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第111話 女の子たちと春休み? 3月26日

きっと今日keyの出張購買部に行くだろう……

ソフマップも行かなければ……

金は大丈夫かな……

「春休みです!」


「思えば長かった1年間……」


「そういえば亮と一緒に住み始めてもうすぐ1年ね」


「私はお姉ちゃんたちの1か月後かな」


「私は始めたばっかね」


居候が5人もいる……


会長なんてもう普通にうちの住人だよ……


タオル1枚で風呂から出てきたときは本当に焦った。


まあ円と結衣もタオル1枚で出てきたことはあるが……


それにしたってなじみすぎだろう……


「人生ゲームやろう」


なんでそうなる……


「今亮くんが『なんでそうなる……』って顔したから説明してあげる」


「ご丁寧にどうも。それより会長」


「まずなんで人生ゲームかっていうとねやっぱりこの先の人生はゲームみたいにはいかないぞっていう……」


俺のこと無視してません?


これしてるよね?


俺のこと『亮くん』って呼ぶのはいいけどそれじゃあ円とかぶるって言おうとしたのに……



人生ゲーム開始。


「やっぱり人生って最初からお金持ってるのはおかしいと思うのよ」


「あんたは持ってるでしょうが」


「まあまあ。生まれた時はみんなお金なんてもってないから」


「これ大学卒業くらいの設定です」


「それでも3000ドル最初から持ってるっておかしいよね?」


「それは、まあ」


「てことで最初はお金持ってないってことにしよう」


最初から横暴だった。


最初に入ろうか悩んでた自動車保険もそれで入れないことに。


「他の4人はそれでいいのか?」


「真美さんの言うことにも一理あるしそれでいいんじゃない?」


「お金なんて自分で貯めてなんぼです」


「さあ!やるよ!」


「円お姉ちゃんやる気だね……」


今度こそ開始。


「無難にサラリーマンで行くか……それとも挑戦するか……」


最初にスポーツマン等のとても儲かる仕事か、サラリーマンみたいに堅実な仕事。どちらかを選ぶことができる。


しかしスポーツマン等はルーレットの数が大きすぎると就職できない可能性がある。


「亮くん」


「またですか……」


「最初にルーレット回してからコース決めるのなしね」


「う……」


悩む……


でも俺だって男だ。誰だって夢は大きいものを持たないとな。


「いざ!」


職業決定。


優里→サラリーマン

円→スポーツ選手

結衣→科学者

詩織→アイドル

会長→弁護士

俺→フリーター


ええ。読めてましたよこの展開……


わかってたよ俺がフリーターになることくらい……


「亮さん。将来は私たちが養ってあげますね」


この一言が胸に刺さる。


「フリーターだってやればできるってところ見せてやる!」


さっそく借金。


「婚約指輪ってさ……3か月分の給料じゃないの……?こんなの3か月分の給料じゃ買えないよ……?」


「借金も利子をつけよう」


「なんですと!?」


「ルーレット5回につき2倍で☆」


「ひどい!」


「まあそれが現実よね」


「亮くんがんばって」


「亮さんも借金ですか……お金を借りるのはよくないですよ?」


「お兄ちゃん!私がんばるから!」


なにをがんばるんだ……


「あ、結婚だ」


ここで結婚するかしないかを選べる。


「亮……結婚しちゃうの……?」


優里が切なそうに訊いてくる。


「亮くん私たちを見捨てるなんてしないよね?」


円の目が笑ってない。


「お、お前たち?これはゲームであってだな……」


「浮気ですか!亮さん!」


「ちげえよ!わかったよ!結婚なんてしねえよ!」


俺はいま株に手を出している。


結婚なんて必要ない。


これは絶対未来で化けるぞ。


それを一人で大豪遊してやる……


今に見てろ……


「なになに……株が大暴落?一株につき5万払う(全員)」


「私は株やってないわ」


「株に手出してるの亮さんだけじゃないですか?」


「なんですとおおおおおおおおおおおおおお!」


もうだめだ……


「亮くん……臓器売るしか道は残されてないんじゃないかな?」


会長が怖いことを言ってきた。


そっか俺の人生なんてこんな最悪な道をたどるのか……


人生ゲームでとても憂鬱になった1日だった。


進路どうしよう……

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