第122話 女の子の忘れたかった過去? ~詩織編~
昨日初めてギルティクラウンを見たんですがおもしろいですね。
ヴァイス買おうか悩んでるくらいです。
テスト?まだ明日もありますよ……
セブンスドラゴンとりあえず終わりました。
裏ボスが意外に楽に倒せた…
さて、次はなにしましょうかね
フォルシモが発売延期だそうですね…
クリスマスは紗雪とすごす予定だったのに…
OPは相変わらずよかったです。今回も妖精さんはうたってくれるんでしょうか?
目が覚めたらそこにはお兄ちゃんのおとうさんとおかあさんがいた。
「君は詩織っていうんだ」
お兄ちゃんのおとうさんは優しい笑顔で私の目を見てそう言った。
「しおり?」
「そう詩織だ。山崎詩織。それが君の名前だよ」
「私の……名前……」
「私が今日からあなたのお母さん。で、こいつが」
「え?俺ってそんな扱いなの?」
「で、こいつは……やっぱりいっか」
「あれ?俺って妻に嫌われてる?」
「詩織。お腹空いてない?」
私は首を縦に振る。
「ご飯にしよっか」
お兄ちゃんのおかあさんはあったかいごはんを作ってくれた。
おとうさんはいっぱい遊んでくれた。
でもそれは……私の辛い記憶の後のこと。
思い出さないように深いところで蓋をした記憶の後。
とても幸せだった記憶ととても幸せだった記憶の間の記憶。
「私の本当のおとうさんとおかあさんは殺されていた」
「…………」
俺は無言で詩織の話を聞く。
なんとなく詩織の両親が殺されていたことはわかっていた。
夏休みのお化け屋敷のとき詩織の様子がおかしかった。
あのお化け屋敷でなにかを思い出してああなった。
そして自分でそのなにかに蓋をしてまた忘れたんだ。
詩織の両親はどちらも孤児だった。
二人とも親に捨てられた子供だった。
小さいころからその二人は仲が良くそしてそのまま成長していった。
二人が結婚するのはみんなわかっていた。
そしてその二人の間に産まれた双子。
二人は沙織と詩織。そう双子に名づけた。
その4人は普通の生活をした。
裕福でもなく貧しくでもない。
普通の生活。
その4人の生活が始まって13年。
事件が起きる。
その日は両親の仕事が休みで双子が学校から帰ってきたらみんなで買い物に行く予定だった。
双子が学校から帰るとそこには血まみれの両親の姿。
両親は孤児のため親戚等はおらず双子は孤児院に預けられた。
沙織は詩織と二人暮らしをするために自分たちを守ってくれる存在を作り出すことをがんばるようになった。
一方詩織は記憶と、そして感情を失った。
詩織はいつもただぼーっとしているだけの生活を送っていた。
そこに二人は現れる。
上園亮介。上園美鈴。
二人は詩織を引き取った。
詩織が引き取られる時沙織はなにも行動を起こさなかった。
いや、起こせなかった。
今の自分では詩織を幸せにできない。
ならいつか幸せにできるだけの力を持って迎えに行こう。
そう決意した。
亮介と美鈴の二人は詩織の感情を取り戻させることに成功。
そして今に至る。
「私は一度死んでるんだ。でもパパたちのおかげで私はいまこうして笑っていられる」
「そっか」
「お兄ちゃん」
「ん?」
「好きだよ」
「へ?」
「パパたちのおかげでお兄ちゃんのことが好きって感情を持てるようになった。感謝しないとね」
「そうか」
俺は詩織の頭をなでてやる。
「詩織はこれからどうするんだ?このままうちで暮らすか?それともここに住むか?」
「お兄ちゃんはどうしてほしい?」
「いや、俺は詩織に任せるよ」
「むぅ……お兄ちゃんは女心がわかってないね。いいもん。みんなで話し合って決めるから」
俺たちは部屋を出た。