第112話 女の子たちと春休み? 3月29日
明日から学校なのにもかかわらず宿題が半分しか終わってないカレーライスです。
最近ボクラノキセキという漫画を買いました。
結構おもしろい…(まだ1巻しか読んでませんが)
なんか顔は長いんですが魔法とか前世とかの厨2臭さがけっこういいです。
フォルテシモほど厨2臭くはないので普通の人でも大丈夫かと
なんとなく絵がアホリズムに似てる気がする……
知らない人はつまらないですねこんな話
『春。バカが活気付く季節だ』と誰かが言った。
実際その通りだ。
「なんでこんなことになってるんだよ……」
「声までかわいい!?」
「結衣すごいね!」
「ふっふっふ……私がやればこんなのちょろいちょろい」
「お兄ちゃ……お姉ちゃんかわいいね」
「詩織!?なんでわざわざ言い直したの!?」
「その見た目でお兄ちゃんはないでしょ」
優里の言うとおりだった。
鏡の前には美少女がいた。
俺が手を動かすとその美少女も手を動かした。
てか俺だった。
会長が今日いなくてよかった……
絶対にからかわれてた……
そもそも事の発端は彰のせいだった。
『世の中に男の娘は存在するのか?』
そんなことを彰が言いだし、結衣と討論していた。
そこで結衣が『いる』と言い、彰が『いない』と言った。
『私がちゃんと見つけてきます!』
そしてこうなった。
「亮さんは女の子になったわけじゃありません。ちゃんと男の娘ですよ」
「たしかに俺の息子が小さくなったけどあるもんな」
「真昼間から下ネタなんて、亮くんも変わってるね」
「円に変態扱いされた!?」
「でもこれはなに?」
詩織が俺の胸を触る。
「硬い……」
「胸筋ですね」
「なあ結衣。お前のその技術売れば高く売れるんじゃ……」
「亮さん……私はお金に興味なんてない……とは言い切れませんが自由にやりたいんですよ。私は私の道を行くのです」
「厨2……」
「誰ですか!今不名誉なこと言ったの!!性別変えますよ!?」
冗談に聞こえない……
「で、結。これどうやって戻るんだ?」
「ここにある薬をもう一回飲めば……おっと手が滑った」
結衣が薬を円に投げる。
「ちょっと結衣危ないじゃない……手が勝手に動く!?」
円が薬をそのまま排水溝に。
「なんか手洗いたいわね」
優里が水を流す。
「お姉ちゃんたちすごい……」
「すごくないからね!?どうすればいいんだよ……」
「なくなっちゃったもんはしょうがないです。効果が切れるのを待ちましょう」
「ごめんねー亮くん」
「なんか手が急に洗いたくなっちゃってねー」
しょうがない今日は家を出ないようにしよう……
「せっかくの春休みなんだしどこかに出かけない?」
優里さん……?完全に顔がにやけてますよ?
「いいね!それ!デパート行こうよ!」
「賛成です!」
「すぐに行こう!」
みんなノリノリだ……
「俺は留守番しておくよ」
「亮!」
「な……なんでしょうか……」
「その声で俺なんて言わないで!そんなスタイル抜群のくせして……」
優里の視線が俺の腹回りに……
「(ジー)」
「なんでしょうか円さん……?」
円の視線が俺の胸に……
「「うがーーーーー!!」」
「うおっ!?」
なんかとびかかってきた!?
「うらめしい……このなにも苦労しないで手に入れたであろうこのお腹回りがうらめしい……」
「なんの努力もしてないのにこの胸を手に入れるなんてうらめしい……」
「二人とも落ち着いて!」
「なんか口調がだんだん女の子っぽくなってきましたね」
「にやにやしながらそんなこと言ってないで早く助けて!」
救出された俺。
「外では口調に気を付けないと変人扱いされますよ?」
「善処する……」
「じゃあ行きましょ」
そのままデパートに連れて行かれる俺。
「さて、まずは洋服でもみましょうか(にやにや)」
「それがいいね(にやにや)」
「じゃあ早く行くです(にやにや)」
「お姉ちゃん早く!」
みんな俺を見ながら言ってくる。
詩織はにやにやしてない。
それからかわれてないってことだよね?本気にされてるってことだよね?
「亮これ着てみれば?」
「ちょっと待って。亮ってだれ?」
「あんたでしょ?亮を他の読み方で亮でしょう?そもそもその格好のあんたを亮って呼ぶのもなんかね……」
「亮ちゃんかもしれないじゃないか!」
「亮ちゃんでいいの?」
「亮でお願いします」
「で?着てみない?」
「お……私はいいよ(否定)」
「そんなこと言わずに、ね?似合うから」
「優里さん?目が笑ってませんよ?」
「ほら?ね?」
「似合ーう」
「亮ちゃん買っちゃえば?」
「買ってどうするのよ」
「(亮さんすっかり言葉遣いが女の子です……)」
「お姉ちゃんかわいい」
「涙でてきた」
「優里ちゃんたちじゃん!」
「彰くんだ」
ほう?彰……
そういえばあいつのせいで……
「お?そっちのかわいい娘だれ?」
「亮です。あなたが彰さんですか?聞いていたよりかっこいい方ですね」
俺はすかさず笑顔をつくる。
「え?ほんと?」
「ええ。もう付き合いたいくらい」
俺は彰に身体をよせる。
そしてすかさず関節技をきめる。
「杏奈!浮気だ!」
そう言ったとたんに杏奈がすぐにでてくる。
「彰?覚悟はいい?」
「え?ちょ……わけがわからないんですが……」
「問答無用」
「やめてえええええええええええええ!」
「すっきりした」
「じゃああと夕飯の材料買って帰りましょうか」
「そうだな」
夕飯の材料を買って帰宅。
「亮さん。言い忘れてましたがその薬なにか物食べると効果切れますよ?」
「早く言ってよ……」