないから!!」


そう言って会長は二階に行ってしまう。


「わからないんですか?」


俺は会長の父親に話しかける。


「君にはわかるのか……?」


「ええ、もちろん。会長には悪いですけど教えてあげないと絶対にわかりそうにないんで教えてあげますよ」


「…………」


「いつ会長がいないのに気づきました?」


「今日だ。すぐに迎えに来た。なにか問題があるのか?」


「ふざけたこと言ってんじゃねえよ。会長がうちに来たのは会長が卒業した日ですよ?そんなことじゃ会長の大学の入学も知らなかった感じですね」


「それは仕事が……」


「さっきの発言も会長を心配してるんじゃなくてこっちの家に迷惑がかかるから?この娘たちはみんな親をなくしているんです」


俺はみんなを指差す。


「だから親からの愛情なんてもう受け取れない……でも!あなたは違うでしょう!?あなたはまだ会長の親だ!だったら娘に相応の愛情を与えるべきだ!それが親の役目だ!」


俺はそう言い切る。


「さっきの発言も含めて会長に謝ってきてください。たぶん一番奥の部屋にいると思いますから」


「ありがとう」


俺がそう言うと会長の父親はお礼を言って二階に行った。


「亮さんかっこよかったです」


「お兄ちゃんいいね!」


数分後会長と会長の父親は降りてきた。


「今日は君たちにも迷惑をかけた」


「私も帰るよ。でもまたお父さんが嫌いになったら来るから忘れないでね?」


「困ったな……」


そんなことを言いながら二人は帰って行った。


「ん?会長からメールだ」


『忘れたころにまた出るから!』


「…………」


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