表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/130

第107話 女の子たちと冬のプール?

ネタ切れを指摘されたカレーライスです。

まあ事実なんですけどね(笑)

そこでハヤブサさんがネタ提供をしてくれました。

提供されたときは『あぁ、その手もあったか……今の時代なかなかそのネタって見かけないから見落としてたぜ……』って状態でした。

ハヤブサさん使わせてもらいます!

(本当はよくないんでしょうねこういうの…でもネタ切れなんです…見逃してください…)

「寒い……」


つい50話くらい前まではあんなに暑い中彰と歩いたっていうのに今はもうこんなに寒い……


てかなんで冬なのにプールなんだろう……


なぜか今俺たちはプールにいます。


温水?そんな甘ったれたもんじゃないんだよ……


学校の外にある普通のプールなんだよ……


私立ならせめて屋内プールにしようぜ……


どれもこれも会長が悪かった……



「もうすぐ私も卒業だよね?」


「そうですねー」


完全に聞き流す体制で聞く。


「思い出づくりとかしないといけないよね?」


「そうですねー」


「聞き流してない?」


「そうですねー」


「プールに入りたくない?」


「そうですねー」


こうなった……


え?聞き流してた俺も悪い?


いや……まあそうなんだけどね……


でもまさか冬なのにプールなんて提案してくるのおかしいじゃん……


そんな提案だとは思ってなかったんだよぅ。


てことでプール。


でも俺だけが被害をこうむるなんてイラッとくるわけですよ。


そこで彰召喚。


簡単だった。


『会長の思い出づくりに協力してほしい』


って言ったら一瞬だった。


人がよすぎるのも損だよな……


まあ彰が杏奈と付き合ってなかったら人がよすぎるってよりも下心がある変態だったけど。


「なあ亮」


「なんだ?」


「会長の思い出づくりなんだよな?」


「もちろん」


「なんで会長は思い出づくりでプールを選択したのだろう」


「それは会長にしかわからない……」


「ほーら!来て来て!」


「さーむーいー!」


会長に引っ張られて円登場。


そこに優里も続く。


スク水で……


「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」


彰が目ざとく反応。


「会長」


「なあに?」


「なんでスク水なんですか……」


「だって学校じゃない」


「あ、そうですか」


変に律儀な人である。


だからこそ会長だったのかもしれないが……


「あれ?結衣は?」


俺は優里に尋ねる。


円は寒くて震えている。


「なんか今日見かけてないのよね……」


あいつもしかして逃げた?


まあ寒中水泳なんてやるタイプじゃないけど……


逃げるなんて……


俺も逃げたかったよ!チクショウ!


「さあ!体操しよ!」


「いよっしゃああああああああああああ!」


会長の無駄に高いテンションにがんばってついていく彰。


でも声だしてたほうがまだ寒くないかもしれない。


そう思い俺も声を張り上げながら体操する。


「さあ!入ろう!」


会長はそう言うがすこしためらってしまう。


「亮から入らない?」


「亮くん先どうぞ」


俺のことをグイグイ押しながらそう言ってくる。


うちの居候二人はなんとも強引だった。


だけど俺も男だ。


入ってやろう。


俺は一気に入る!


「あれ?」


「冷たく……ないの……?」


「まあ水に浸かってないよりは寒くない……」


「だってあっちのほう氷はってるよ?」


「寒いっ!」


情報一つでこんなにも変わるものだとは思ってなかった。


「亮くん!」


いきなり会長に水をかけられる。


ところどころ硬いものが混ざっていたのは気にしないでおこう。


「亮!これが思い出づくりか!」


「そうだぞ彰!」


俺は彰のことをとりあえず氷の近くに追いやっていた。


「だんだん冷たくなってるのはなんでだ亮!」


「それはお前の体から魂が抜けてる証拠だ!」


「え!?マジで!?」


ここで信じてしまう彰はとことん馬鹿だと思う。


とりあえず一通り遊ぶ。


「さて、ほかになにしようか……」


なんかだんだん飽きていたころ。


「ねえ、みんな私一つ言ってなかったことがあるの」


会長がいきなりシリアスなムードで語る。


……寒空の下のプールの中で。


いきなりシリアスじゃなくなった!不思議!


「実は……」


みんな息をのむ。


「プールの使用許可とってないんだよね」


と会長が言った途端会長はプールから出て駆け出した!


「ちょ!会長!?」


「誰かいるのか!?」


人が来た!


ここで俺は考える。


これって潜ってたほうが安全じゃね?と。


それをみんなに小声で伝える。


みんなそれに従い潜る。


そのおかげで見つかることはなかった。


俺たちは……



「うぅ~いっぱい怒られたよ……」


「自業自得です」


「まあ楽しかったからいいや!」



次の日俺たちは風邪をひいた。


「この看病のために私は行かなかったんですよ?」


「へえ結衣はそこまで計算してたのか」


「もちろんです」


「で?本当の理由は?」


「こんな寒空の下プールに入る馬鹿がどこにいるんでしょう」


「ここにいるよ!!」


今日はもう絶対に寒中水泳なんて危険なことやめようと思った日でもあり、会長の卒業ももうすぐだなと実感させられる日でもあった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ